LIVE REPORT

THE COLLECTORS ライヴレポート

THE COLLECTORS ライヴレポート

【THE COLLECTORS ライヴレポート】 『THE COLLECTORS TOUR 2019 “YOUNG MAN ROCK”』 2019年2月9日 at 新木場STUDIO COAST

2019年02月09日@

撮影:後藤倫人/取材:竹内美保

2019.02.18

唯一無二の存在感を誇る孤高のモッズバンド、THE COLLECTORS。いつもながら粋なニューアルバム『YOUNG MAN ROCK』のリリースツアーから、2月9日の新木場STUDIO COAST公演をレポート!

『YOUNG MAN ROCK』のインタビューで加藤ひさし(Vo)が口にした“Forever Young”というスローガンは決して魔法の言葉なんかではなく、ここに至るまでの確かなキャリアと深いソウルと真摯なスピリットが活き活きと躍動し続けていることの証となる言葉だと改めて実感した。ポップミュージックが、ロックンロールが、弾け飛びそうなくらい胸を高鳴らせてくれた至福のひと時。それはもう「クライム サスペンス」のMVで着用していたシルバーのパーカー姿で加藤がステージに現れ、最新作の1曲目に収められた同曲から1stアルバム『僕はコレクター』の楽曲である「おかしな顔(ファニー・フェイス)」へとつなげていくオープニングで、すでに予感できるものではあったのだけれど。

甘酸っぱさとほろ苦さが絶妙なバランスで織り込まれたTHE COLLECTORS流のパワーポップチューンの数々。“心のヒットチャートNo1”が次々と披露される中、やはり圧巻だったのは「セントラルステーション」 。陰りを醸し出すギリギリまで落とした照明、何かしらの舞台装置もないシンプルなステージ...けれども、バンドの滋味豊かな演奏と抑揚の効いたストーリーテリング的な歌唱により、登場人物が、風景が、列車の走り出す音が、そこに確かに浮かび上がっていた。点が紡がれて線になり、それがゆっくりと立体的になっていく。これは加藤の、THE COLLECTORSの独擅場と言えるだろう。

そして、終盤に届けられた真骨頂の「限界ライン」では、明確かつ芯の通ったメッセージが強靭な骨格と筋力による脈打つようなビートに乗って開放的に響き渡る。軽快だけでではないボトムのしっかりしたパワーポップのダイナミズムが呼ぶ高揚感は痛快で爽快だ。

しみじみと泣けてしまう「振り返る夜」を本編ラストに置き、余韻をしばし味あわせてくれたあとは、目が醒めるような初期曲2連発! 古市コータロー(Gut)がイントロのリフを鳴らした瞬間にオーディエンスが沸き立った「NICK! NICK! NICK!」、そしてTHE COLLECTORSの“Face”である「僕はコレクター」。“みんな、好きだろ?”というメンバーの心の声が聞こえてくるような心憎い選曲だ。当然、大団円...と思いきや、会場に満ちあふれる笑顔に触発されてか、セットリストに記されていなかった「ノビシロマックス」のプレゼントも。希望と可能性、未来を歌うこの曲にエールをもらい、明日からの日々への勇気を抱く。雪が降り続いていた帰り道にさほど寒さを感じなかったのは、そこで感じた熱が心を、身体を、ギュッとくるんでいたからなのだろう。

撮影:後藤倫人/取材:竹内美保

THE COLLECTORS

ザ・コレクターズ:1986年初頭、ブリティッシュビートやブリティッシュサイケに影響を受けた加藤ひさしと古市コータローを中心に結成。2014年に山森“JEFF”正之、17年に古沢“cozi”岳之が加入し、現在のメンバーに。メジャーデビュー30周年を迎え、17年3月1日には初の日本武道館を開催し、18年11月には初のドキュメンタリー映画『THE COLLECTORS 〜さらば青春の新宿JAM〜』が公開される。

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