さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“YONA YONA WEEKENDERS”のドラム・小原"Beatsoldier"壮史による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作『YONA YONA WEEKENDERS』のタイトルについて。そしてメンバーのシルエットのみという、シンプルなアートワークの理由についてのお話です。是非、アルバムと併せてお楽しみください!
はじめまして、YONA YONA WEEKENDERSのドラム担当・小原"Beatsoldier"壮史です。11月3日我々の1st Full Album『YONA YONA WEEKENDERS』がリリースとなりました。
CDショップや通販で買っていただいた皆さんも、サブスクやYouTubeで聴いてくださった皆さんも我々を気にかけていただきありがとうございます。
以前、3rd EPをリリースした際にVo.礒野くんがこちらのコラムを書かせていただきましたが、礒野くん子育てなど多忙につき私が今回書かせていただきます。
とはいってもYYWの作詞作曲はもっぱら礒野くんで、他3人のメンバーは主に曲構成や自分のパートをアレンジするのみなので、1曲1曲ライナーノーツなんてどう足掻いても書けません……。なのでアルバム制作に関して思ったことや、その中での心境などをメインに書かせていただけたらと思います。
まず今作は『YONA YONA WEEKENDERS』とバンド名を冠したタイトルになっています。
実はアルバムの制作にあたって特にテーマなどは考えておらず、かたっぱしからやりたいこと、歌いたい歌を形にして10曲詰め込んだ作品です。なのでチグハグというかなんというか、全ての曲が録り終わって曲順を決めている時、誰かから「闇鍋みたいなアルバムだなあ」なんて言葉も出てきました。
ただ、それで良いと思っています。同じような曲ばっかりあっても飽きてしまうし、意外と同じメンバーでレコーディングしたらまとまって聴こえるものです。今となってはもっと攻めたアレンジにしても良かったんじゃないかと思うくらいです。そんな感じの作品なので、タイトルはもう思い切ってセルフタイトルでいこうとなりました。
アルバムのアートワークは白背景にメンバーのシルエットのみというシンプルなものですが、実はこれにはちゃんとした理由があります。
YYWといえば「夜」「ラーメン」「酒」「シティポップ」みたいな印象が強いと思います。もちろんキャッチコピーやそういった曲を作ってきたから当然なんですが、あまり〇〇なバンドみたいなイメージが強く定着してしまうのが嫌いなんです。
別に昼に聴いても良いし、ラーメン・お酒が好きじゃない人もいるでしょう。「シティポップ」っていうジャンルだけで聴く気が失せる人もいます。そういうラベルをつけることでオーディエンスから見つけてもらいやすくなるので、全然悪い話じゃないんですが、今回のアルバムに関しては先入観なしに、音楽は音楽として聴いてほしいなと思って、自分らのシルエットのみといったかなりシンプルなものにしました。
好きなように聴いて、好きなように感じてもらえたらすごく幸せです。
余談ですが、YYWのCD制作においては毎回アートワーク締切ギリギリ問題が出てきます。今までのEPにはどことなくテーマみたいなのが存在したのですが、はっきりとしたテーマが浮かぶのは実はレコーディング終わりだったりします。後付けなんです。そこからそれにあったジャケを考えてデザイナーさんに依頼して…なんてことをしているとあっという間に締め切りです。今回もそれはもうギリギリに完成しました。なんなら過ぎました。
次回、「礒野くんまさかの部署移動、これって左遷…?」編に続きます。
<小原"Beatsoldier"壮史>
◆「YONA YONA WEEKENDERS」DL&Streaming
◆1st Full Album『YONA YONA WEEKENDERS』
2021.11.3 Release
CD 1 枚組 ※初回版スリーブケース仕様
3,000 円(tax out) / VICL-65586
2021.11.3 Release
CD 1 枚組 ※初回版スリーブケース仕様
3,000 円(tax out) / VICL-65586
<Track List>
M1. 思い出in the sky
M2. 終電で帰ります
M3. Open your eyes
M4. リルバズ
M5. Good bye
M6. 泡沫の夢
M7. いい夢
M8.Night Rider feat. 荒井岳史(the band apart)
M9.Tick Tack
M10. 光の中