LIVE REPORT

『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2010 -15th ANNIVERSARY-』 ライブレポート

『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2010 -15th ANNIVERSARY-』

『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2010 -15th ANNIVERSARY-』

2010年08月28日@山梨県山中湖交流プラザきらら

取材:中野明子(ナタリー) 写真:上飯坂 一、菊池 聡、後藤 淳、古渓一道、釘野孝宏、平沼久奈、河野光紗

2010.08.20

SPACE SHOWER TVが主催する恒例の野外イベント『SWEET LOVE SHOWER』が、山中湖交流プラザきららにて開催された。昨年までは天候に恵まれず、富士山がその全貌を現すことはほとんどなかったが、今年は両日共に快晴。また今回はWATERFRONT STAGE、FOREST STAGEというふたつのステージが新設され、クロージングDJを含め合計39アーティストが出演。朝から晩まで音楽にどっぷりと浸れる2日間となった。
初日に出演したのは、怒髪天、the telephones、サカナクションといった『SWEET LOVE SHOWER』常連組から、世界の終わり、OKAMOTO'Sといった初出演組まで計20組。LAKESIDE STAGEのトップバッターを務めたTHE BAWDIESは、ROY(Vo&Ba)の“おはよう!”という威勢の良い挨拶からライヴをスタート。「HOT DOG」「IT'S TOO LATE」「YOU GOTTA DANCE」といったゴキゲンなナンバーを次々と連発し、ハイテンションなロックンロールパーティで朝からフィールドを踊らせた。
強い日差しが照りつける中、こじんまりとしたFOREST STAGEに立った毛皮のマリーズは“こんなステージじゃロックンロールは収まりきらない!”と独特のMCを交えつつ、熱狂的なライヴを繰り広げる。終盤では志磨遼平(Vo)が突然ステージから飛び降り、観客にもみくちゃにされながら熱唱するなど、アグレッシブなパフォーマンスでオーディエンスに強烈なインパクトを残した。また10月に初の日本武道館公演を控えるサカナクションは、スモークを使ったドラマチックな演出や、緻密に作り上げられたステージでオーディエンスを魅了。その圧倒的なパフォーマンスは、バンドのスケール感と貫禄を感じさせた。
3年ぶりの出演となったKen Yokoyamaは、Ken Bandを引き連れ、エンジン全開のライヴでフィールドを狂乱の渦へと巻き込む。MCも絶好調で、来る時に渋滞に巻き込まれてしまったというエピソードや、10月に控えているアリーナライヴ『DEAD AT BAY AREA』の話題でオーディエンスを沸かせた。さらに「HANDSOME JOHNNY」でTHE BAWDIESのJIM(Gu)が飛び入りしたほか、Hi-STANDARDの名曲「Stay Gold」のセルフカバーも披露され、フィールドは熱い盛り上がりを見せた。そして、リラックスした雰囲気で、会場の熱気を和らげたのはハナレグミ。包容力あふれる歌声とグルービーなバンド演奏に、オーディエンスは体を揺らしながら聴き入った。
そして2日目は、浅井健一(Vo&Gu)、照井利幸(Ba)、有松益男(Dr)による新バンドPONTIACS、“散開”直前のBEAT CRUSADERS、新作のリリースを控えるSuperfly、アイゴンを含む6人体制のHiGEなどバラエティーに富んだ19組が登場。この日のLAKESIDE STAGEの先陣を切ったNICO Touches the Wallsは、攻撃的なロックチューンでオーディエンスを叩き起こすようなライヴを披露。初日のTHE BAWDIES同様、エネルギッシュなパフォーマンスでトップバッターとしての役割を果たした。
もっとも熱い午後の時間帯にライヴを行なったのは、奥田民生、サンボマスター、SISTER JETといった面々。FOREST STAGEに登場したサンボマスターは、「世界をかえさせておくれよ」「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」といった名曲をオーディエンスと一緒に大合唱。ラストナンバーの「そのぬくもりに用がある」では“愛と平和”コールを湖畔に高らかに響かせた。
数多くのアーティストが集う中、この日一番の注目を集めたのはBEAT CRUSADERS。東日本最後のライヴということもあり、フィールドには彼らの解散を惜しむ多数のファンが集結した。しかし、解散特有のしんみりしたムードが似合わないのが彼らの持ち味。ブラックジョーク混じりのトークあり、オーディエンスを巻き込んだ恒例の四文字コールあり、吉村秀樹(bloodthirsty butchers)、YOUR SONG IS GOODといった盟友の乱入ありと盛りだくさんのステージでファンを大満足させた。
そして、ビークルのライヴの後には、9mm Parabellum Bullet、サニーデイ・サービスらが熱演を披露。大トリを務めたエレファントカシマシによるヒット曲満載のライヴの後には、大きな花火が湖畔から打ち上がり、延べ2万6000人を動員した今年の『SWEET LOVE SHOWER』は最高のかたちで幕を閉じた。

出演:
【28日】andymori、EGO-WRAPPIN‘AND THE GOSSIP OF JAXX、OKAMOTO'S、毛皮のマリーズ、Ken Yokoyama、サカナクション、世界の終わり、the telephones、DOES、怒髪天、七尾旅人、ハナレグミ、HiGE、BOOM BOOM SATELLITES、THE BAWDIES、YOUR SONG IS GOOD、<OPENING ACT>WEAVER、<PRE OPENING ACT>cinema staff、sleepy.ac、<CLOSING DJ>やついいちろう
【29日】エレファントカシマシ、奥田民生、Caravan、9mm Parabellum Bullet、清 竜人、黒猫チェルシー、サニーデイ・サービス、サンボマスター、SISTER JET、Superfly、CHABO BAND、NICO Touches the Walls、秦 基博、BEAT CRUSADERS、PONTIACS、<OPENING ACT>小林太郎、<PRE OPENING ACT>アルカラ、Predawn、<CLOSING DJ>増子直純(怒髪天)