POPSというジャンルで大切な“歌詞”を今でも書き続けている理由。

 2022年10月5日に“とけた電球”が1stフルアルバム『piece of film』を配信リリース!シングル「トラベル」「2番手」を含む新曲11曲に加え、過去にリリースしてきた「どうすんの?」「灯」「ふたりがいい」「彩」も収録された全15曲入りのキャリア初のフル・アルバムとなっております。ワンマン・ツアーの開催も決定しており、10月9日 下北沢440からスタート!
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな“とけた電球”の岩瀬賢明による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は【前編】です。何事も面倒で、飽き性な彼がずっと“歌詞”を書き続けている理由とは…。今の理由とはまた異なる、始まりの理由も明かしてくださいました。


 
音楽活動を長く続けていくほど、
自分はアーティスト気質ではないなと思うことが増えた。
 
何事にも面倒だなと思ってしまう性分で、
曲を作るのも始めるまでに物凄く時間がかかる。
 
夏休みが終わる直前の小学生のように、
締め切り前日から寝ないで仕上げて、
提出するころには眠気で死にそうになっている
なんてこともよくある。
 
さらにとんでもなく飽き性だ。
大概の習い事はすぐ辞めている。
やりたいことは始めさせてもらえる環境にいたのに
本当にもったいない人生だ。
 
そんな僕がPOPSというジャンルで
大切な“歌詞”を今でも書き続けている理由、
それはシンプルに
「伝えたい人がいる・伝えたいことがある」から。
 
でもこれは始めて10年経った今の理由。
 
本当の始まりは
「誰かに褒められて、
自分が認められたような気がした」から。
 
元々歌が好きになったのも
中学生の頃にカラオケに行って、
採点の点数が高くて嬉しかったから。
 
それからは誇張なしに
週3~4回のペースでカラオケに行っていた。
今の歌の基礎はこのカラオケ通いの日々で
培ったといっても過言ではない。
カラオケ採点に認められて歌が好きになるなんて
岩瀬少年は可愛いなぁ。
 
自分の書く歌詞(曲じゃなくて歌詞単体)が
認められたと感じたのは「いらない」という曲だと思う。
閃光ライオットという大会で決勝に行けたのも
この歌詞の力だったと思うし、
僕らを最初に世間に認知させてくれたのもこの曲だった。
今でも人気曲なのはありがたい。

<とけた電球・岩瀬賢明>



◆紹介曲「いらない
作詞:岩瀬賢明
作曲:岩瀬賢明

◆配信フル・アルバム『piece of film』
2022年10月5日リリース
 
<収録曲>
1. spring sleep
2. 鏡の国
3. トラベル
4. ごめんね
5. 弱いです
6. 2番手
7. 彩 
8. 軽率に恋して
9. どうすんの?
10. 灯
11. わがままま
12. ふたりがいい
13. 君がくれたもの
14. 夕焼けを見て音楽を聞こう
15. あなたへ