なるべく感じなくていい人生だ。
「キッチン」/吉本ばなな
作家・吉本ばななさんのベストセラー「キッチン」にこんな一節があります。では、“自分が実はひとりだということをなるべく感じない”ためには、どうすればいいのでしょうか。チームでひとつのことを成し遂げる仕事での充実感?たったひとりの大切な人との恋愛?結婚?それとも新たな命を宿して家庭を築いていくこと…?人間はいつも“幸福”のために“孤独”と闘っているのかも知れません。10年前、“女子高生のカリスマ”と呼ばれる女性シンガーがこんな名曲を生み出しました。
“子供みたく扱わないで 経験が生む確かな自分が創る
容易く分析なんかしないで
わかったような顔でこっちみないで
メール携帯絶対手離せない 学校行きたくない 家に居たくない
押し付けないで古い考え ここからうちらの時代
どんなに こんなに 飾っても
everyday everytime 触れられても
どんなに 言葉くれても
満たされないの lonely girl
ロンリーガール寂しいんじゃないよ
ロンリーガールひとりが好きなだけ
ロンリーガール泣いてるんじゃないよ
ロンリーガール風がまぶしいだけ”
「ディア ロンリーガール」/加藤ミリヤ
“マリア メイ アイ カオリ リナ サチ ナナ リサ エミ アユミ…。”歌詞の冒頭から、女の子の名前の羅列されている斬新なこの楽曲は、加藤ミリヤが2005年にリリースした「ディア ロンリーガール」です。ミリヤが10代だったデビュー当時、その人気を決定付けた超名バラード。“押し付けないで古い考え ここからうちらの時代”。同世代のリアルな本音を投影させた歌詞と、彼女の生きざまが共感を呼び、同世代の女性の代弁者として厚く支持されました。あれから10年…。今、加藤ミリヤは27歳。そんな彼女が、2015年11月25日、この「ディア ロンリーガール」の10年後を描いた新曲をリリースします。タイトルは、「リップスティック」。本日より、歌詞が先行公開スタートです!
“叫んでも叫んでも
叶わない誰もあたしを振り返らない
かまってよ ほっとかないでもう
疲れるまであたしと遊んで
赤いリップスティック唇に纏う
ほんとうのあたしを隠して
赤いリップスティック唇に纏う
ほんとうのあたし君だけは綺麗って言って
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい”
「リップスティック」/加藤ミリヤ
10年前の“今が楽しい渋谷時代”が終わり、仕事も恋もしている同世代の女性たち。ミリヤは自分と共に成長してきてくれたファンのみんなが、今必要としていること、自分が苦しいと思っていることと真っ直ぐに向き合ってこの曲を描いたそうな…。20代後半というと、ちょうど“結婚適齢期”と言われる時期でもありますよね。他人の「幸せ」とは比べたくないけど…でも…。そんな日々の中で、この歌の主人公は真っ赤なリップスティックを“孤独・不安・嘘・偽り”の証に、闘っていく武器に、もがいて生きています。
10代の頃の“ロンリー”とはまた違った20代の“空しさ”。でも人間は40代でやっと“不惑の年”になるとも言われています。仕事でも恋愛でも、少しずつ少しずつ自分の芯になる何かを探していきたいですね。尚、ニューシングル「リップスティック」の最新ビジュアル&収録曲も発表されていますが、あの「ディア ロンリーガール」のリミックスも収録されております。本シングルにかけたメッセージが強烈に伝わってくる1枚となっていますので、是非、GETしてください♪
◆ニューシングル『リップスティック』
2015年11月25日発売
初回生産限定盤(CD+DVD) SRCL-8953〜8954 ¥1,556+税
通常盤(CD) SRCL-8955 ¥1,204+税