たけくらべ

僕のお嫁に なりたいと
君が甘えて 泣いた日は
どこか淋しい 野の花が
匂いほのかに 咲いていた
覚えているさ いまだって
ふたりで見上げた ちぎれ雲……
故郷みたいに 懐かしく
こころに残る たけくらべ

離ればなれに 暮らしても
心と心 ひとつだよ
遠い夜空に 浮かぶのは
長いまつ毛の 君ひとり
覚えているさ いまだって
からめた小指の ぬくもりを……
星影はるかに 名を呼べば
逢いたさつのる たけくらべ

覚えているさ いまだって
花びらみたいな 面影を……
むすばれなかった 人ほどに
想いは残る たけくらべ
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