LIVE REPORT

超飛行少年/スーパーフライングボウイ ライブレポート

超飛行少年/スーパーフライングボウイ

超飛行少年/スーパーフライングボウイ 恵比寿LIQUIDROOM

2008年07月26日@恵比寿LIQUIDROOM

撮影:NORIYUKI AIDA/取材:石田博嗣

2008.07.20

結成1年でメジャーデビューを果たし、センスも才能も感じさせる良質な楽曲を発表し続けているだけに、正直言って僕は超飛行少年的に対して優等生的な印象を持っていた。実際、昨年11月に同会場で観たライヴでも、客席と一体となってハートウォームな空間を築き上げていたのだが、どこかクールなものを感じていた。しかし、この日のライヴによって、そのイメージは完全に払拭された。“ライヴで伝わる音を入れていきたい”という意志を持って2ndアルバム『エクスキューズ』を完成させ、さらに2ケ月に及ぶツアーを経験したことによって、バンドが変わったと言って過言ではない。コアな部分を追究して内面に向った分、いい意味でサウンドがラフに、そしてタフになったと言えるだろう。もちろん、2ndアルバム以前の曲にも力強さが宿り...というか、逆に過去の曲を聴くことでバンドの芯が強くなっていることを痛感した。特に「銀色ラプソディー」からの終盤戦。すでにマックス状態にあった客席のテンションを、ダイナミックなグルーヴでもって観客のリミッターをぶっ壊し、続くアッパーな「二次元パラドックス」で場内のボルーテージを際限なく高めると、バンドとファンによって育てられてきた「透明アバンチュール」でクライマックスへ! それは、2ndアルバムで目指していたものがカタチになったことを肌で感じたシーンでもあった。また、個々のメンバーがバンドに対する自信を高めていることが見て取れたことも言っておきたい。つまり、超飛行少年がロックバンドとして、次のステップに進んだということだ。

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