さて、今日のうたコラムではそんなニューアルバムを生み出した“Rihwa”によるスペシャル歌詞エッセイを、第1弾~第3弾に分けてお届けいたします。今回は第1弾に続く、第2弾!綴っていただいたのは、前作のアルバムから今作のアルバムにたどり着くまでの想い。そして、2020年のRihwaの覚悟。是非、是非、このエッセイを読んだうえで、アルバムをじっくりとご堪能くださいませ…!
~第2弾歌詞エッセイ:「誰かが聴いてくれる日」~
止まっちゃダメだ。
今は止まらないことを最優先にしたい。
私をそんな思いにさせたのは、前回のアルバムの存在で間違いないと思う。一昨年の10月末、アルバムを4年半ぶりにようやく、ようやくリリースすることが出来た。私は、すごく悔しかった。だから本当に嬉しかった。
4年半。
何度も自問自答した。
これで良いのかな?
タイミングって何?
アルバムって何?
待ってるだけをやめなくちゃ。
私がやりたい事は、何?
私がやりたい事は…
アルバムを出すこと。
…そんな風に想いを募らせて募らせて、チームの人達に気持ちを伝えて、やっとやっとリリース出来た前作『WILD INSIDE』。自分のアルバムを聴いて、嬉しくて、何度も泣いた。
上手に波に乗る人達を横目に必死に自分で漕いだ経験、信じていた想いを確かめる為に旅に出た事や、運命の糸を絶対に手放すものかと頑なにしがみついた事、良い曲が出来て嬉しくて跳ね回った感情、4年半を一つ残らず詰め込んだ一枚になった。
そして強く思った。
ーもうファンのことも、私のこの気持ちも、待たせたくないー
私は、昔に比べたらペースは落ちたけど、でも、音楽を始めてからずっと曲を作り続けてる。誰かに聴いてもらいたくて作った曲たち。誰かが聴いてくれる日を夢見て、まだ会ったこともないかも知れない存在に向けて、一人、部屋で唄ってる。きっとその人に聴いてもらえると信じて、筆を走らせる。
だったらやっぱり、旅に出さなきゃ。親心のような想いが沸いてくる。聴いてみたいと思った時に聴いてもらえる場所に、置いておかなきゃ。だって私が出来ることなんてのは、そこくらいまでだ。
私は、アルバムというものに一番心惹かれていた。アルバムには、一枚通して聴いてもらえればそのアーティストのやりたい事や、世界観が見えてくるという良さがあると思うから。今の私自身に、必要なことだと思った。フルアルバムにしたい。そしてそれを持って、ツアーを周りたい。アルバム、そしてツアー。
それが私のシンプルな願いだと、はっきりと伝えた。
***
人は現れては去っていく。
悲しいけど、そうゆうものだと知った20代。
だからこそ私はここで歌っていたい、と覚悟して突入した30代。
ずっとずっと歌っていたい。
歌うことが好き。どんなに悲しくても悔しくても、信じられる人が居る限り、私は人に期待する。私は、人が好き。
歌は人と人を繋げてくれるって、今でも強く信じている。
信じさせてくれる出会いが、ちゃんとあるから。
「「「「「「WHO YOU R」」」」」」
「「「「「あなたはどんな人か」」」」」
これからの出会いを予期させるアルバム。
“Rihwa”がどんな人か伝わるアルバム。
新曲を詰め込んだ旬なアルバム。
前向きな自分も、後ろ向きな自分も、パワフルな自分も、未熟な自分も、曝け出したい。
今の自分、今日の自分を、誰よりも愛してあげたい。
愛をもって唄い、叫び、最高にワクワクする気持ちをあげたい!
分かち合いたい。
この世界を愛したい。
***
大晦日。夕方の飛行機で帰る。
運良く変更出来た窓側席。
信じられない程綺麗な夕焼け。
スカイツリー、富士山も見えた。通り過ぎる。
淡く広いグラデーションから、激しい一筋の光へと姿を変えていく空をジーっと見ながら想像してる。
ミラクルは、誰も見ていないところでだって起きている、と。
私はそれを知っている。
あの興奮とトキメキを、私は知っている。
あなたにも、私にも、ミラクルが起きていることを、私は知っている。
2020年、どんな私だって先ずは自分自身が受け入れる覚悟で、思うがままにやってみようと思う。
前作から一年とちょっと。止まってはいられない。
もう、待たせてばかりのRihwaじゃない。
<Rihwa>
◆ニューアルバム『WHO YOU R』
2019年12月25日DigitalRelease
2020年1月22日CDRelease
初回限定盤 ASCU-6106 ¥3,364+税
通常盤 ASCU-6107 ¥2,727+税
<収録曲>
1. Madeleine
2. Love Today!
3. DON'T GET IT
4. BOY
5. cold
6. MARIMO
7. 一秒
8. 夢灯り
9. This is Christmas!
10. You Are My Road
11. Carnation