博物館

さだまさし

博物館

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし
編曲:服部克久
発売日:2004/06/30
この曲の表示回数:31,807回

博物館
ひとつ目の部屋には 手首の傷が置いてある
若い頃に失くした 愛の形見として

ふたつ目の部屋には 言葉を全部閉じ込めた
他人の心を いくつか殺した償いに

涙の数だけ 部屋を増やして
怒りの数だけ ドアを叩いて

流れゆく時のほとりで
哀しみ数え乍ら

思い出にするには 余りに重すぎるものや
忘れ去ってゆく程に 軽くもないものたち

みっつ目の部屋には 失くした人の面影を
美術館のように 静かに並べてある

よっつ目の部屋からは 明るい色で重ねたい
あざなう縄の様に 幸せちりばめたい

らせん階段昇り続けて
喜び悲しみ まわりつづけて

流れゆく時のほとりで
せめて上を向いて

そして最后の部屋は お前の為にあけてある
寂しいばかりでない 人生生きた証に
生きた証に

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