LIVE REPORT

JUNNA ライヴレポート

JUNNA ライヴレポート

【JUNNA ライヴレポート】 『5th Anniversary Live』 2022年6月21日 at EX THEATER ROPPONGI

2022年06月21日@

撮影:塚越淳一/取材:清水素子

2022.07.01

2016年にTVアニメ『マクロスΔ』に登場する戦術音楽ユニット“ワルキューレ”のエースヴォーカル、美雲・ギンヌメールの歌唱を弱冠14歳で担当し、翌2017年6月21日にミニアルバム『Vai! Ya! Vai!』でソロデビューしたJUNNA。それから丸5年が経った記念すべきデビュー日に、EX THEATER ROPPONGIのステージに現れた彼女が証明したのは、シンガーとしての圧倒的な才能と、なおも“進化し続けたい”という真摯な願いだった。

“みなさん5周年ライヴ、一緒に楽しんでいきましょう!”と和やかな笑顔で登場し、ソロとして最初の一歩を記した「Vai! Ya! Vai!」でパワフルな低音ヴォーカルを放つ姿からは、言葉通り心から“楽しんでいる”のが伝わってきて、その度胸の据わりっぷりに初っ端から度肝を抜かれる。続いて披露された美雲としてのソロ曲「LOVE! THUNDER GLOW」も重心の低いビートに生バイオリンが絡む斬新なライブアレンジで、デビュー間もないミドルティーンが歌っていたとは想像できないほどの難易度。デビューから5年が経った今、JUNNAが生来持つシンガーとしてのずば抜けたセンスを、改めて目の当たりにした想いがした。

それでもMCでは“平日なのにこんなにたくさんの人が!”と、年齢相応の無邪気さで満杯の客席に目を輝かせ、“こんなにたくさんの人の前で歌えることが、とても嬉しいです”と破顔。さらに“私を新しい道に導いてくれた楽曲です”と前置き、TVアニメ『海賊王女』のオープニング/最終話エンディングテーマとして梶浦由記プロデュースの「海と真珠」と「太陽の航路」を並べて、スケールの大きな歌声で広大な海原の景色を描いてみせる。また、“最近やってない曲を”と1stアルバム『17才が美しいなんて、誰が言った。』からチョイスした「Be Your Idol」「情熱モラトリアム」の2曲では、キュートに飛び跳ねながらオーディエンスとクラップ! ちなみに「Be Your Idol」を初めて披露した時には当時のバンドメンバーとダンスをした楽曲とのことで、そんな思い出の詰まった初期のナンバーと、5年間の成長を反映させた直近の楽曲を織り交ぜながらデビューからの歴史を辿っていくのは、まさしく周年ライヴならではのスペシャルだろう。

アニバーサリーを彩る“スペシャル”はさらに続き、ここで今日のためにアコースティックにリアレンジした「わたしだけの地図~Shooting Star~」を、JUNNA自身もギターを抱えて着席スタイルでプレイ。寛いだ大人な空気を演出したかと思いきや一転、立ち上がって歌い上げた「GIRAFFE BLUES」は、感情が丁寧に詰め込まれたヴォーカルで生々しい痛みを伝え、聴く者の胸を揺さぶっていく。“ここから後半戦です!”と始まったメドレーでは「Catch Me」でタオルを振り、「やってられないよ」では激しくダンス。真っ赤な光に染まったステージ上に跪くようにしてフェイクを轟かせる「もうヤダ」と、アグレッシブなシーンでもブレないヴォーカルは“流石”と言う他ない。また、不穏なサウンドと赤ライトで狂騒の度合いを増す「いけないボーダーライン」を叩きつけながら、宝石のようにミラーボールが輝く「世界を蹴飛ばせ」でポジティブへと反転する展開も、実にスリリングなものだ。そのままJUNNAらしさ全開のロックな「風の音さえ聞こえない」に雪崩れ込み、バンドと激烈なアンサンブルを奏で、熱気に満ちあふれた場内へ“私とみんなの歌、最後に聴いてください!”と新曲の「You + Me = ?」をドロップ。眩い白光を受けてドラム台に身を乗り出したり、間奏ではソロを弾く八橋義幸(Gu)と背中を合わせたりと、ステージ上をところせましと動き回るJUNNNAに客席もノリノリで手拍子を送り、アツい一体感の中、本編は幕を閉じた。

そして、手拍子が鳴り続ける暗闇の中、JUNNAのヴォーカルからアンコールを幕開けたのは1stシングル「Here」。六拍子のリズムにラテンギターやバイオリンの音色が乗って醸すフォーキーな異国感は、本編のパンツスタイルから着替えたガーリーなスカート姿ともよく似合い、アカペラで歌い上げた落ちサビから《私は此処......》と呟くドラマチックな締め括りで、場内に大きな拍手を巻き起こす。ここで夏に予定されている初のホールツアーのタイトルが“JUNNA ROCK YOU HALL TOUR 2022 〜無限大×REVOLUTION〜”に決定したこと、新曲「曖昧な2人」が8月6日にスタートする東海テレビ・フジテレビ系全国ネット土ドラ『個人差あります』の主題歌に起用されたことを発表。ツアータイトルには無限大に成長したり、ずっと革命を起こし続けていくという決意が込められており、一方の自身初のドラマ主題歌は“今までにない感じの楽曲”とのことなので、どちらも注目だ。さらに“私のライヴでは毎回何かに挑戦してきたから”と、スマホで好きに撮って、拡散してOKと撮影の許可を出したラストの「我は小説よりも奇なり」では、カメラに向かって前のめりで指差したりと無邪気な姿をアピール。その一方、ブレイクからのシャウトでは思い切りのけ反って、ロックな側面も持ち合わせるヴォーカリストとしての矜持もしっかり貫いてみせるのが頼もしい。

“今まで5年歩んできて思ったこと、これからこうしていきたいと思ったことを最大限詰め込んだ楽曲です。5年間楽しかったけど、まだまだ叶っていない夢もあるので、これから先もずっと歌い続けたい”

そう語ってダブルアンコールで贈られた「約束」は、自身が作詞作曲を手がけたナンバーであり、FC限定のCD付Photo Book『JUNNA 5th Anniversary Photo Book』に収録されているもの。バンマスの島田昌典のピアノだけをバックに《何度だってさ ぼくたちほら約束しよう》と歌う声には、ゴスペルにも似た神聖な響きがあり、“みんなと共に歩んでいきたい”という気持ちが痛いほどに伝わってくる。“5年間、本当にあっと言う間でした。楽しいだけでは生きていけないこともあるけど、ライヴは私にとってやっぱり生き甲斐。みんなの笑顔を見て歌えるこの空間が、私にとっては宝物です。この時間が終わってほしくないけど、5年間やってきて良かったと思えた瞬間でした”と告げた彼女には、名残惜しさと清々しい達成感が。持って生まれたギフトに甘えることなく、ストイックに己を高め続けるJUNNAが起こす無限大の革命に期待したい。

撮影:塚越淳一/取材:清水素子

JUNNA

ジュンナ:2000年11月2日生まれ。『ガンダム』『ヱヴァンゲリヲン』と並んで“日本三大ロボットアニメ”のひとつに数えられる作品『マクロス』シリーズ最新作TVアニメ『マクロスΔ』の音楽ユニット“ワルキューレ”のエースヴォーカルとして最年少デビューを果たす。ソロとしては17年6月に1stミニアルバム『Vai! Ya! Vai!』でデビュー。同年11月に発表した1stシングル「Here」は、発売初日の主要配信サイトで10のコンテンツプロバイダーで1位を独占。また、日本レコード協会のゴールドディスクに認定された。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 2

    02. LOVE! THUNDER GLOW(ワルキューレ )

  2. 7

    07. わたしだけの地図〜Shooting Star〜

  3. 8

    08. GIRAFFE BLUES(ワルキューレ )

  4. 9

    09. メドレー

  5. 10

    〜 Catch Me

  6. 11

    〜 やってられないよ

  7. 12

    〜 もうヤダ!

  8. 13

    10. いけないボーダーライン(ワルキューレ )

  9. 16

    13. You + Me = ?(※未発表楽曲)

  10. 17

    <ENCORE1>

  11. 20

    <ENCORE2>

  12. 21

    約束(FC限定CD付Photo Book『JUNNA 5th Anniversary Photo Book』収録、未配信楽曲)

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