天窓キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | 島崎貴光・マリアンヌ東雲 | ほら朝が来たよ 腫れた目を擦りながら見た 空には今日も 日は昇らない 鎖を外してよ 助けを呼ぶ声は皆 狡い大人たちが 何所かに隠してしまう 絶望だらけ 取り囲む闇を 今こそ 味方に付けよ 永らえる夜などないさ 人生は果てない 真実なんて 誰も知らない教えるものかと 言葉失くした 幼気な君 いつか時が来たら 自分になるその為に 今、君は生きてる 10年後にまた逢おう 此処から連れ出して 助けを呼ぶ声を皆 狡い大人たちは 無かった事にしたがる 翼もがれて 足掻く瞳には 何も映らなくても 終わる日が始まりなのさ 人生は果てない 絶望だらけ 吹き荒れる闇を 今こそ 味方に付けよ 永らえる夜などないさ 人生は儚い |
女と女は回転木馬キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | 島崎貴光・マリアンヌ東雲 | また何か 後ろめたそうな顔 貴女の 嘘はすぐに分かるのよ 何時も探り合いの卑屈な目つき 秘匿は 美徳なんかじゃないわ 愛想笑い 皆んな知ってる 突き付けられた 答えは一つ 嫌われるのが 怖いなんてよく言うわ 綺麗事だらけ 嗚呼、吐気がするの Roundin' roundabout 振り向かない もう止まらない そう Roundin' roundabout 時は無情 変わる景色 Roundin' roundabout 言葉もなく 付いてくるの? ねえ Roundin' roundabout 虚しさだけ 抱いて廻れよ 人伝に聞く噂の数々 まさか私が知らないと思うの 本当の貴女は 何処に行ったの 短い春が今、駆け抜ける 薄っぺらい 世界で独り 気づいてないの 傍観者気取り 腹の底じゃ 真っ黒な蛇が舌出して 嗤ってるじゃない 嗚呼、吐気がするの Roundin' roundabout 振り向かない もう止まらない そう Roundin' roundabout 時は無情 変わる景色 Roundin' roundabout 言葉もなく 付いてくるの? ねえ Roundin' roundabout 虚しさだけ 抱いて廻れよ |
惑星マンドラゴラキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル・マリアンヌ東雲 | 有り余るインフォメーション きりきり舞いね皆 自意識過剰よ 顔も見ないで終わる恋なんて 不純な時代の申し子よ 最新型の 時限装置を付けて そうよこれ以上 支配されないように 加速して行く 奈落への秒読みを どんな顔して あなた聞いているの? 眠れぬ夜と 電波信号 それだけが頼りの 不埒な二人 無機質な愛 臆病過ぎて 死のうが生きようがずっと 繋がれないわ 最新型の 自爆装置を付けて そうよこれ以上 罪を重ねないように 切り刻まれた 約束 忘れたふり もどかしいのよ あまり怒らせないで 途切れ途切れの 電波信号 それだけを信じる いびつな二人 聞こえてるでしょう 最後の指令 光を追い越して今 すぐ此処に来て |
回転レストランの悲劇キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル・マリアンヌ東雲 | 腕組み寄り添って いつか来たこの場所に 多分5年は前 昔々のお話 回る回る 月日の重さ 虚脱する 穏やかな休日 雲ひとつない空 控えめに流れる音楽 変わったのはそうよ 紛れもなく二人だけ 巡る巡る それなのに何故期待する 厭な予感は当たるの いつだって 気まずそうに珈琲をすする 目も合わせない貴方 終わりと始まりは 何故かしら似ているの それが哀しいだけ 愛なんかもう冷めてる おんなじ景色に戻るまでに さあ答えを出してよ 1時間だけよ 待ってあげる 決めないなら 帰るわ |
愛してあげないキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 繋いだ 指先 慌てて離すの何で 子供じゃないのよ 愛してあげないわ 我儘だらけの あたしをほっとかないでよ 大事にしてくれなくちゃ 今すぐ消えちゃうもん 二人の距離は 離れたままなのよ 私たち 自分が好きね 孤独埋めたいだけで 本当は 誰でも良いのに 怖がりなの ただそれだけなのよ 割れた鍋に綴じ蓋の二人 気付かないの 予感は的中 悲しくないのに泣いた 黒い吹き出しひと言で 恋は消えたのよ 何様のつもりなのよ ちょっとおかしいじゃないの ドラマチックにお別れを 言いたかったのに 二人の距離はもう戻らないのね 私たち 自分が好きね 孤独埋められなくて もう次の人を探してる 怖がりなの ただそれだけなのよ 割れた鍋に綴じ蓋の二人 左様なら |
球体関節キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 小首を傾げながら 壊れたように踊る 繰り返すこのリズム 私は自由なんだわ 水玉の傘捨てて 氷の雨浴びても 錆びたりなんかしない 私はもえているのよ もえているのよ もえているのよ |
その時なにが起こったの?キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | あまりにもさり気なく消えてしまった 息の根を止めたのよ この部屋で 見開いた目の色は天使のように無垢だった それだけは憶えてる 消えそうな温もり 誰か来てよ 永遠の愛など邪魔だった 灰になって踊るだけ いつの間に朝が来て 夢じゃ無いと 確かめた 可笑しくて微笑んだ 白い肌 好きだった長い睫毛 さかさまに残された呪縛の日 赤い靴履いたら思い出すわ あまりにも陳腐な昨日の台詞 手を離したら知らないわ 気が付いたらもう遅いの 私は居ないわ 密やかな企みもすぐに厭きて さかさまに色褪せた堕落の日 朝露を浴びながら鳥が鳴けば あまりにも自由な明日の私 手を離したら知らないわ 気が付いたらもう遅いの 私は居ないわ 赦し過ぎたの何もかも もう行かせて そんな顔で抱きしめないでよ 抱きしめないでよ |
セクサロイドMキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 男なんかみんな同じよ あたしをハダカにしたいだけ だけど選ぶのはあたしよ 今夜はあなたにしてあげる タイクツしのぎに少しだけ イタズラするのが好きなのよ 淫靡な夜のエア・ポケット ネオンの街に誘い込む 成り行き次第に全部見せかけて 思惑通りに遂行 青い月がふたりを見てるわ 嗚呼… カクテル含んだ唇ひらいて あなたのカラダに注ぎ込む 背徳の果実貪って 一夜にもえるの その為に作られた あたしセクサロイド アイシテル それはどう云う意味なの あたしの辞書には ない言葉だわ 縛りつけるのはやめてよ あたしは誰のモノにもならない 哀しい性だと人は言うけれど 後腐れなしに キモチ良いことに溺れたいくせに 嗚呼… カクテル含んだ唇ひらいて あなたのカラダに注ぎ込む 背徳の果実貪って 一夜にもえるの その為に作られた あたしセクサロイド |
恋の蟻地獄キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 眉毛の角度を気にしてる 時計の針でもあるまいし 御機嫌取りには平手打ち 歯の浮く言葉は右左 何がしたいの 何故泣いてるの どっちにするの 気に障るのよ どこまで行っても出口は見えない 吐瀉物まみれの床を無様に這いずる 女の叫びは喜劇というもの せいぜいぼんやり眺めてりゃいいわ あんたじゃ無くても平気 退廃渦巻く大都会 憂いを吐き出す電波塔 傷付け合うのは刺激的 爪痕舐めれば蜜の味 何が欲しいの 何処行きたいの 終わりにするの いい加減にしてよ 奇跡を待つほど優しくなれない 思考を棄てても本能が首を絞める 視線を躱して綱渡りしてる 自由な暮らしは厭き厭きなのにね 夜が永すぎるわ |
てのひらがえしキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル・マリアンヌ東雲 | 何だってもっと 上手くやればいいのに そうやってずっと 言い逃ればかりなの 五月蝿いわちょっと 暫くお黙りBITCH 冗談じゃない 破滅を呼ぶのは今夜 昨日の味方なんかどうせ今日は敵だもん 「私 知らない 見てない 興味無い」 てのひらがえし 華麗なる仕打ち てのひらがえし 予定調和のドラマ さよならばかり言わせないで 苦虫肴に 飲んだら忘れるのかな 真夏の雨が叩き付ける 絵にもならない 濡れてもまだ暑い 角ばかり立てて生きてたら 少し太ったみたいよ 皮肉だわ てのひらがえし 軽くひとひねり てのひらがえし 嘘すら要らない てのひらがえし 華麗なる羞恥 てのひらがえし 予定調和のドラマ 高笑いして指を差して 明日は我が身そんな言葉 聞こえない さよならばかり言わせないで 苦虫肴に 飲んでも忘れやしない |
愛の泡キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | 島崎貴光・マリアンヌ東雲 | 機嫌が良い日は 非の打ち所ないわ あなたの尖がった顎先 細い鼻筋 眺めてるだけで 微笑みながら暮らせる そんな毎日 一寸先は煉獄 絡み合って夜の街 気分次第で何処へでも 行けると誰も思ってる そんな日を繰り返す 信じられるのはこれだけ 視床下部が司る世界 他には何にも 要らないの 跪いてごらん この網目を裂いて 手は使わないでね 愛してるわ こんな日が長くは 続く訳無いのさ 当たり前の現在に 揺蕩うだけ 虚しさだけが残る昼下がり 窓の向こう 放たれた矢のように消えた あなたを見た それでも女は 溺れたがる生き物 あなたの尖がった目線はいつも嘘吐き ほんのひと時 満たされていれば良いの そんな人生 一寸先は煉獄 泡のように 弾けて消える夜の秘めごと 繰り返すほど 綺麗になる 私を見て 跪いてごらん この網目を裂いて 手は使わないでね 愛してるわ こんな日が長くは 続く訳無いのさ 当たり前の現在に 揺蕩うだけ 跪いてごらん 引き裂いて道徳 手は使わないでね 愛していた あんな日が続いて 欲しいと思ってた 当たり前の末路 可笑しいほど 虚しさだけが残る夜明け前 窓の向こう 流れる星のように消えた 私を見た |
荒野へキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 窓辺に置いた一輪挿しが なんだか今日はご機嫌ななめ きのうの過ち こぼした涙が苦い なんにもない なんにもない なんにもしたくない 暴虐の果てに清々しいような 顔をしながら電話を架ける 受話器の向こう 機械のようにくりかえす いやになる いやになる まったくいやになる 今さら誰も信じたくない だからきみを選んだ わたしの為に総て投げ出してくれる ねえ、そうでしょう? 天気予報が繰り返す 外に出るのは危険だから 焼けた野原を裸足で踏みしめ歩こう こわくない こわくない いまならこわくない いまさら誰も信じたくない だからきみを選んだ うれしいでしょう 総て投げ出してあげる |
業火キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | あなたを焦がすわ 今すぐ焦がすわ この指で この舌で 罪など知らない 地獄に灼かれて 灰になる ふたりで すべて奪い去りたいの さあ、とどめ刺してあげる 後ろ指さされても 構わない 構わない わたしを溶かして 今すぐ溶かして その指で その舌で 欲にまみれた獣みたいに 絡み合う ふたりで わたしには聞こえるのよ あなたの声 甘い囁きが 目眩も忘れるほど 狂わせてあげるわ あなたを焦がすわ 今すぐ焦がすわ この指で この舌で 罪など知らない 地獄に灼かれて 灰になる ふたりで |
マリアンヌの恍惚キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 心凍る朝に 音も立てぬ雨よ 棘を絡ませ続く螺旋の罠 素敵ね、何処までも落ちてゆけばいいのよ 遠い空の下で 黒い波が光る 目を閉じたまま歩く樹海の中 あなたはこれ以上 何も知っては駄目よ 青い闇の中で 甘い涙知るの ダイヤの瞳があなたを狙う 太陽なんかもういらない あなたを焦がして食べてしまおう 茂みの中に閉じ込めたまま |
恋のチャンスは一度だけキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | もう一度チャンスをくれなんて 寝惚けたことを言う人は嫌い 昨日のことは忘れちまったし 明日のことはわからないけど あなたに興味はない 真っ暗闇を手探りで いつも独りで歩いてる 危ない道でもかまわない あなたの助けはいらない 怖いものなどない 私が許した人じゃなきゃ この手に触れてはいけないの だからやめておきなさいと あれほど言ったのに 可愛いだけじゃないのよ 甘くみないで 優しいだけではノーノーノー 退屈すぎる 女の子には時間がないの 勉強不足よ、あなた 出直してきてよ |
愛はゲバゲバキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル・マリアンヌ東雲 | ねえ 私に多くを求めたがる 顔は隠して口ばかり達者なあなた 理想と違えばすぐに癇癪起こす それならあなた何してくれるの 教えて ねえ私もっと 自由が欲しいの 誰より我侭な 暮らしがしたいのよ あなたに向かって優雅に微笑む 私で居る為に 投資しなさいよ ねえ あなたの中に住んでる私 近頃少し元気ない 気がしないかしら 私の幸せ 願って居ると言った それならあなた何してくれるの 教えて ねえ私もっと 高いところから この世界の全て 眺めてみたいのよ あなたに決して恥をかかせない 私で居る為に 投資しなさいよ |
夜の素粒子キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 夜だけがやさしい 暗い遊歩道 通り過ぎる笑い声 静かに包んで 戻れる道もなく 進む世界もない もう直ぐ午前五時 汽笛の音だけ 繰り返す言葉は 置き去りにしてきた 今はもう影も無い 誰も気に掛けない もう居る筈の無い あなたが見えるわ さよなら いつもの十字路 いま寒気がする程に 冷静なのわたし 冷静なのわたし |
完全なる支配キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 混濁 酩酊 浮遊しながら廻る シーツの隙間に 罪の花びらひとつ 今日の予定は無かった事にしちゃおう 鳴らない電話 滲む血のような嘘とか 下世話な噂も 今はどうでも良いの うつけ娘だと嗤われて 蔑まれようと 痛くも痒くも無いわ 慟哭 自滅 髪を逆立てながら サイケな目眩が 悪夢を塗り替えてく 赦せない事赦してしまう 馬鹿だね 爛れる関係 踏み躙られた信頼 あまい言葉を囁けどもう遅い どうせ平凡な暮らしなど望むべくも無い 踊り狂いて塵となれ おいたわしや魔法のおみず おいたわしや魔法のおみず おいたわしや魔法のおみず おいたわしや悪魔のおみず |
風景キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | ピンクの蝶々がヒラヒラと舞う丘を越えれば遠くに見える だれも知らない悦楽の森 黄色い花を摘みながら 恋の泉に身を投げてふたりは二度と戻らなかった あの日とおなじ五月の緑 風がやんだら迎えに来るわ |
悪魔なファズキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 宵越しの酒も吹き飛ぶ ぶっ飛んだ世界に連れて行って 嵐を待つような気分よ 危ない予感に身を焦がして 恨みつらみも引き受けて私は今 昇りつめるの天より高く 誰よりも 悪魔なファズ 悪魔なファズ 悪魔なファズとオルガンの責め苦にもう パンチ・アウト 恋の痛手も吹き飛ぶ 煌めく世界に連れて行って 情け容赦など要らない 稲妻のように打ち殺して 妬みそねみも引き受けて私は今 昇りつめるの天より高く 誰よりも 悪魔なファズ 悪魔なファズ 悪魔なファズとオルガンの責め苦にもう パンチ・アウト |
肉体と天使キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 疼く太陽が落ちたら逢いに行くから 生ぬるいミルクを作って頂戴 あたしはいつでも きみを監視しているの 息絶えた遺伝子 溶けて流れる全てが無になる 傷みよりも悩ましいのは 血飛沫上げてる 張りつめた この気持ち 手錠を掛けてあげる もう何処にも行けないように 絡み合う指と指 唇にはあの日の唄 あたしより長い髪の隙間から覗いている 不安げに伏せた瞳 美しき永久の罪ね そのままでいて 帳を引き裂く 叫びを聞いた気がした 裸の足音 泡立つ肌の体温 排出されゆく きみの露な本能 無駄にはしないわ 朝も夜も何時でも何度でも 母性なんてそんなもの 持ち合わせてない だけど今 感じるの 跪き打ち明けて 恥じる必要などないわ 傷ついた羽根を閉じて休みなさい 束の間だけ 手錠を掛けてあげる もう何処にも行けないように 絡み合う指と指 唇にはあの日の唄 あたしより長い髪の隙間から覗いている 不安げに伏せた瞳 美しき永久の罪ね そのままでいて 命をあげる |
冷たい街キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 眠ってるきみにくちづけをして まどろみに酔いながら 蕩けてたいの ひと夏の恋に胸躍らせて 飽きるまで欲しがった 情念のまま 身体だけが満たされても 荒む心に気付いていながら 目を逸らして逃げてばかり ただの戯れ そう言い聞かせて きみがいなきゃ馴染みの街も 誰もが皆 知らん顔してる 手を繋いで歩いた舗道 想い出の店は 人影もなくて 突き放す言葉 不穏な時間 拗ねたまま黙り込む いつもの癖ね きみの未来には私はいない 他人だと知ってても募る虚しさ 二度と来ないつもりだった 改札抜けて飛び込む景色は 秋の匂いに包まれて 冷ややかな風が頬を撫でてゆく きみがいなきゃ馴染みの街も 誰もが皆 知らん顔してる 手を繋いで歩いた舗道 想い出の店は 人影もなくて きみがいなきゃ馴染みの街も まるで知らない 異国の迷路 土砂降りの中佇むけれど 戻れはしないね とても冷たいな |
ヌードキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | 島崎貴光・マリアンヌ東雲 | 私が投げた ドレスを拾い上げて 貴方は何か言いたげな顔 大人の秘密 重ねる言い訳 裸で何を 言っても滑稽だわ 綺麗事など聞きたくないの まだ醒めそうに無い 日陰に咲く 企み じりじりしたいの 最後までお見通し ずぶ濡れになって 早く追いついて 欲しがりは悪い癖 破滅してもまだ懲りないのね 蹴り捨てた昨日 道理の世界よ 貴方が隠す 休日の匂いを今 追憶してる 土曜の私 子供みたいに 腕に絡みつく 何故だか今日は 機嫌が良いみたい 誰かの痛み 気にするほど 偽善者じゃない 傷付かない人など いないのよ じりじりさせてよ 今は駄目 止めないで ずぶ濡れになって 早く追いついて 欲しがりは悪い癖 破滅するなら堕ちるとこまで 蹴り捨てた明日 道理の世界よ 二股に分かれてぷつりと切れた 感情線は此処で終わり まだ逃さない |
白い部屋キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | もうこれ以上深入りは危険よ これは所謂ひとつの病気なの 闇に紛れて白に染まる この部屋は寒すぎる ふわふわと漂いながら 薄れてゆく意識の中で あなたの名前をくりかえす 次第に意味を成さなくなる 寂しいなんて、思わない 身体が恋しいだけよ 目を見ひらいてこの傷口を見て 困った顔のあなたが好きよ この部屋を血に染めて 今日だけは明日がこわい 薄れてゆく意識の中で あなたの名前をくりかえす 指先だけが覚えている 哀しいなんて、思わない 身体が恋しいだけよ 浮かんで消える悪夢のようにどうしても離れはしないの 今日だけは明日がこわい 薄れてゆく意識の中で あなたの名前をくりかえす 指先だけが覚えている 哀しいなんて、思わない 身体が恋しいだけよ |
危険なうわさ(淑女仕様)キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 毛皮を身にまとい夜を渡り歩く 誰もかれも私をちやほやするけど うわさ話だけがひとり歩きしても あなたしか見てないわ 信じて欲しいの 本当のことも知らないで冷たいそぶりを見せないで あなたの心を覗きたい 其処には誰が棲んでるの あゝ成り難し恋 望むものは全部手に入れたつもりよ そんな私は馬鹿だった あなたを知るまで 本当のことも知らないで冷たいそぶりを見せないで あなたの心を覗きたい 其処には誰が棲んでるの あゝ成り難し恋 本当のことも知らないで冷たいそぶりを見せないで あなたの心を覗きたい 其処には誰が棲んでるの あなたが総てを知ったとき どんな言葉を返すでしょう 眠れないまま朝が来て 泣きたい気持ちをこらえるの あゝ成り難し恋 |
Fの巡回キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 出鱈目に夜を貪るあたしのことを きみってば 張り付いたようなぎこちない笑顔で 窘めようとしてるの 窘めようとしてるの 窘めようとしてるの 何も聞こえやしないわ きみは応えるつもりもないのに 時間が欲しいなんて言う あたしはきみにあげるものなど 持ち合わせていないから 鏡に向かってせめて ポーズを決めてみせるわ 鏡に向かってせめて ポーズを決めてみせるわ 空梅雨の六月に誰もが喘いでいるけど あたし達には関係ないもの 濡れた夜のメトロポリス ビルを越えて ハイウェイを飛ばして ビルを越えて ハイウェイを飛ばして あと少し もう少し あと少し もう少し 眩し過ぎるわ 何も見えない 眩し過ぎるわ 何も見えない… だけど瞼を閉じてしまうには少しばかり早いから だけど瞼を閉じてしまうには少しばかり早いから 暁に向かってせめて 引き金引いてみせるわ 暁に向かってせめて 引き金引いてみせるわ… 暁に向かってせめて 引き金引いてみせるわ そしたらふたりで指を絡ませながら死ねるわ |
還らざる海キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 覚悟していたはずよ 皆わかってたこと 許されないふたりの 時は止まりはしない 今でも覚えている まるで昨日のように 雨降るこの波止場で あなたを見付けたのよ 異国の空の下 帰りを待つひとと 幸せ掴むのね 全てを捨てて 霧笛が呼ぶように あなたは船に乗る また逢う約束はしないで… さよならを言いかけて 背を向けて崩れ落ちる 繋いだ手 離したなら 何もかも忘れましょう 繰り返す言葉さえ かき消してゆく波音 果てのない この旅路を また独り 歩き出す |
愛と教育キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | 手荒なことはなるべくしたくない 争いごとはあんまり好きじゃない そんな目で見るのはやめて、私悪くないもの 殴り倒す切りつける なぶり尽くして締め上げる 打ち付ける蹴り飛ばす 張り倒して突き落とす 無理矢理搾り取る 縛り上げてひっぱたく ねじ伏せてじりじり責め立てる 引きずり回してハイ気絶 すっきりしましょお互いに 愛しているわ、いつだって うなだれる背中に跨がってさあもう一回… 最初からやり直し 殴り倒す切りつける なぶり尽くして締め上げる 打ち付ける蹴り飛ばす 張り倒して突き落とす 無理矢理搾り取る 縛り上げてひっぱたく ねじ伏せてじりじり責め立てる 引きずり回してハイ気絶 すっきりしましょお互いに 守ってあげる、良い子にしてね 汗まみれのおでこにキスして さあもう一回 さあもう十回 さあもう百回… まだまだ帰れない |
回転ベッドの向こうがわキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | キレイな人たち あたしに近寄らないで その手を払いのけて 独りで居るのが好きよ 靴を脱いだらノックして 両手挙げたら釦を押して 言葉で解り合う きりが無い悲劇がまた始まる 恙無い毎日 余りに質の悪い言いわけ 上目遣いで瞬きひとつ わりとよく居るタイプの女よ ああ、何だか生温過ぎて 吐き気がするわよ ブランデー・グラスに 欲望全部注いで 恥ずかしいあなたの その顔、見るのが好きよ 羽根の生えたベッドで 羽根の生えたベッドで 羽根の生えたベッドで… |
静かな森でキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 静かな森を かきわけ進む あたしの中に 入っておいで 誰も見てない 気付かない 静かな森で 夜のはざまで 途方にくれた あなたの事を 助けてあげる 誰も見てない 気付かない 静かな森で |
キノコノトリコキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 見せてあげるもっと欲しいなら 食べて頂戴きっと美味しいワ 見せてあげるもっと欲しいなら 食べて頂戴きっと美味しいワ 鏡の中に棲み付いている気持ちの悪い植物と 遊んでいたら朝ぼらけ いつの間にか独りだけ 息を止めて叫んでも意識の欠片そろわない キノコノトリコ キノコノトリコ キノコノトリコ 食べても食べても無くならないのは何故 |
キノコホテル唱歌IIキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | きっと誰もアナタを信じてはくれない ひと夜限りの恋 キノコホテル 森の向こう・海の底・駅のまえ それからアナタのしたごころ 妖しい四人の女が手ぐすね引いて待っている 今夜の獲物はどれにしよう 無駄な抵抗およしなさい アナタはアタシの可愛い玩具 夜明けが来るまで 踊り明かしましょう なにもかも忘れて気を失うまで きっと誰もアナタを信じてはくれない ひと夜限りの恋 キノコホテル |
夕焼けがしっているキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 赤い花が散ればそれが合図なの 短すぎた 春の終わりだと 通り雨が夏を連れて来るころ 忘れてしまうだろう あなたのことも 灼けつく太陽は かりそめの輝き 答えはわからない 夕焼けがしっている 赤い酒を流し髪をほどいたら 甘い闇が包んでくれる 生きてゆける あなたなど居なくても 今宵の風のように たをやかに 赤く燃えて燃えて燃えてゆらめいて 消えるならば それもかまわない 生きてゆける あなたなど居なくても 今宵の風のように たをやかに |
ばら・ばらキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル | きみはいつも上の空だって あんたそう言うけど 最早あたしの頭ん中にゃ あんたの居場所なんかないの きみはいつも冷ややかだねって あんたそう言うけど 闇雲に弄らないでよ あたしの熱が冷めるじゃない 「こんなにも あいしてるのに」 それがなんだと言うの? ひび割れた心の隙間 無理矢理埋めようなんて思わないで この身体が朽ち果てたって 誰もあたしを探せやしない 長い夜を乗り越えたって まだまだ夢の中にいるの だからもっと踊らせて きみはいつも顰め面だって あんたそう言うけど それは恐らく怒りの種を隈なく探しているから 哀しみが止まらないわ 折れたらすべて終わる ひび割れた鏡に映る 強かな嘘を決して逃さないで この身体が朽ち果てたって 誰もあたしを探せやしない 長い夜を乗り越えたって まだまだ夢の中にいるの だからもっと だからもっと そうよ もっと踊らせて |
愛人共犯世界キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | どんなにもがいてみても結局荊の道を いつも選んでしまう貴方、懲りない男 騙されてあげる 私は私よ どんなに背伸びをしても見える景色は同じ 我が儘にも退屈、まるで裸の女王 深く閉ざされた氷は溶かせない 夢なら醒めて嘘は大好き シラケた恋のささやきは 私の吐息 貴方の背中 私の嘆き 貴方の欺瞞 制御は不能 溺れる情事 待つのは孤独 末路は地獄 つまらない逃げ口上なんて此処では止してよ ほら今すぐやればいいじゃない つまり余計なものを背負いたくないだけよ 鏡の前で泣いて己惚れている女 気持ちがよければなんでも構わない 恋なら醒めて愛ならやめて シラケたキスの後味は 私の吐息 貴方の背中 私の嘆き 貴方の欺瞞 制御は不能 溺れる情事 待つのは孤独 末路は地獄 うらはらな言葉にシビれて気絶したいのよ ほら今すぐやればいいじゃない |
真っ赤なゼリーキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | ユウウツな朝のブラックコーヒー 目眩がしそう、灰色の街 耳をふさいで形をなくすの 傾いてゆく瓦礫の迷路 複雑なほど、判りやすいでしょう 両刃のようよ女の気持ちは 見たことのない景色、ここはどこでしょう? 涙こぼれても 闇におぼれても すぐに終わる、全部夢だもの この鍵をこじ開けて 踏み込んで来て欲しいけど まだ少し怖いかも 傷付き易いの 連れてって 今までの記憶は全部棄ててゆく この心・この身体 さし出すつもりよ |
おねだりストレンジ・ラヴキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | キノコホテル・マリアンヌ東雲 | ちらちら 見せつけてる 安っぽい宝物が 嫌い 嫌い 其処にあるの 見てられないほど べっとりはりついて恨めしそうに 鈍い光を放つ そこから出して欲しいのね 仕方が無いわね さあ脱いで それ全部ちょうだい 全部ちょうだい 隅から隅まで全部ちょうだい 貴方には勿体無いわ 身の程知らずね 全部ちょうだい 全部ちょうだい 一から百まで全部ちょうだい 聞き分けが悪いとこ どうにかして 今なら見ぬふりしてあげる ガラクタの 要塞で野垂れ死ぬ 在りし日の面影 今何処 此処は何処? もげた羽根はもう踏み躙られて ただ終りを待つだけ もがく貴方をもっと見せてよ 手遅れになるわ さあ脱いで それ全部ちょうだい 全部ちょうだい 隅から隅まで全部ちょうだい 貴方には勿体無いわ 身の程知らずね 全部ちょうだい 全部ちょうだい 一から百まで全部ちょうだい 聞き分けが悪いとこ どうにかして 私の気持ちは戻らない |
人魚の恋キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 朝もやの中、独りきりで まるで世界の終りみたい 幼かったわたしは知った 綺麗な愛など何処にもないのよ 仔猫を抱くような優しい腕の中で ただそれだけ ただそれだけ 他にはなんの理屈もないのよ いつかふたりで訪れた 白い砂浜波のさゞめき 照りつける太陽の下 指をつないで眠った昼下がり 水平線が涙で滲む ほんとうに、あいしてたのに |
パラソル哀歌一青窈 | 一青窈 | 阿久悠 | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | 昔 母が 父と別れて出て行く時に 坂道で小さく揺れた 白いパラソル ふり返りたいのに ふり返らずに くるりと回して消えた想い出 今 わたし 母と同じに男と別れ 夏の陽(ひ)が眩(まぶ)しいからと 白いパラソル あやまちを詫びたら いい筈なのに くるりと回して告げたさよなら パラソルは女の言葉 パラソルは女の思い 悲しさあふれる背を隠し わざと陽気に くるくる回す 母はどこで 愛を貫き生きてるだろう 今になり 浮かんで見える 白いパラソル ひまわりがこぼれる一本道で くるりと回した意地の心を パラソルは女の言葉 パラソルは女の思い 悲しさあふれる背を隠し わざと陽気に くるくる回す |
あたしのスナイパーキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 悪魔のようなあんたのこと 恨んだりもしたけど 仔猫のように震えていた あの娘も大人になったわ 時は流れてネオンの街角で グラスの酒を飲み干して 少し物憂げに見つめて 握り返した手のうちには 無表情な殺意だけ なのにあんたは気付いちゃいない 「秘密だよ」と耳打ちして 繰り返すは過ちと裁きの宴 爪を立ててせがんでいる 背中ごしに覗く凶器隠したままの スナイパー 今夜だけはあんたのもの いずれ死にゆく運命(さだめ)よ スナイパー 愛さないで 狂っちゃ駄目 あんたを殺るのはあたし |
非情なる夜明けキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | しどけなく開いたくちびる 乱れたあとの溜め息 ふたりを引き裂く朝日が昇る 閉まるドア 遠ざかる靴音をききながら カラッポのあたしに明日はこないの 食虫花のようにあなたを捕まえて 二度と何処へも帰したくはない 何が正しいかなんて知りたくもない 夢みることさえ忘れて眠るわ 気やすめの言葉はなにも救えはしない ふたりの秘密は誰にも言えない 閉まるドア すべてがまるで幻のように こぼれてゆく前にあたしは散りたい 食虫花のようにあなたを捕まえて 二度と誰にも渡したくはない 何が正しいかなんて知りたくもない 夢みることさえ忘れて眠るわ |
キノコホテル唱歌キノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | 忘れておしまい 余計なことは 痺れておしまい 夜はこれから 貴方にだけよ この鍵をあげる だけど入り口は 自分で探すの キノコの森の奥には 秘密の罠がいっぱい お気をつけあそばせ、カラカラにならないように 行きはよいよい 帰りは怖い たどり着けばまた キノコホテル |
もえつきたいのキノコホテル | キノコホテル | マリアンヌ東雲 | マリアンヌ東雲 | | そうね 多分いけないことなのね だけど私 帰るのはイヤだわ 細い指が 貴方に絡みつく 今夜だけは 私だけのものよ すると悪魔が囁いて 何もかもが見えなくなる だけど誰に止められよう もえつきたいのよ、貴方と 澄ました顔して 煙草を吹かして クールな女気取る そろそろ限界よ どうしたらいいの こんなのはじめて 貴方が側にいないと、気がくるいそうよ |