地獄花

せきぐちゆき

地獄花

作詞:関口由紀
作曲:関口由紀
編曲:Yuki Sekiguchi・Ken Futori
発売日:2011/06/08
この曲の表示回数:11,236回

地獄花
赤い花咲く彼岸花
誰が呼んだか地獄花
枝も葉もなく節もなく
あやしく揺れて惑わせば

あのひとコロリ騙されて
情熱だけを吸い取られ
あんな女はごめんだと
泣いてわたしにすがりつく

夕焼け色の金盞花
健気なふりで頬染めて
おひとついかが 上目遣い
金の盃差し出せば

あのひとホロリ酔わされて
やさしさだけをはぎ取られ
あんな女はごめんだと
泣いてわたしにすがりつく

七色 虹色 花から花へ
飛び立つ蝶の行方は

遊びたわむれ菜の花は
霞の夜もおしゃべりで
月はわたしが染めたのよ
いたずら顔で振り向けば

あのひとクラリのぼせ上げ
純情ゆえに転がされ
あんな女はごめんだと
泣いてわたしにすがりつく

緑つやめくオリーブの
その実を強く抱いたなら
愛と涙が溢れ出て
恥じらいさえも悩ましい

あのひと我を忘れては
骨の髄までむさぼられ
あんな女はごめんだと
泣いてわたしにすがりつく

夢と言われた青いバラ
星の明かりに照らされて
やっとあなたに会えました
細いゆびさき手招けば

あのひとユラリいざなわれ
星の数だけ嘘を見て
夢のままなら良かったと
泣いてわたしにすがりつく

誘う花にはトゲがある
香る罠には毒がある
息を潜めてトリカブト
道連れびとを待ちわびる

冷えた空色鮮やかに
怖がらないで口づけて
さみしさくべて抱き合えば
あのひとはもう帰らない

七色 虹色 花から花へ
飛び立つ蝶の行方は

都忘れが匂い立つ
紫色の朝焼けに
ここはどこです あのひとが
フラリ現れ戸を叩く

すべて忘れたあのひとは
羽をもがれた蝶のよう
おかえりなさい待ってたわ
糸をめぐらせ地獄蜘蛛

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