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FLOWER FLOWER ライヴレポート

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【FLOWER FLOWER ライヴレポート】 『インコのhave a nice dayツアー』2018年4月1日 at 日比谷野外大音楽堂

2018年04月01日@日比谷野外大音楽堂

撮影:oyaming/取材:森朋之

2018.04.04

約3年半振りのオリジナルアルバム『スポットライト』に伴う全国ワンマンツアー『インコのhave a nice dayツアー』、日比谷野外大音楽堂公演。新作の楽曲はもちろん、「CHE.R.RY」(YUIセルフカバー)も披露されたこの日のライヴで、4人はポップかつエッジ—なアレンジ、普遍的なテーマを描き出す歌、際立った演奏力がバランスよく共存させた素晴らしいステージを観せてくれた。その中心にあるのはもちろん、yui(Vo&Gu)の歌だ。

色とりどりの生花で飾られたステージにメンバー4人が花束を持って登場。ゆったりと穏やかな雰囲気の中で、この季節にぴったりの「春」からライヴはスタートした。花束を片手に伸びやかなヴォーカルを響かせるyui(Vo&Gu)。そのリラックスした佇まいが、まずは印象に残る。ライヴの軸を担っていたのはやはり、2ndアルバム『スポットライト』の収録曲。yuiのワウギター、変拍子を取り入れたリズムが絡み合う「パワフル」、ポップな歌メロと《ポップなメロディ嫌気が差すの》という歌詞のギャップが印象的な「コーヒー」。演奏にはかなり実験的な要素が含まれているが、yuiの歌は心地良く広がり、しっかりと伝わってくる。この絶妙なバランス感覚こそが、FLOWER FLOWERのライヴの肝だろう。

中盤では会場の真ん中に設置されたセンターステージに移動し、「宝物」「スタートライン」をアコースティックスタイルで披露。会場全体に気持ち良い一体感が生まれる。そして、“この曲が似合う時間になってきました”という「月」からライヴは後半へ。先鋭的なファンクビートを取り入れた「踊り」、穏やかな旋律が響いた「小さな窓」など、多彩な音楽世界を描いてみせた。

アンコールでは“過去があって、今があって、未来がある。全てが愛しいです”という言葉とともに自身の「CHE.R.RY」をカバー。さらに彼女自身の子供に対する想いを綴った「産声」も大きな感動を生み出していた。そこにあったのは、自由な創造性にあふれた音楽を介した純粋なコミュニケーション。現在のFLOWER FLOWERの充実ぶりが伝わるステージだったと思う。

撮影:oyaming/取材:森朋之

FLOWER FLOWER

フラワーフラワー:2013年、yuiがリスペクトするミュージシャンたちに声をかけ結成。バンド名の由来については“気取ってなくて自然な名前にしたいと思い付けた。カッコ良い名前はいくらでもあったかもしれないが、あえて肩の力が抜けている、自然と入り込んでくる名前にしたかった。パワフルで面白い発想を自由に表現したいという気持ちを込めた”とのこと。14年11月に1stフルアルバム『実』、15年2月にはミニアルバム『色』をリリース。

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