特別なんていらないし、ただ生き続けてくれればいい。

 ロックバンド“Organic Call”(通称:オガコ )が、2022年2月3日にバンド結成5周年を迎えました。昨年11月には、3rd single「Hello,Good-bye」をリリースし、東名阪3会場で“Reunion Tour 2021”を開催。東京ファイナル公演となる渋谷 O-WEST はSOLDOUTし、大盛況で幕を閉じました。そして、2022年2月28日には渋谷 WWW にて結成5周年記念の2マンライブを開催予定。勢い衰えることなくそのスピードを加速しております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな“Organic Call”の平田真也による歌詞エッセイをお届け!今回はその第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「Hello My Friend」に通ずるお話。コロナ禍、なかなか地元に帰ることができないという方。大切な友だちにもずいぶん会えていないという方。いつか必ずもう一度会いたいひとがいる方。是非、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。



こんにちは、Organic CallのVo&Gtヒラタと申します。前回は第一弾ということでバンドについての軽い紹介をしましたが、第二弾の今回はしっかり歌詞についてフォーカスしていきたいと思います。2021年11月に最新リリースした3rd single『Hello,Good-bye』から「Hello My Friend」についてです。
 
コロナ禍になって地元に帰れない期間が長くなりました。僕の地元は青森で、田舎に住んでる方は分かると思うのですが、コロナに対して東京とはまた違う空気感があります。東京では1日に何人もが感染していて麻痺している中、田舎ではその人数も少ないので感染したら完全に晒され状態です。すぐに誰が感染したか広まります。とっても怖いですね。そんなこともあって両親もピリついていたので相談した上で帰省は避けていました。
 
Organic Callの楽曲は情景が頭に浮かぶ曲が多いと思うのですが、それは田舎出身ということが大きいと思います。地元と現在の住む都会との対比が多かったりします。僕にとって地元へ帰ることはHPの回復のような存在でした。そこで息を吹き返すというか。
 
そんな中、友達が決して多いという訳でもないヒラタにも、数少ない帰省してから会う友達がいました。そいつらは今元気にしているかな? なんてふとしたことから、この曲はスタートしました。その人たちに向けて、というわけではないのですが、この時期に人と会わなくなった人はきっとたくさんいるなと。それは高校を卒業してから会わなくなった友達とかにも通ずるなと。そんなことを考えながら歌詞を書き始めました。
 
この曲で歌詞をピックアップしたいなと思った箇所は、Cメロの<ティーンエイジャー 僕らは希望の海から来たのさ>というフレーズです。希望の海とは精子の海のことを示しています。つまり命が生まれるその瞬間であり人間にとって1番ピュアな瞬間です。ここから人になって寂しさや嬉しさを知っていくのです。
 
遠く離れた友へ、「Hello My Friend」。離れていても会うべく人とはいつか会うと思っています。特別なんていらないし、ただ生き続けてくれればいい。大切な人にはそう思います。だからその再会のために変わらない唄を歌い続けるのです。

<Organic Call・ヒラタナオヤ>



◆紹介曲「Hello My Friend
作詞:平田真也
作曲:平田真也

◆3rd Single「Hello,Good-bye」
2021年11月3日発売
 
<収録曲:>
M-1.Hello My Friend
M-2.Good-bye
M-3.Hello My Friend(Another ver.)
M-3.茜色、空に灯す(Live ver.)
※M-3は盤によって収録曲が変わります
 
・会場盤
M-1.Hello My Friend
M-2.Good-bye
M-3.茜色、空に灯す(Live ver.)
 
・タワレコ盤
M-1.Hello My Friend
M-2.Good-bye
M-3.Hello My Friend(Another ver.)

<配信サイト リンク>