最も細かくて、最も深い愛。

 2023年5月3日に“nolala”が1st Full Album『i my me mine』をリリース。今作には、すでに配信リリースされている「明日が最後でもいいと思えるように」を始め、全12曲を収録。収録曲の中には1st mini Album『harmony』に収録されている「ハルカゼ」を新たにリアレンジされたものも収録されており、さまざまなnolalaを楽しめる一枚となっております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“nolala”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回。執筆を担当したのはメンバーの美寿々(Ba.Vo.)です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「細愛」にまつわるお話。フレーズをピックアップしながら、歌詞に込めた想いをより深くまで明かしてくださいました。今作と併せて、エッセイをお楽しみください。



はじめに
 
どうしましょう。
こういう話を周りにしようとすると、
“何言ってんだ? おバカ?”ってなられて
聞くのを、理解するのを、やめられるので
もしかしたらあなたも…泣。
 
そうなられるのは悲しいですが、
今回はコラムということと
目の前に皆さんが居ないことをいいことに
開き直り!自分の脳内を思う存分書きました!
 
 
「細愛」

【1番】
 
目が覚めて一番に
あなたのこと思っている
二度寝をしよう いいことなどない
気のせいだと閉じ込めた
 
 
多くない画が何度も繰り返し
走馬灯のように流れる。
そのひとつひとつを捉え
ゆっくりと丁寧に味わう。
 
そう無意識にあなたを思っていると
意識が親友のような冷静な判断で
思いに蓋をし現実へ呼び戻す。
 
 
目を瞑り落ちるまでも
あなたのこと思っている
三度目の正直も過ぎたし
向いてないと押し込めた
 
 
いつの間にか
無意識に押しのけられた蓋は
もう閉じられなくなっていた。
溢れ出ていた思いは
親友によって冷静に押し込められる。
 
 
怖いけれど嬉しい
人を愛おしいと思う細胞は生きていた
 
あたしの全てがあなたを求めてる
追う瞳も 澄ました耳も 探る指先さえも
あなたの全てを感じていたいの
視線も 声も吐息も ぬくもりさえも そばで
 
 
意識が無意識を
自分(人格)が細胞を
そう脳内で客観視して気付いたこと。
 
無意識にあたしの全てが(各々の細胞が)
あなたを求めてる
好き
 
 
*1番はあなたに出会い
好きになった(気付いた)
恋愛の始まりを書きました。
 
 
【2番】
 
寝ても覚めても一番に
あなたのこと想っている
二度と味わいたくないと殺した
気持ちもあなたとなら
 
 
目が覚めて一番に思っていた、
今ではあなたを一番想っている。
始めは無意識だった思いも
あなたとならと意識したうえであなたを想う。
 
 
怖いけれど嬉しい
人を愛おしいと思う細胞は生きていた
ドキドキしていた
 
あたしの全てがあなたを求めてる
追う瞳も 澄ました耳も 探る指先さえも
あなたの全てを感じていたいの
視線も 声も吐息も ぬくもりさえも そばで
 
怖いけれど幸せ
人を愛おしいと思う細胞は生きている
 
 
*2番で
1番の無意識な(細胞の)思いに
意識した想いが合わさった
 
 
最も細かくて
最も深い愛
 
さいあい
「細愛」

<nolala・美寿々>


◆1st Full Album『i my me mine』
2023年5月3日発売
NCJD-10009 ¥3,000(税込)
 
<収録曲>
1.明日が最後でもいいと思えるように
2.marrie
3.煙草と珈琲
4.恋、はじめ、誓約書
5.ハルカゼ(Album ver.)
6.ピアス
7.細愛
8.メイプル渡辺201
9.しあわせの跡味
10.アイユエ
11.ごめん、ありがとう。
12.6畳1Kとジャズマスター