LIVE REPORT

Hilcrhyme ライブレポート

Hilcrhyme

『Hilcrhyme LIVE 2015 「白昼夜 at 大阪城野外音楽堂」』

2015年08月23日@大阪城野外音楽堂

撮影:濱谷幸江/取材:石田博嗣

2015.09.03

Hilcrhymeがデビュー前にやっていたクラブイベント『熱帯夜』、その白昼版とも言える本公演。全国ツアー『Hilcrhyme TOUR 2015「REVIVAL」』の最終公演だった3月のNHKホールでのライヴを最後に、ダンサーチームのTHUG-HOMEYとCLOPを加えた8人での“Hilcrhyme CREW”としての活動を終了し、再び2人体制となった彼らだが、昨年のデビュー5周年、初の武道館公演もあり、様々なタイミングが重なって、今一度ここでデビュー前の彼らであり、Hilcrhyme結成前の2人にとって活動の基盤だった“クラブ”に立ち返ったとも考えられる。

快晴に恵まれた大阪城野外音楽堂には3,000人のオーディエンスが集まった。チケットはソールドアウト。“昼間に野外で、クラブのようにDJスタイルで爆音を流したい”という想いで開催されたこともあり、ドリンクブースにはアルコールも用意されていて、さらにDJ KATSU推薦ということで新潟から『ハワイアサン』も出店! しかも、場内では15時の開場時からDJ KATSUがDJプレイで入場してくる観客をお出迎えし、「春夏秋冬」のリミックスなどで会場を温めていた。

開演10分前なるとステージバックのLEDビジョンに開演時間までの残り時間がカウントダウンされていき、それが“0”となった時、TOCが登場し、“楽しんでますか~?”の声でいよいよ開演。オープニングナンバー「トラヴェルマシン REMIX」から大合唱を誘う。その後も1MC+1DJという基本スタイルで会場を盛り上げていくわけだが、今日のためにリミックスが施された、いわゆるクラブチューン化した楽曲が頭から3曲次々と投下されていたのが興味深いところ。まさに大阪城野音は、太陽の下のクラブパーティーとなっていた。

そして、“今日はいろんなスタイルを見せようと思ってます”とTOCが宣言。するとニューシングル「言えない 言えない」のカップリング「I’m Ready」を初披露し、“懐かしい曲やるよー!”と「No mic No life」などを矢継ぎ早にプレイしていく。最新曲から懐かしのナンバーまで、それはHilcrhymeの全てを魅せているかのようであり、中でも「次ナル丘ヘ」での《俺たちが俺たちであるために to the next...》というリリックは、現在の彼らの意思表明のようにも受け取れた。

前半戦を1MC+1DJというスタイルで果敢に攻めると、30分のブレイクタイムに。とはいえ、その間、ステージ上ではTOCがターンテーブルを操り、SHINGO 西成の「大阪UP」などのアゲアゲのナンバーをかけるなど、会場をクールダウンさせることはなかった。

ステージにバンドメンバーが登場し、TOCの“休憩はよろしいでしょうか? ここからはまた違うグルーブが、みなさんの耳とハートに届くと思います”の声で後半戦がスタート! さっきまでのDJスタイルとは打って変わって、生バンドによる躍動的なグルーブが客席を大きく揺らし始める。また、生々しいバンドグルーブに刺激されるように、歌であり、ラップで届けられるメッセージに、より感情や体温が乗っていたことも言うまでもない。特に「二〇一一日本ニテ記ス」や「SH704i」は、2015年という激動な時代を背景にして、より言葉が重く響いてきたし、「NOISE」や「New Era」では、Hilcrhymeのアイデンティティーやスタンスが何倍もリアリティーを増して届いてきた。

再びDJスタイルとなったアンコール。陽が暮れかかった会場にペンライトの白い光が揺れた「蛍」、ストーリー仕立てのPVをLEDビジョンに流しながら初披露したニューシングル「言えない 言えない」で客席をひとつにすると、バンド編成で「ライジングサン~電光石火~」、そして「RIDER’S HIGH REMIX」を演奏して、ついに大団円。最高潮の盛り上がりの中、白昼のクラブイベントは幕を下ろしたのだった。

デビュー6周年のスペシャルライヴの意味もあった本公演だが、1MC+1DJのDJスタイルという核の部分をしっかりと表現した上で、バンドスタイル、DJ、と3つのスタイルを披露し、メッセージ性の強いラップナンバーからメロウなラブソングまで堪能できるHilcrhymeの可能性を改めて実感したし、何よりも “to the next”であり、“次ナル丘ヘ”に向かおうとしている彼らの姿が垣間見れた。ライヴ中にTOCが“長い目で...っていうか、子供を見る目でHilcrhymeを見ていてもらいたいです”と言っていたが、新たなスタートを切った彼らの今後の動向には、もはや目が離せない。
この歌手の歌詞一覧 この歌手の動画一覧

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 【DJスタイル(1MC+1DJ)】

  2. 1

    トラヴェルマシン REMIX

  3. 2

    ルーズリーフ REMIX

  4. 3

    LITTLE SAMBA~情熱の金曜日~ REMIX

  5. 5

    No mic No life

  6. 7

    次ナル丘ヘ

  7. 8

    友よ REMIX

  8. 10

    TOKYO CITY(OSAKA CITY) REMIX

  9. 【DJ】DJ TOC

  10. 【BAND STYLE】

  11. 21

    NOISE

  12. <ENCORE>

  13. 23

  14. 25

    ライジングサン~電光石火~

  15. 26

    RIDER’S HIGH REMIX

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