Ms.OOJA

家族ってすごいなあ。家族って素晴らしい。

 メジャーデビュー10周年を迎え、来年3月27日(日)に初の日本武道館単独公演開催を発表した“Ms.OOJA”が、7ヶ月連続でデジタルシングルを配信リリース!2021年6月16日に第4弾となる新曲「Sweet Home」をリリースしました。同曲は“アサヒグローバルホーム”CMソングとして書き下ろされた1曲。変わらないあたたかな愛の溢れる場所を、いとしく想う気持ちを紡いだ、Ms.OOJAらしい癒しに満ちたミッドナンバーとなっております。
 
 さて、今日のうたコラムではそんな“Ms.OOJA”による歌詞エッセイをお届け。今回はその第5弾。綴っていただいたのは、新曲「Sweet Home」のテーマに通ずる“家族”のお話です。Ms.OOJAの幼少期、弟妹のこと、母のこと、父のこと、忘れられない記憶、今、実感している想いを明かしてくださいました。あなたにとって家族とはどんな存在ですか? 是非、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。

~歌詞エッセイ第5弾:「Sweet Home」~

Ms.OOJAデビュー10周年記念企画第四弾は、地元四日市の住宅メーカー『アサヒグローバルホーム』のCMソングとして書き下ろした「Sweet Home」だ。このアサヒグローバルという会社はCMソングと共に昔からよく知っていた。「夢のお家をたてるなら~」というフレーズは東海エリアに住む人ならみんな歌えるんじゃないかと思う。

そんなおなじみソングをしっとりと歌い上げたCMには、なんと私Ms.OOJAがイメージキャラクターとして出演までさせていただいている。そのタイアップバージョンとして6月から「Sweet Home」が使用されたCMが放映されている。この曲は「家族」をテーマに盟友ルンヒャンと共に作った。今回は家族について書いていこうと思う。

記憶にはないが、幼少期の私はとにかくわがままで、世界が自分中心に回っていないと気が済まない子供だったらしい。すべてのものを自分のものだと言い張り、小児科の待合室のTVで大好きなNHKの子供番組ニコニコプンがやっていると、他の子供たちに「これは私のだ!見るな!」という意図の奇声を発していたらしい。そんな子供本当に嫌だ(笑)。

そして少し大きくなって家族で出かける時、2つ下の弟と車の後部座席に常にひっくり返って座っていたので、バックミラーにはいつも二人の足しか映らなかったらしい。その頃の弟との写真を見ると、なぜか毎回お互いの片足を持った謎のポーズのものばかり出てくる。母からは「猿子」と呼ばれていた。猿のように落ち着きが無かったらしい。

その後、妹、弟が生まれ4人きょうだいになるにつれ、食べ物の争奪戦ばかりしていて掴み合い罵り合い本当に騒がしかった。小学生の時の休み時間には、一輪車に乗ったり、放課後には女子サッカー部でキーパーをしたり、かなり活発な方だったと思う。

母は常に面白いことばかり考えている人で、幼少から培われたであろう卓越されたその笑いのセンスで家中が笑いに満ちていた。そして極度の方向音痴でかれこれ40年ほど住んでいる町内で未だに迷子になったりするすごく天然の可愛い人でもある。

父は過去に柔道をやっていて、任侠ものやシュワルツェネッガー、スティーブン・セガールのハードアクション映画が大好きな昔気質の男!という感じの人。『ターミネーター』や『プレデター』に関しては買ったほうが安いのでは?と思うくらいレンタルして何度も観ていた記憶がある。荒っぽくて不器用だけど実は照れ屋で優しい、そんな人だと思う。

両親とのことですごく記憶に残っている出来事が2つある。ひとつは、小学1年生のある日私が泣きながら「学校に行きたくない」と両親に告げた時のこと。一緒に集団登校をする上級生に意地悪をされて辛かったのだ。両親はびっくりした顔をしていたけど、真剣に話を聞いてくれて、その上級生の家に電話をして話をしてくれた。すぐにその子と母親が家まで謝りにきてくれて、それを期にその子とは仲良くなることが出来た。

もう一つは、高校を卒業した後で働いた場所がいわゆるブラック企業的なところで、本当に辛くて精神的に参っていた時のこと。小学1年生の時のように泣きながら「仕事に行きたくない」と両親に告白した。その時も両親はあの頃のように真剣に話を聞いてくれて「そんな会社行く必要はない」と言ってくれてすごく楽になれた。

日々の出来事を何もかも話すような関係でもないけれど、親というものはいつだって全力の味方で、いざという時、温かく抱きしめてくれる大きな存在なのだと心に刻まれている。

思えば、学生時に「勉強をしろ」と一度も言われたことがない。それは私が中学まではどちらかといえば勉強好きで、自分からやる秀才タイプだったからかもしれない。でも、高校受験で燃え尽きてそれ以降勉強についていけなくなり赤点ばかりだった時にも、何も言われなかった。

そして将来歌手になりたいと言っても反対されることはなかった。クラブという未知の場所で歌を歌うことも、良くは思ってなかったかもしれないが、静かに見守っていてくれた。そしてついにメジャーデビューが決まった時、本当に心から喜んでくれた。無責任に放り投げてるわけではなく、ずっと信頼してくれていたんだと、今なら思える。

そんな当たり前に味方でいてくれる家族。自分も歳を重ねて行くに連れて、当たり前ではないことに気づく。30代の後半に差し掛かり、当然親も同じように歳を取った。まだはっきりとは見えないけどいつか必ずくる「その日」が目の端に見え隠れしてくる。

兄弟の中で唯一、数年前に妹が結婚し結婚式をしてくれて、男の子を産んでくれた。両親にとっての初孫、私や兄弟にとっての初甥っ子。本当に目の中に入れても良いくらいに可愛い。それまで実家に帰るのは1年に1回のお正月くらいだったのが、いっきに月イチになった。甥っ子を中心にまた家族が集まる機会が増えて、家の中が明るくなった。

そんな風に甥っ子の成長を嬉しく思い、何が何でも幸せになってほしい、この子のためなら何でも出来ると思う瞬間(もちろん甥っ子の両親である妹夫婦は自分以上に感じてると思うけれど)、自分にもこんな時期があったんだなと思い返す。そしてどれだけ愛されて来たんだろうと思うと同時にこれまでのたくさんの過ちを思い、どんなに心配をかけ悲しませたんだろうと思いを馳せた。

私は結婚もしていなければ子供もいない。子供の頃は大人になれば当たり前に結婚して家族を作るのだろうと思っていたが、それのなんと困難なことだろう(笑)。だからこれまで家族を継続し、四人の子供を育て上げてきた両親に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいだ。

世の中どんどん多様化していて、さまざまな生き方がある。私の人生に結婚や出産を経験する日が出来れば来て欲しいとは思うが、正直なくても幸せに生きていけるとは思っている。それでも家族というものの面白さ楽しさ、時には投げ出したくらい難解で困難な愛おしさに、私はずっと憧れ続けて行くのだろうと思う。

今回「Sweet Home」のMVで使用する大切な家族写真をファンのみなさまからたくさん送っていただいた。MVの構成上すべての写真を使うことは出来なかったのだけど、厳選する上でもすべてを見させて頂いた。様々な家族の形、それぞれの物語を覗き見させてもらったような気分で、懐かしさと愛おしさでいっぱいになり泣けてきた。

家族写真ってどうして泣けて来るんだろう?と考えた時に、それは奇跡だからだと気づいた。とてもかけがえのない簡単じゃない奇跡の重なりが、そこに映し出されているからなんだと。家族ってすごいなあ。家族って素晴らしい。この「Sweet Home」を聴いて家族がもっと楽しくなることを願っている。

<Ms.OOJA>

◆紹介曲「Sweet Home
作詞:Ms.OOJA・RUNG HYANG
作曲:RUNG HYANG・Ms.OOJA
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