明日晴れたらMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 明日晴れたら どこに行こうか バスケットにバゲットさして 美味しいチーズにワインを持って 草原に行こうかな 雨が降ったら 何をしようか カベに映画うつして バーニャカウダにきゅうり浸して ベランダで涼もうかな そしてどうにか 君とどうにか いずれポートランド 夏はマイアイランド 苗場 viva viva viva ジプシー音楽 そのまま二人は消えていく 昔話はいつにしようか 草原じゃシックリこない 雨もピッタリじゃない あそこで待ってるよ だけどどうなの 君はどうなの 僕はランデブー 君は泣いてる いつかまた never never never ジプシー音楽 そのまま二人は消えていく |
味見MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 塩胡椒それから調味料 お好みで香草など少々 の少々は少々難しすぎるわ 正解はどこ? 毎回困る加減 個性を伸ばそう 分断はやめよう ありのまま生きよう 団結しよう 稼ごうよ 休もうよ いや難しすぎるわ 正解はどこ? 簡単にいかないのです 甘酸っぱい出会いかな じんわり旨い未来かな 食わず嫌いじゃない 苦い時代はいただけない また塩っぱい話題ばっか頬張ると血圧上がる それもいいか 低糖 高カロリー 小休憩 大丈夫 おぬしは食わねどいつも用事 チェーン店の回転みたい 味見を忘れずに 美味しいものを食べてみない 温かいものを食べてみない 美味しいものを食べてみない 温かいものを食べようよ 肩を落とす前に頬っぺたを 甘酸っぱい出会いかな じんわり旨い未来かな 食わず嫌いじゃない 苦い時代はいただけない また塩っぱい話題ばっか頬張ると血圧上がる それもいいか あんま冷たい現実味ばっか飲み下すとお腹も下る それもいいか |
あたりまえMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 難解なものを選びながら 簡単なことで躓きながら あたりまえだった 交差点みっつの灯りが 眩しすぎて白く見えた 自分の有り様もあなたの抱き方も いずれまたそれの問い合わせも できるかもしれない あたりまえに いつでも話聞かせて あたりまえに わたしを出迎えて 耐えがたい悲しみはあたりまえ ほとばしる喜びもあたりまえ 意味不明の気まずさもあたりまえ よみがえる可笑しさもあたりまえ あらゆる獲物は分け合いましょうか |
アングルMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | MONO NO AWARE | アングルが変われば 思ったより猫背だなって気づくかしら 願ってたよりいいところにいるかしら 夕日はほんとは沈まないのよ 地球の裏側に消えていくだけ それならそれでも別にいいけど この目に映った夕日が沈むのには 変わりないわ アングルが変われば 思ったより猫背だなって気づくかしら 願ってたよりいいところにいるかしら あの日に伝えたことは嘘よ ああ言うしかなかったの 大人になるほど他の誰かの 命を過ごした気持ちになるけれど 知らないわ 来年の夏の浜辺を もう思い出しているの? 幼稚園の帰りの曲がり角に いつかまた立つの? そこから見た陽の行方なんて誰も 知らないわ アングルが変われば 思ったより猫背だなって気づくかしら 願ってたよりいいところにいるかしら アングルが変われば よりもっと複雑なことに気づくけれど アングルが変われど 自分が選んだ目線はひとつだけのままよ |
井戸育ちMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 凱旋門の下でも鬼ごっこは可らしい そんなんもうバカらしい って考えもバカらしい 夢見るカエルは 思い切り跳ねた すぐさま落ちた 東京育ちのあの子は 公共施設を飛び出し 放蕩の旅を始めて とうとう数年経った 届いた絵葉書には 高揚をさそう景色が もうどうしようもなくなって 泥水を飲んだ このままこの場所で死ぬまで 今のままで生きてたい 何言ってんの、バカらしい 夢見るカエルは 壁に張り付いた もう一歩 もう一歩 夢を叶えたカエルの その目に入った 水平な広大な 無限の壁 もう一歩 もう一歩 東京育ちのあの子は 公共施設を飛び出し 放蕩の旅を始めて とうとう数年経った 届いた絵葉書には 高揚を誘う景色が もうどうしようもなくなった 駆け出すしかないや |
イニョンMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 町を見下ろしながら 歩くのは面白いね ただ傘がないけど あんたにはまたどっかで会うわ 待ちぼうけの末濡れた 袖に触れさせてよ 出会いは雨後の筍 あんたにはまたどっかで会うわ 甘い相槌うつほど ころげて笑けるほど 輪郭がぼんやり やたら馬があったこと 去るしかなかったこと 輪郭がぼんやりと 初めてじゃないみたい お決まりの台詞が飛び出す そのくせ予め決まっていた かのように別れ道 甘い相槌うつほど ころげて笑けるほど 輪郭がぼんやり 溶け出していったけど 言わずに言えること 聞かずに聞けること 輪郭がなくなっても あんたにはまたどっかで会うわ |
異邦人MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | レントゲンには映らない ところに心があるらしいけど バンドエイドを飲み込んで くだしたお腹を治そうとしてたみたい 花は土の中で考えて 開くころ言葉になっている 鳥は走れる生物を 羨ましがって飛んでいる 私は異邦人 ペンや剣では敵わない ところに向かう途中で気づいた まっしろな紙もまっくろな星も 冷めないお湯も醒めない夜も どこに行っても見つからない 風はどんなに吹いたとて 話せないことを分かっている 月が放った光は 今ごろ歌へと変わっている 私は異邦人 空に憧れても翼ひとつ生えないまま 背丈ばかりが伸びてゆくのは あなたのその足が 土との別れを拒んだから 誰かが勝手に名付けた ものに囲まれて暮らしている あなたがさっき口にした 言葉の行方を探している みんな異邦人だった |
イワンコッチャナイMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 君に嫌われたらどうしよう あの日の言葉に震える このままでは僕はもう二度と 外には出れないや ならば繰り返す「好き」の隙にキスを 彼女のすり減らした親指にキスを それも早いうちがいい それで何も変わらないとしても どうしてもやらない訳にはいかない! 君に逃げられたらどうしよう あの匂いだけを残して 僕は見つけるまでもう二度と 家には帰れない ならば自販機の下に落ちたるエンを 拾いあつめて富豪になるのも恋慕 ところが上手くいかない 手を伸ばすがつかめない 勝手に動く腕がまくらを殴る! 言わんこっちゃない! 君の久しぶりの連絡にドキドキ これから待ち受ける展開にゾクゾク ところが何もない 君の瞳から離れない 自販機に腕を入れる彼の背中! 言わんこっちゃない! |
うれいらずたのぼーMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 多摩川には ビルも建たない 燃え上がる町を縫うように ひんやりと涼しい 川を渡れば何も聞こえぬ 金句のような便所落書き 黄昏に溶けながら ひっそりと鳴っている うれいらずたのぼー |
えんぴつMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | えんぴつはあまりいいデバイスではないわ シャーペンは持ちがいいからその点ラク~ 机に手をつく彼女は得意気 えんぴつは先が丸くなるからイヤよ シャーペンは取り替えができるからラク~ 追い詰められた僕のえんぴつ 心まで折れそうだ あの手この手で伝えてみせる えんぴつの素晴らしさ! ペン回しで振り向かそうとしてる シロツメクサに敵うはずないのに えんぴつの何がいいとか分からないけど えんぴつを削る瞬間がたまらない 書いては削り続けいつかは サヨナラを言わなくちゃ だけども丸くなりかけなけりゃ 出ない線が美しくて このえんぴつであの日の景色を 絵に描けば振り向く気がしてる シャーペンにも なかよしにも プリクラ機にも敵う気がしてるのさ ほら見てみてと振り返るけど あなたは芝生に夢中 しかたなくなって えんぴつをぐにゃぐにゃさせているのさ |
A・I・A・O・UMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | まま ぱぱ えんぴつ ぶーぶー ひまわり ずっとずっとずっと知ってること それはなんのサイン? おそらくきいてもわからない それはなんのサイン? おそらくだれもわからない おどりがおどれなきゃわからない 今さらながらアイラブユー、マム 遅ればせながらアイラブユー、ダッド そんなことはずっと昔から わかりきってはいたけど言うよ 常識、非常識、必要以上の必要最低限のマナー モラル、ルールにがんじがらめ 間違えちゃダメだって しかし新しくなきゃって 言われて育って 今になってみれば 使えなかった言葉 使えるようになればなるほどに 口にしなくなるようにできてるらしい テレパシーとかがほしい とさえ思わなくなったのも テレパシーって言葉を知ってからだし それはなんのサイン? おそらくきいてもわからない それはなんのサイン? おそらくだれもわからない おどりがおどれなきゃわからない 今さらながらアイラブユー、いつものおじさん 勇み足ながらアイラブユー、未来のあなた そんなことはずっといつまでも 思い続けていく気がするよ 背が伸びて声が変わって こないだより言葉も覚えたよ いくつもあった 僕にしか見えないはずのものは忘れたよ 気づいた時には繋いでた手も 繋ぐことはもうなくなったね でも生き様は見てた 今それを追ってるんだ ありがとう |
お察し身MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 温まったポンシュと身勝手な赤ら顔 酔っ払って呑舟としけ込めば乗車拒否 あくびは深呼吸 こちらへおいで 無礼が礼儀の思考の放棄農地へ こちらへおいで 立ち入りは禁止のはずのエリア 合わせ吞む清濁 汗だくのままかっこむとぶっ飛ぶ 手前味噌の軽ん汁も 論じる時間を尊べば引っ込む お察し身をいただこう で呑んで呑んで呑んで 呑んで呑んでろんでろん 温まったポンシュと身勝手な赤ら顔 酔っ払って呑気を気取ってみても剣呑 あくびは深呼吸 こちらへおいで 無礼が礼儀の思考の放棄農地へ こちらへおいで 立ち入りは禁止のはずのエリア 合わせ吞む清濁 汗だくのままかっこむとぶっ飛ぶ 手前味噌の軽ん汁も 論じる時間を尊べば引っ込む お察し身でいきましょう いったん我慢我慢我慢 我慢の曼荼羅 温まったポンシュと身勝手な赤ら顔 ビッグニュース呑吐こい酒乱の正負と嘔吐 あくびは深呼吸 |
同釜MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | いつか夢見た火星に行けたとて パスタ屋でカトラリーの 音を出さない練習するのね いつも父から立てひざを 叱られていたけれどあなたこそ 咀嚼音が気になってはいたのね まだあなたは腹に落ちない 噛まねば飲まれん 馬鹿手を 人は同じ釜の飯を食う 母のコロッケ嫌々に食う 子にすれば芋より肉 食べ方注意せよと言う父親の 咀嚼音こそ気になりながらも食う 大事はいつも作法また向く明後日のほう そんな頬を叩き落とす飯もあった 「質素」と海苔で書かれた弁当も 席替えも陸の孤島 ひとりこそ一人前とこそこそ食う 拒んだはずの賑わいを BGMにしていたこと さすがにイヤホン越しに嫌でも気づく カラスがつつくゴミ袋を眺めて 「取り繕うのやめて」 すぐ浮かぶ美辞麗句 港区価格のランチたまには背伸びして 食うにせよ松屋で食うにせよ 同じ屋根の下では一族 鳥貴族いけば誰も安く釜にありつく ための節約は誰よりも心が割りを食う 昼に子を抱く空き地で夜大人が米を炊く おかずにはならないが報連相の種も蒔く 花が咲く 桜と紅葉を捌く 入るナイフ参るほどグロテスク 全く刺激的なのはFPSかレシピですか いつか血肉化するのは情報も同じ こんがりトーストに塗るジャムにも流れる血 苺一会チョイスしたあなたが私のお家 醤油ペロペロした夜に向かいにいた友達 まだ名前を言えた頃の祖母がくれた臍餅 祖父が最期まで手をつけずに終わった鶏肉 嫌いな理由も知らず覆水盆に返らず しかしこぼれた記憶を啜ってでも肥え抜く 数に比例するなら度を越えた酒もいただく そしていつかシェフが俺たちの腹わたを捌く お仲間はお腹周りで繋がると勘付く チェーン店が破竹の勢いで広がると聞く 松屋あの世店でやっと会えた君と飯を食う |
駈け落ちMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | だんだん遠のく 曖昧な駅舎もエキストラも 残念ながら僕はもう忘れている 掠れていく したいことなんか何もないよ ないよな ないかな 実際ないことないよ 風呂敷にお荷物を詰めたら 新しい季節がくるかな だんだん遠のく 曖昧な駅舎もエピローグも 安寧ならば僕はもう外れていく バックれておく 一瞬パッと浮かんだ思いも 思いもよらずともカットしちゃうんだよ 愛を風呂敷に君ともども入れれば 美しい季節がくるなら だんだん遠のく 曖昧な駅舎も悪くはないよな ここにいてはダメだ 駈け落ちしよう そう言ったろう 約束が違う |
かごめかごめMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 子どもがいない公園は 人がまばらでいいわね コモレビを独り占め してるようで気分がいいわ あそこにも行ったね あの時こんな顔したね アルバムを開いちゃえば 話題が尽きなくていいものだ 2人を囲んだ思い出がめくるめく回り続けてる 夜明けの晩まで いつもお疲れさまね 置いといたのレンチンして 食器はそのまんまでいいわ いや僕の方だって いつもいつもありがとうね でも鶴と亀がすべって また帰りが遅くなりそうだ 去年買ったオカメインコが昔の曲ばかりを歌う あの頃はよかったね あの頃はよかったね ああ 思わず口ごもる たぶん明日になったら たぶん明日になったら ああ おそらく口ごもる 幸せなのかどうかさえ 分からないところまで来ただけ ふさいだ手のひらをどけたら 見えた後ろの正面は誰? あの頃はよかったよね あの頃はよかったよね ああ 笑顔が刺さる 近頃はどうだろうね 近頃はどうだろうね あとできっと伝える 伝える 伝えてみる |
カスタネット木村カエラ | 木村カエラ | kaela | 玉置周啓 | | カスタネット叩き出すと 人は愛を見る カスタネットしまい出すと 人は罪を見る カスタネット叩き出すと 人は愛を知る カスタネットしまい出すと 人は罪を知る 手のひらに包まれた赤いハートで 一日中踊っていようよ 最高だった日を 星屑のリズム叩いて踊ろう 僕らは共鳴しあっている 同じ空の下 楽しく生きれたらいいのです カスタネット叩き出すと 人は愛を見る カスタネットしまい出すと 人は罪を見る 手のひらで受け止めた青い涙で 一晩中踊っていようよ 最低だった日 なぜか 泣きたいわけじゃないのに まくら濡らして夢の中 同じ夜空の下 行こう 追い抜けこころ たんたん たんたたたん たたたたたんたん たんたんたん たんたん たんたたたん たたたたたんたん たんたんたん 人生 短短短 楽しまなくちゃ 損損損 毎日 坦々と 過ごしてたら 悶々と たんたん たんたたたん たたたたたんたん たんたんたん たんたん たんたんたん ポケットの中の夢 引き出しの思い出 随分遠くまで来たのです 一年中踊っていようよ 同じ空の下 星屑のリズム叩いて踊ろう 僕らの最高だった日や最低だった日は 必死に生きてる証拠です |
風の向きが変わってMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | MONO NO AWARE | まだ遠い先でいいから 追い風に吹かれてみたいわ またそう言う君を背負って 坂道上ってく小ちゃな自転車 向かい風がちょっとクーラー みたいだなって思った瞬間 自転車のスピードが ほんのちょっと上がる 風の向きが変わって前髪が逆立った いつまでも甘ったれたままじゃ駄目か カザミドリどこを向いたとて 吹きつける向かい風 全て吹き去ってそれから気づいた それか遠すぎるのなら いつまでもこうしてあなたといたいわ じゃあもう漕がなくてもいいかな 坂道下ってく小ちゃな自転車 若いやつの流行りや ベテランのライフハックなんか 不感だわ俯瞰だわ ガードレール曲がる 風の向きが変わって前髪が逆立った いつまでも甘ったれたままじゃ駄目か カザミドリどこを向いたとて 吹きつける向かい風 全て吹き去ってそれから気づいた blowin' in the wind 独りでに軽やかに逃げてくばかり 漕ぐも漕がぬも自由さ だだっ広い道にぽつんと自転車 風の向きが変わって目の色まで変わった いつまでも甘ったれたままじゃダメか カザミドリ一回は飛んでみろ 追い風になるまで 全て吹き去ってようやく気づくまで |
かむかもしかもにどもかも! MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 生麦生米生卵 なんもないからお店に買いに行こう 赤パジャマ黄パジャマ茶パジャマ グチャグチャなまま置かれててメチャ邪魔 かえるぴょこぴょこ3ぴょこぴょこ 飼えば増えて今や15ぴょこぴょこ 祝新春ジャズシャンソンショー まず3周まわって優秀賞 隣の客はよく柿食う客だ よく食うときに聞き耳立てたらば竹やぶやけかけた 庭には2羽ニワトリがいるが 2羽には庭がにわかに広すぎるな 日々ヘビの頬のヒビの幅や ハブの頬のヒビの幅にビビって 絵の上手な坊主が 上手に屏風に坊主とジョーズの絵を描いた ラバかロバかロバかラバか分からないので ラバとロバを比べたらロバかラバかわからなかった この釘は引き抜きにくい釘だ 引き抜きにくいが引き抜けば引き抜けるだけまだマシだ これは噛むかもしかも2度もかも!2度もかも 噛むな噛むなと迷い困り構えてると噛むかも! これは噛むかもしかも君もかも!君もかも 噛む気もするけどいつでもカモンな構えでいよう 買った肩叩き機高かった おやおや八百屋にお謝り もしや親はイモ屋に謝り済み? レモンもメロンもペロンと食べたが バナナの謎はいまだ謎なのだぞ おうし座しし座さそり座さまざま あれ?あれはアンドロメダ座だぞ ブタがブタをぶつとぶたれブタがぶったブタをぶったので ぶったブタとぶたれたブタがぶったおれた 早口言葉を口々に口にしな コツコツやり続ければカチコチの口も動き出すはずさ |
機関銃を撃たせないでMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 最近この学校中で まことしやかに流れてる 噂が気になっている でもどうやら聞いたら A組と話せば話すほど B組と話が食い違っている 待てよ、 ぐるぐるぐるぐる ぐるぐる考える 調べてみると日本中で ここぞとばかり言われてる あいつの凡ミスは こっちの新聞を読んでる人と あっちのワイドショーを観ている人じゃ 論点が二転三転していく 待てよ、 みるみる近づく砲音 ギリギリかわしてくしかない 弾の痕だらけのグラウンド 下駄箱で作ったバリケード 機関銃を撃たせないで ビリビリ ビリビリ 通知表もプロフ帳も不要! ビリビリ ビリビリ 片っ端から破けば快感! 美しい夕日射す屋上で 1人ずつ柵の向こう並んで ホームルームで教えてほしいこと 廊下に貼り出してほしいこと 機関銃を撃たせないで |
空砲MIZ | MIZ | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 昔から大事にしてたものも いつの間にか見当たらなくなるよ 今ではもう 東京はアクマのはびこる街と 大げさな装備で旅立てど 構えた銃には的が無かったのさ 脱いだら 自由にまわるよ 今ではふたりは 逃げも隠れもせずに ふたりで歩いた道を 霧がかる山間に涙を流した春を すりガラスの向こう 塩かけたスイカの味 |
ゲームは1日30分MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | ゲームは1日30分 人生は多くて5000万分 世界に何の影響も及ばないと分かった上で 俺は村の雑草を抜き続けている 盆と元旦に実家帰る場合 親と会えるのはもうあと80回 俺は最近ではあちら側に住んでいる 1日1410分だけこちらに来ている でもあの夏の終わりに思った パワプロするなら 素振りも毎日すればよかった |
言葉がなかったらMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 言葉がほんの一つ足りなかっただけで その後はたった一度の言葉も交わせぬまま 言葉がほんの一つ多すぎただけで この世にたったひとりの人にさよならをした 言わなくていいことと 言わなくちゃダメなこと 選んでる間に君は背を向けて 言葉がなかったら 迷わず抱きしめてたろう 手紙を読み返し 泣く手間も省けてたろう あのとき一瞬だけ抱いた思いを 400字原稿用紙に書き上げたとしても 伝えたいことなんて何一つ書けずに それでも先生は花丸をつけてくれた 言葉にすることで醜くなることも 言葉にしなければ忘れてしまいそうで 言葉がなかったら こんなことで悩まずに すべてをぬくもりで 伝えられたのだろうか あいつやあなたにも言ってみたかったこと いざ目の前にすると口をつぐんでしまうこと 言ったってやらなけりゃ意味がないと言う人 見返すためにもとりあえず言おうかな 言わなきゃな 言葉に直したら 嘘になってしまうとしても ギリギリのところまで 表していたいんだ |
孤独になってみたいMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | いとおしい人々も にくらしい人々も まとわり足並み重なり気づけば 踊り始めている 夜さえ眩しくて まぶたを閉じてみても お優しい言葉に高鳴り気づけば 愉快なリズム口ずさむ 夢の街角で 知らぬ安宿で 孤独になってみたい 背中を押してほしくて 線路のほう見下ろしても 見計ったように唸った電話を取ったが最後 白線の中に戻される 埋もれた遺跡で 銀河の隅っこで 孤独になってみたい ふと思い出すバッドメモリー サッと差し出す愛のセオリー 痛み足りないわ 愛しのあなたへ 今はやめとくれ 孤独になってみたい |
轟々雷音MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 轟々雷音 凱旋門下鬼遊可 且雷門下鬼遊可 私願世界中旅行 私願嗅初嗅良香 過去無物見付時 未来之花嫁抱時 信難程速度強大 閃光共其音襲来 轟々雷音 河川敷人就寝可 熊人形対話恋可 私願知新規生方 私願知新物見方 初息吸涙声叫時 初棺桶内入眠時 私予想全初出会 閃光共其音襲来 本当私達願知全 一方轟音畏怖也 津々浦々羅針盤右手 世界図左手 永遠私歩行続行 興味津々人生送場合 必君身体走衝撃電波 其人生唯一幸福 何故海外不衛生 何故隣町子危険 何故火星未来住 何故装着避妊具 何故先生教過去 不教今 私予想全謎々解 閃光共其音襲来 本当私達持疑問 一方轟音畏怖也 津々浦々羅針盤右手 世界図左手 永遠私歩行続行 興味津々人生送場合 必君身体走衝撃電波 超面白漢字 滅茶楽漢字 行間想像挑戦君 理解不能文 其関申訳無 超面白言語 無茶楽言語 轟音英語意味 続行進行同行移行 一旦耳傾遠方雷音 轟音畏怖無 津々浦々嵐来漂潮臭 常呉越同舟 故私達歩行続行 興味津々人生送場合 必君身体走衝撃電波 其時鳴轟々雷音 轟々雷音 |
ゴミMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 君が投げ捨てたあの空き缶にも 神様が宿っているんだよ そのはき古した靴下にだって 神様が宿っているんだよ 燃えるゴミだって燃えないゴミだって 資源ゴミだって粗大ゴミだって さっきまで共に過ごしてたでしょう お金で買ってお世話になって ボロボロになって捨てなきゃになって 最後までどうもありがとう のびた髪の毛や爪や抜けた歯は いつ僕じゃなくなってしまったの きのうの夜食べたあの豚肉だって いつから僕に変わったんだろう 悲しいこと うれしいこと どこからか来てどこかへ行って さっきとは違う僕に変わる 爪を切って髪を切って 鼻をかんで涙をふいて さっきまでの僕にさよならしよう 僕が赤ちゃんの頃の言葉を忘れてしまったのは 大きくなって新しい言葉をたくさん覚えたから 投げた缶ジュースや靴下のこともいつか忘れてしまうから 今のうちにぜんぶにちゃんとお礼を伝えておきたいんだ 僕たちもいずれはなるんだよ 僕たちもいずれはなるんだよ |
新人類MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 大きくなったら 小鳥と恋人になるよ 空を飛べる子どもが生まれたらいいな おとつい飛ばした スイカのタネが芽吹くよ 雲の上の上まで伸びてくはずさ 子どもはずっと夢うつつ アリの巣ほじくって こんばんはって飛び込んで 地球の裏側まできみも来る? 子どもはずっと夢うつつ 新人類が生まれては消えるけど 逃げ切ったら地球の裏側でまた会おう 夢・夢・夢うつつ |
時間泥棒がやってくるMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 時間泥棒はそーっとやってくる 知らぬ間にもう夜になっている 時間泥棒はそーっとやってくる 気づかぬ間にもう朝になっている 忙しすぎたり退屈すぎたり タイミングをずっと見計らってる 時代の流れに沿って生きていく 暇そうにしてる人は放っておく 無駄な時間とか不毛な議論とか 昔ほど愛せなくなっている さよならまた僕の時間 どこへ行ってしまったかわからない あの頃はまだ無駄な時間ばかりだったのに 本当はどっかで使いたい 一日ゴロッと眠ってたいけど 本当はどっかで遊びたい 一日をリッチに使いたいけど 遊んでるときからずっと頭の中 ストーリーズの構成を考えている 今を生きようともがきながら僕は 手帳に書かれた現在を生きている さよならまた僕の時間 どこに行ってしまったかわからない 探しにゆく時間もない 時間がない 時間泥棒はもう去ったあと 灰色の煙が立ち込めている 僕はなぜかしら焦っている 曲を切り上げなきゃと思っている |
女子高生MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 自転車のサドルとペダルを結ぶ足 黒髪なびかせ白肌さらして 河原に寝ころび髪からまる芝 流れるラジカセ繋いだイヤホンを抜いて また耳に挿すまでの間聞こえる電車の音の中 吊り革つかむ袖をまくり上げた二の腕に飛んだ 墨汁洗い流してチャイム鳴るまでには戻ろうと 少し歩幅広げて廊下で揺れた スカートの中を見たくて 風よ吹けと祈り捧げた春の日は 意地悪く凪いでいて 雨傘貸してあげたくて 放課後の下駄箱で待つ夏の日は 笑えるほど晴れてた 水まき済ませたグラウンドの匂いと ジャージの裾からはみ出る匂いが混ざり合い夜が来る わたあめの匂いの浴衣に着替えて 赤青黄緑の花火が上がっては落ちてくプールサイドに 敷かれた砂を踏んで歩く茶色のローファーの中の音 ガサガサ言うな 気づかれずに踏まれたラブレター 書いた人は顔色一つ変えないままどこかを歩いてて 人ごみに紛れてる人たちが行く 廊下ですれ違いたくて トイレに入っては出てきた秋の日は どうやら行き違いで マフラー貸してあげたくて 放課後の下駄箱で待つ冬の日は 風邪引いて休んでた 青い春を駆け抜けたとか 君のケツはまだ青いなあとか 若さは青で塗りつぶされてしまうけど あの日この胸に飛び込んできた 景色匂い手ざわりまで全部 青一色ではとても表せなかっただろう 大人は僕の過去を塗りつぶすよ 僕はその上から描き直すよ あの日の気持ちは忘れないよ でも スカートの中を初めて 見た日はあっけなかった なぜ見たいのかさえ忘れてた スカートの中は暗くて 眩しくてよく見れなくて 色々な色のどれでもなかった |
センチメンタル・ジャーニーMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 愛してるよ どこかへ行ってしまっても 広すぎる世界の どこかにはいるような気がした 空を見上げて離れた君を思う 記憶違いかもしれないが 鼻の下のホクロがかわいいね 風に吹かれて飛んでく影帽子 記録などには残せない センチメンタル・ジャーニー 過去は捨てるもの 心を惑わしてるものなのだろう 本当になのだろうか? 愛してるよ 自分の首をしめたら 広がる世界 それだけを見つめてる気がした 解き放つこと あなたを ときには落ち込むこともあるだろうけど しょうがないよ 彼はもう無重力だから 愛してるよ あなたがいて僕がいた 会いに行くよ その時はいずれ来る気がした |
そういう日もあるMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 今日も今日とて叱られて 最終電車に揺られて どうも腑に落ちずに やりきれずに 肩落とす日もある そういう日もある カーテンレールにてるてる坊主を 掛けたはいいが雨の予報で いざ家を出る瞬間につかむ傘 雨か晴れか雨か晴れか? 悩んだ末、財布を忘れる そういう日もある そういう日ばかり |