銀座の雀

森繁久彌

銀座の雀

作詞:野上彰
作曲:仁木他喜雄
編曲:浜坂福夫
発売日:1996/08/21
この曲の表示回数:58,649回

銀座の雀
たとえどんな人間だって 心の故郷があるのさ
俺にはそれが この街なのさ
春になったら 細い柳の葉が出る
夏には雀がその枝で啼く

雀だって唄うのさ
悲しい都会の塵の中で
調子っぱずれの唄だけど
雀の唄は おいらの唄さ

銀座の夜 銀座の朝
真夜中だって知っている
隅から隅まで知っている

おいらは銀座の雀なのさ
夏になったら啼きながら
忘れものでもしたように
銀座八丁とびまわる
それでおいらは うれしいのさ

すてばちになるには 余りにもあかるすぎる
この街の夜も この街の朝にも
赤いネオンの灯さえ
明日の望みに またたくのさ

昨日別れて 今日は今日なのさ
惚れて好かれて さようなら
後にゃなんにも残らない

春から夏 夏から秋
木枯しだって知っている
みぞれの辛さも 知っている

おいらは銀座の雀なのさ
赤いネオンによいながら
明日の望みは風まかせ
今日の生命に生きるのさ
それでおいらは うれしいのさ

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