僕は普段物静かなのに対して、彼女は喋りだすと止まらない。

 2020年8月25日に“みゆな”が新曲「あのねこの話 feat. クボタカイ」を配信リリース!詞曲は、みゆなとクボタカイによる共作です。ひとり夜の散歩に出かけたくなるような表現が散りばめられており、タイトルの「あのねこの話」は、モジモジしながらも気ままに生きたいという女の子の感情と、猫の自由奔放な生き方をリンクさせたダブルミーニングとなっております。
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“みゆな”による歌詞エッセイを、2週に渡りお届け!今回は【第1弾】に続く【第2弾】です。今回は、フィーチャリング相手である“クボタカイ”も執筆…!みゆなの印象や、出会ったきっかけ。今作「あのねこの話 feat. クボタカイ」の制作エピソードを明かしてくださいました。そしてエッセイ終盤では、クボタカイの言葉を受けてのみゆなの想いが綴られております。是非、歌詞と併せてお楽しみください!

~歌詞エッセイ#2~

「クボタカイとみゆな。」

僕は普段物静かなのに対して、彼女は喋りだすと止まらない。

一見対極な二人ですが、前世では兄弟だったかも…とか話してる位に驚くほど価値観や奥底の部分が似てて、一緒に曲を作るのは必然的だったのかなと思います。

この曲のテーマについて、実は主人公・野生的かつ繊細な女の子は、みゆなちゃんの影を重ねている部分もあったりします。また、みゆなちゃんが「海辺の野良猫」に見えて、そのことを伝えると彼女も妙に響いたことも楽曲の基になっています。変なきっかけですね(笑)。

きっかけといえば、そもそも知り合ったのは僕の後輩がたまたまみゆなちゃんの従姉妹で、そこから音楽を通して仲良くなって。作品を作ろうとなってからはベースとなるジャンルが違うこともあって、作曲自体はお互いの気持ち良い所を探す試行錯誤の連続でした。

けれど、「あのねこの話」が完成に向かっていく中で、彼女の感性に救われている節もあって。僕たちが書いた詩の世界観が彼女の圧倒的な声で更に加速して、心の奥の共通の部分がありつつ、持っていないものをお互いが補い合って、「みゆな×クボタカイ」という凄く意味がある、最高の形でコラボできたのではないかと思っています。

色んな人の溢れる野性や止まらないセンチメンタルに響いてほしいです。

― To みゆな ―

みゆなさんへ。今日はちゃんと眠れているでしょうか。僕は最近何時に寝ても6時に起きてしまうという超健康体質になってしまいました。モーニングコールが必要な時はお任せあれ。

それはさておいて、ミュージシャンとして、友達としてあなたのことを心から尊敬しています。いつかお互いじいちゃんばあちゃんになっても乾杯出来るような素敵な関係性でいたいですね。今はすべきことをし、お互い一歩ずつ大きくなりましょう。お身体に気を付けて、音楽も勉強も頑張ってください。

そして、こちらこそ音楽の尊さを改めて教えてくれてありがとう。あなたに救われてる部分もあって、今音楽を頑張れてるよ。まだまだたくさん刺激し合えたら嬉しいです。これからも音楽の楽しさをたくさん教えてね!

Answer.
「海辺のパーキング」

― from クボタカイ -



嬉しいことを沢山書いてくれますね(笑)。照れてしまいました。私もおじいちゃんおばあちゃんになってもクボタくんと乾杯したいので、元気で健康な身体でいたいと思います!

今回、一緒に曲を作って、リリースできた事が嬉しいし、なんだかほっとしています。聴いてくれた皆さんの様々な感想を聞けるのがとても楽しみ。

また同じステージで歌いたいね。その日を楽しみにしています。

この先お互いにプレッシャーを感じることや、自分自身に厳しくなりすぎることもあると思います。自分が思う事と、世間の考えが必ずしも一致するとは限らないし、悔しい思いをすることもあるかもしれません。それでも私たちは音楽が大好きという想いを大切に、これからも沢山音楽を届けていけたらいいね。


2回に渡ってお届けしたエッセイ。このエッセイを通して、「あのねこの話」という楽曲がより皆さんに伝わって、色々なことを想像してもらえていたらいいな。

そして、初めての挑戦でしたが、楽曲と共にクボタくんと言葉をお届けできた事、改めて楽曲に向き合えたこと、自分にとっても大切な時間でした。

クボタくんも、これを見てくださった皆さんも、また元気な姿で会えるのを楽しみに、身体と心に気をつけて、共に笑顔でいましょう!

<みゆな>

◆紹介曲「あのねこの話 feat. クボタカイ
作詞:みゆな・クボタカイ
作曲:みゆな・クボタカイ