今度は私がみんなを引っ張って、一つの作品を作りたいと思った。

シンガー、ソングライターの大坂朋子によるソロ・プロジェクト“Solmana”が、2nd EP『AWA』を10月にデジタルで、11月にLPでリリース。今作には、AAAMYYY、ermhoi、Nao Kawamura、吉田沙良(モノンクル)という四名の女性アーティストが参加。Solmanaが親交の深い仲間達と時間をかけて丁寧に作ってきた、全曲客演のコンセプトEPとなっております。

 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Solmana(大坂朋子)”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作『AWA』の2つの大きなコンセプトについてのお話です。今作を仲間たちと作った理由とは。そして今作の“AWA”というテーマに込めた想いとは。是非、歌詞と併せてお楽しみください。

~歌詞エッセイ~

・2nd EP『AWA』のコンセプト①

Solmanaとしての活動が始まる前、本名の大坂朋子として様々なアーティストのコーラスやコーラス監修を行ってきた。約3年前に、ソロ名義・Solmanaとしても活動しようと決心して1st EP『AMANECER』の制作が始まった。その1st EPを制作中、すでに今回の作品について私の頭の中で計画が始まっていた。

「この作品(AMANECER)を作り終わったら、これまで私と共に歩み、闘ってきてくれたあいつらを呼んで、私名義で作品を作って恩返ししよう」とずっと思っていた。私は多くの、友であり音楽仲間達のコーラスを任せてもらってきた。ずっとそばで彼女ら、彼らが、自分の力で走り続けてきた姿を見ていた。中には「俺ら(私ら)が先に走って道作っておくから、お前も早くこいよ!」 と、先駆けになって、後に私たちが走りやすいようにしてくれた仲間もいた。そうやって私たちは売れてる売れてない関係なく、仲間同士で助け合って音楽を続けてきた。

AAAMYYYは、これまでレコーディング、ライブなどで2曲コーラス&アレンジ、そしてコーラス監修を1曲任せてくれた。AAAMYYYの大切な曲達の制作に毎度関わらせてもらっている。また、私の1st EPの英作詞はAAAMYYYがやってくれている。長年スキルトレードをしてきた仲だ。

Nao Kawamuraは、同じ音大ということもあって私が上京してきた23歳の頃から、数え切れないほど一緒に歌ってきた。Naoの大事なライブでは私がコーラスをし、私の大事なライブではNaoにコーラスをしてもらってきた。Suchmos、SANABAGUN.、WONKなど、様々なバンド達のコーラスも、彼女と共にやってきた。

ermhoiは、2018年のNao Kawamuraのリリースワンマンライブの時に2人でコーラスをして、そこから交友がある。今回のメンバーの中では一番音楽のジャンル的には正反対だが、馬が合ってプライベートでも深い仲になり、音楽的にも人間的にも良い関係を築いてきた。

吉田沙良は、音大の先輩(同い年だが、私が4年遅れて入学したので、さらちゃんが先輩になる)で、一緒に歌うきっかけとなったのは、3年前のSOIL&"PIMP"SESSIONSのアルバムでNao Kawamuraがfeat.した時のコーラスだった。歌への拘りが誰よりも強く、とても尊敬している。

そんな彼女らは、私にとって一緒に闘ってきた盟友であり、尊敬する音楽仲間であり、大好きな恩人達である。今まで私がみんなに引っ張ってきてもらったからこそ、恩返しがしたいという気持ちがあり、今度は私がみんなを引っ張って、一つの作品を作りたいと思った。



・2nd EP『AWA』のコンセプト②

2つ目のコンセプトが、“精神的な意味の女性性”である。フェミニズムとはまた違う話で、人間は性別関係なく誰もが男性性と女性性をバランスよく持っていると考えている。女性性というと、性別的なものだと思う方もいるかもしれないが、そういうことではなく、精神面の話である。今回はその女性性に焦点を当てて作品を作りたかった。

今回のメンバーは、音楽仲間である前に、縁の深い友人達でもあるため、普段から何気ない話から踏み込んだ話までする仲であった。だからこそ表面的なテーマではなく、もっと深いところに突っ込んだ内容にしようと考えた。

精神的な意味の女性性というのは、柔軟性、調和、感覚的、内的などがあり、逆に男性性は、気合と根性、結果主義、支配的、外的などがある。精神面の話なので、全人類がどちらもこれを持ち合わせている。

漠然とそんなことをテーマに曲が作れたらいいなと思っていた時、カタカムナという古代文明が日本にあったことを知った。カタカムナ文献には科学や物理学、宇宙のことなども文書として残っているらしい。そのカタカムナで女性性を表す言葉が“アワ”ということだった(逆に男性性はサヌキというらしい)。そこから“AWA”がきている。

ここ何年も、特にここ5年くらい、コロナだけではなく、世界的にカオスな状態(時代の変動と交差)が続いていると感じている。そんな中で、何が自分にとって大事なのか、どうやって生きていきたいのか、自分はどうありたいのかを日常的に考え、仲間達や大事な人たちと話してきた。 ざっくり話すと、「このカオスな時代に生きている私達だけど、常に柔軟に、豊かに、自分の頭と心でよく考えて向き合って、愛を大事に生きていきたいよね」ということをどの曲でも歌っている。

そこから更に掘り下げて、曲ごとにいろんな角度やベクトルで、“女性性”を自分達なりに考えて解釈して、このEP『AWA』の曲達を作った。

<Solmana(大坂朋子)>

◆Solmana 2nd EP『AWA』

<収録曲>
01. Solmana / AWA (feat. AAAMYYY, ermhoi, Nao Kawamura, 吉田沙良(モノンクル))
https://youtu.be/uZkxR0-8sM4
02. Solmana & AAAMYYY / No End
https://youtu.be/JW_NQBcsJXk
03. Solmana & ermhoi / Finally
https://youtu.be/5w319AUDIwY
04. Solmana & Nao Kawamura / Be As One
https://youtu.be/kP-jqC1wjxw
05. Solmana / Love Shower (feat. AAAMYYY, ermhoi, Nao Kawamura, 吉田沙良(モノンクル))
https://youtu.be/oFdxwvwh680

・DL&Streaming
https://ssm.lnk.to/AWA