暗流

ZIGGY

暗流

作詞:森重樹一
作曲:戸城憲夫
発売日:1996/03/25
この曲の表示回数:21,425回

暗流
干からびて ひび割れた河底に
目を閉じた 老婆が一人きり
微動だにしないのさ 死んだように
運命を飲みこんだ 小さな身体

水辺に 咲いている花達と
その花を 愛でている男達
ぼんやりと残っている その面影
来るあてのない誰かを 待ちながら
必ず栄華は 極みを迎える
そしてただ 舞い落ちる季節に
手をこまねき為す極無く
川面を取り繕うだろう
昔日の光を 写すように

白日に 曝された過去の街
歌えない 小鳥が一羽だけ
羽ばたきもしないのさ
かごの中 気紛れに遊ばれた
小さな身体 変わらず蛍火は
終末を伝える そしてもう
戻らない季節に
舌打ちして手をこまねき
沢辺にうずくまるだろう
昔日の光を 避けるように

飲み干され 奪われた河底に
影のない 老婆が一人きり
こっそりと笑うのさ 声も出さず
運命を飲みこんだ 小さな身体
必ず栄華は 極みを迎える
そしてただ 舞い落ちる季節に
手をこまねき為す極無く
川面を取り繕うだろう
昔日の光を 写すように

変わらず蛍火は 終末を伝える
そしてもう 戻らない季節に
舌打ちして手をこまねき
沢辺にうずくまるだろう
昔日の光を 避けるように

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