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藤田麻衣子 ライヴレポート

藤田麻衣子 ライヴレポート

【藤田麻衣子 ライヴレポート】 『藤田麻衣子LIVE TOUR 2020 〜necessary〜』 2020年10月2日 at 東京国際フォーラムホールC

2020年10月02日@ 東京国際フォーラムホールC

撮影:宮家和也/取材:田中隆信

2020.10.07

10月2日、藤田麻衣子の全国ツアー『LIVE TOUR 2020 〜necessary〜』のファイナル公演が東京国際フォーラム ホールCで開催された。今回のツアーは今年3月にリリースした5thアルバム『necessary』に伴うツアーだが、新型コロナウィルスの影響で秋にようやく開催されることとなった。

開演時間となり、バンドメンバーがステージに登場。美しいサウンドが流れる中、藤田が現れると「chapter」で開幕。バラードの多い藤田だが、明るい曲調の楽曲から始まり、ライヴができること、ファンの人たちに会えたことを喜んでいるかのように笑顔がこぼれていた。

「その声が聞きたくて」をしっとりと聴かせて、2曲を歌い終わったところで“東京国際フォーラム ホールCへようこそ!”と挨拶。“今日はみなさんに声を出していただけないということで、心の中で大きな声を返していただければと思います。みなさん、こんばんは!”と呼びかけると、ファンから温かい拍手が返ってくる。そして、この日のライヴは配信で生中継されていることを説明して、カメラに向かって手を振り、“どちらでも楽しんでいただけるよう、心を込めて歌っていきたいと思います”と意気込みを語った。

今回のバンドメンバーは山本清香(Pf)、沢頭たかし(Gu)、藤沼啓二(Dr)、KIYO(Ba)、沖増菜摘(Vn)、島津由美(Vc)の6人。メンバー紹介をしたあと、“今年の夏、花火をしましたか?”と問いかけ、その儚さが恋に似ているからと花火の中でも線香花火が特に好きだと話して「線香花火」、同じく切ない恋心を綴った「そばにいるのに」を歌唱。また、“歌詞を書いていて、“温もり”“視線”“会話”という言葉が出てきます。最初は両親から、その後は友達、恋をしたら恋人、シンガーソングライターになってからも“温もり”“視線”“会話”を大事にしていて、自分の中で核になってるんだなと思いました”と、アルバムのタイトル曲「necessary」に込めた想いを伝え、“ここにいてもいいんだね”という気持ちを確かめるように歌った「here」に続けて、「necessary」を感情豊かな歌声で聴かせる。

ここで、12月に発表予定の新曲「きみのあした」を制作中だと近況を報告。ファンの人たちの声(コーラス)を曲に入れたいのでスマホで動画を撮って送ってほしいというお願いをして、曲のサビの部分の《フレー フレー》を見本として少しだけ披露。そして、ピアノの弾き語りで「あなたを好きになって」を歌って前半が終了した。

15分間の休憩を挟んで後半がスタート。藤田がおもちゃのグロッケンを、ストリングスのふたりがリコーダーを演奏し、アットホームな雰囲気の中で「それくらいでいいよね」を届ける。最初は藤田もリコーダーを吹く予定だったが、うまく吹けなくて急遽グロッケンに変更したことを話して場を和ませる場面も。そして、“このメンバーでツアーは2年振り。この7人で集まるのは久しぶりだったので嬉しかったです”と改めてこのメンバーでツアーを回れた喜びを伝えて、「クリア」「思い出にはいつも」を歌い上げた。

これまでに作ってきた楽曲は恋愛の歌が多かったが、アルバム『necessary』は恋愛の歌は半分。残りの半分は“心の中で思っていること”など恋愛ではないテーマの曲になったと話し、その変化にちなんで、自身の考え方における変化についてもこう語った。“はっきりするのが好きで、答えを出すのが好きでした。でも、白とか黒とかじゃなくてグレーのままでも絶妙なバランスの中でうまくいってるんだったらいいんじゃないかって思うようになりました”と。続けて“年齢とともに感じることが、その時その時で違うんだなって。みなさんが、もし今、つらかったりしても、自分も状況も変わっていくから、また違うとらえ方や考え方になって苦しかったことが平気になっていくこともあると思うので、“大丈夫です”と言いたいです”と、悩んでいる人に向けてやさしくエールを贈った。

気づけばもう終盤。“私の曲は季節が出てくることが多いんです。春夏秋冬のメドレーを作ったことがありますけど、また『春夏秋冬メドレー2020』を作ってきました”と語り、「水風船」「高鳴る」「この白い雪と」「卒業」という四季を感じさせる楽曲をメドレーで披露。
“今回、ツアーをやると決まった時は緊張したというか、“無事に開催できるかな?”とか、いろいろ思ってました。でも、無事に初日を迎えて、今日最終日ということで、開催できて良かったと思います。あまりお客さんが来てくれなくてもしょうがないし、それでも十分だと思ってたんですけど、名古屋も大阪も東京もたくさんの方が、いろんな場所から来てくださって本当に嬉しいです。リハーサルも本番もこんなに楽しかったことはなかったんじゃないかってくらいだから、終わっちゃうのが寂しくて...”と感極まる藤田。最後は“みなさんの明日からが、今日よりも幸せになりますように心を込めて歌います”と、「あなたは幸せになる」を歌って本編が終了した。

大きな手拍子に迎えられて、再び藤田がステージに登場。“来年は15周年の年になるので、春頃に弾き語りベストアルバムをリリースします”と収録曲はリクエストで決めることを告げて、10月2日に配信リリースされたばかりの新曲「臆病な恋の歌」でツアーを締め括った。ファンの大きな拍手が響き、藤田は大きく手を振って、深くお辞儀をして感謝の気持ちを伝える。ステージから立ち去る前に、《フレー フレー きみのあした》と「きみのあした」のサビをアカペラで届けたのも印象的だった。

コロナ禍の中、まだまだつらい時期が続くが、音楽に、藤田麻衣子の歌声に、たくさんの勇気と元気がもらえたライヴとなった。ファンのコーラスが入った「きみのあした」、来年春予定の弾き語りベストも期待して待ちたいと思う。

撮影:宮家和也/取材:田中隆信

藤田麻衣子

名古屋市出身のシンガーソングライター。1月16日生まれ。2004年に上京し、歯科衛生士として働きながら音楽活動をスタート。2006年にPS2用ゲーム『緋色の欠片』のテーマソング「恋に落ちて」でデビュー。フリーライヴを大切にしながらファンを増やし、13年7月にはNHKホールでワンマンライヴを、同年10月にはフリーライヴの集大成として前代未聞の日本武道館弾き語り無料ワンマンライヴを成功させた。そして、14年3月にシングル「涙が止まらないのは」でメジャーデビュー。16年はCDデビュー10周年を迎え、47都道府県での弾き語りワンマンライヴを完走。17年には念願だったオーケストラコンサートを東京のすみだトリフォニーホールにて開催した。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 11

    11. メドレー

  2. 13

    〜 高鳴る

  3. 14

    〜 この白い雪と

  4. 15

    〜 卒業

  5. 17

    <ENCORE>

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