雨の鶴岡

涙を捨てに来たのでしょうか
出羽三山(さんざん)見守る この町に
赤い橋から 蛇の目を差して
流れに逆らう おんながひとり
三日町から七日町
あぁ 雨の鶴岡 城下町

軒のしずくを 両手で受けて
握って開けば 面影が
宿の女将の ほほえみ見つめ
かじかむこころを 温める
今の今でも 好きですと
あぁ 雨の湯田川 湯のけむり

夢にあなたを 重ねてみても
温海(あつみ)越えれば 国境
鼠ヶ関(せき)の港の イカ釣り鉛に
これぞとばかりに 寄せる波
明日(あす)は晴れると 信じます
あぁ 雨の鶴岡 情け町
×