『LIVE NEXUS presents「岡村ちゃんとかまってちゃん」』 ライブレポート
			
				『LIVE NEXUS presents「岡村ちゃんとかまってちゃん」』
				
					神聖かまってちゃん、岡村靖幸
					2012年02月24日@新木場 STUDIO COAST
				 
				
					撮影:釘野孝宏/取材:青木 優
					2012.02.20
				 
				
				の子(Gu&Vo)のテンションが高かった。“さっき岡村さんに挨拶したんですけど、目ん玉、眼光ガッ!ガッガッ!て感じで(笑)”と興奮している様子で、マイクスタンドを弾き飛ばすこと2度、客席ダイヴ3度。彼の“どぉなっちゃってんだよ!”というMCに、ドラムのみさ子は“人生頑張れ”と返す。危うさの上を走りながら崩れない、好調時の神聖かまってちゃんだった。対する岡村靖幸は唯我独尊のステージで、重厚なファンクを盤石のバンドサウンドで展開。ことに、暴発しそうな感情を込めたダンスから漂うスリルの密度は、昨年からの完全復活をさらに印象付けるものだった。そして、この流れで歌われた「カルアミルク」にハッとした。“女の子はか弱いもので、男の子は強くなきゃ”というこの歌が書かれてもう20数年が経過したが、かまってちゃんが今夜も演奏した「自分らしく」には、こうした旧来的な男女観を牽制し、それをウヤムヤにしたい感情が込められている。さらに岡村の曲の多くには青春を謳歌し、恋やセックスを楽しもうぜ!という欲望が渦巻いているのに対し、かまってちゃんは、いじめられ、窒息しそうな感情を抱えながら、引きこもり同然のニートになった少年の歌だ。しかし、両者がむしろ呼応し合っているように感じられたのは、どちらで歌われているのも各々の世代の若者の鬱屈した心理だからだろう。そして、そんなふうに居心地の悪さを背負った人間は実は世の中にはごまんといたし、今もいる。その違和感は、学校を離れ、大人になったはずの今だって、やはり同じなのだ。激ヤバな才能同士の、最高の競演。本当に、本当に貴重な一夜だった。
				
				
			 
						
				
					
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