世界を撃てTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 突風が吹いて葛藤が砕け散った 雑踏を抜けて戦場へ舞い戻った それぞれの日々が戦う意味だ 逃げ出すほど弱くないさ 拳を握る 瞬間風速は台風を越えていった 上昇気流に乗っかって舞い上がった 何処までも飛べよ 想うがままに 自由を奪い取れ 共に夜明けを目指す 孤独を暴く光 その最前線をゆけ 見つめる眼差しは真っ直ぐに 世界を撃て 臆病者が俺のことを呼んだ 闇の中で首根っこを掴んだ 蹴飛ばして躍れ その亡霊を しらけたしゃれこうべ 風に吹かれ消えてく 命を懸けてみたい 信じるべき想いに 暮れゆく橙の逆光を切り裂いてく 臆病者は過去を抱いて死んだ 覚悟決めて生まれ変われ今夜 生きてゆくことを諦めるなら 軽蔑しておくれ どうか愛する人よ 孤独を暴く光 その最前線をゆけ 見つめる眼差しは真っ直ぐに 世界を撃て 心が正解だろう いつかは笑えるだろう 果てなき悪戦苦闘の道 続いてゆく 顔を上げて世界を撃て |
フロイデTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 岡峰光舟 | THE BACK HORN | | 最果ての戦場に遠吠えが響く 迫りくる地平線 蠢く鋼の音 振り向けば滲む空 血の雨に染まる こびりつく脳裏には世界平和の賛歌 一人タクト振る赤い涙のマエストロ 押し寄せる数多もの紅蓮の怒号 脳みそを駆け抜ける歓喜の調べ 入り交じる曳光に身を伏せたまま 朽ち果てたバイオリン 狂気のフロイデ 踏みにじった夢の跡 舞い上がる火の粉 時の風吹き荒び全てを燃やし尽くす 線り返し牙をむく憎しみの丘 誰のため何のため嘲笑う月 在りし日の旋律に遥かなる空 絶え間ない戦慄に運命を知る 叫び続け 絶望の快楽にめり込む鉛 誰もいない 朽ち果てたバイオリン 狂気のフロイデ |
覚醒THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 黒い翼広げ 羽撃くカラスが夜を告げる 赤いテールライト 流れる景色が滲んでゆく 同じ空の下 君を探してた 白い翼なんていらない 僕らは天使じゃない きっと この背中は大事な誰かを守る為に 消えた箒星 声が聞こえるよ 僕らはいつだって独りじゃない ここに居るよ 未来がどんな遠くても 世界が目覚める あの夜明けに手を伸ばすよ 溢れる本当の想い重ねて 愛を知らぬまま 風に吹かれてた 錆びた十字架は何も語らない 鼓動 脈を打つ 僕ら目覚めてく 響き出す 胸の奥まで 僕らはいつだって独りじゃない ここに居るよ 未来がどんな遠くても 世界が目覚める あの夜明けに手を伸ばすよ 溢れる本当の想い 生きろって 死ぬなって言う前にあなたが必要だって 抱き締めておくれ強く 独りじゃないなら闇の中を走り出せる 僕らは何度でも繋がってゆく 今 悲しみを越えてゆけ |
さざめくハイウェイTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 山田将司 | THE BACK HORN | | 溢れ出す 人ゴミの中で 動けない 僕は動かない 見上げては欠伸噛み殺し 青い空 只空は青い 過去の自分がいるよ エスカレーターの上 僕に手招きしてる タイムマシーンで果てしない未来へ 僕らは死んで 限りない想像の世界で TVでは麻酔を切らした 動物が何か伝えてる 慣れてゆくこの街のリズム 離れてく初めての記憶 繋がる事は無いよ 匿名希望の影 何処までも憑いてくる さざめくハイウェイ 絶望を溶かして 僅かな愛で限りない想像を描いて 制御不能な欲望 冷めたフリした本能 僕を探しているよ タイムマシーンで果てしない未来へ 僕らは死んで でもまだ死ねなくて さざめくハイウェイ 絶望を溶かして 僅かな愛で限りない想像を描いて |
鏡THE BACK HORN | THE BACK HORN | 山田将司 | THE BACK HORN | | 鏡の無い世界じゃきっと僕達は 自分を殺してしまうよ 鏡の無い世界であなたは一人ぼっち 自分を殺して誰と巡り合う 朝日の射す公園 零れる希望に 眩んだこの目閉じて 明かりの無い世界を夢中で駆け回った 記憶の裏側を今感じてる 傷だらけの男の子 ママの手を握る女の子 大人になって誰かを愛せる時まで 夜を越え続けるのさ 出会いは未知への旅 その扉を開けた時に この眼に何が映るだろう 鏡の無い世界じゃきっと僕達は 自分を殺してしまうよ 飾りの無いままで 痛みを恐れないで いつまでもその灯を守り続けて 屈折した心には 気まぐれな天使と悪魔 何処に居ても笑えない事ばかりだよ だけど太陽は照らすのさ 出会いは未知への旅 その扉を開けた時に 僕じゃない僕が居て 素敵な日々への旅 その扉を開けた時に あなたが笑ってくれたら… |
白夜THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 君にさよならを告げて俺は晴れて自由になった 縛られて嫌になって 砂埃 唾を吐いた サラバ サラバ 君よサラバ 俺のもとを去った人よ 泣かないで ハレよ ハレよ 今日もハレよ 眩し過ぎる太陽さえ奪えずに 教会の鐘が響いて幸せな奴らが出てきた 俺は黒猫になって森の奥へ迷い込んだ サラバ サラバ 君よサラバ 俺のもとを去った人よ 泣かないで ハレよ ハレよ 今日もハレよ ミルク色の空の下で永遠に 夜がこなければ誰が愛を語るだろう 夜が恋しくて俺は目を潰すだろう 神は知らぬ振りさ 白夜 白夜 胸が壊れそうさ 白夜 白夜 きっと気の迷い 悪魔の囁きさ 二人バラバラバラバラバラバラバラバラになっていった たった数秒で 君を想い独りきりで何度この手汚しただろう 切なくて きつくきつく赤い糸で俺の全て縛ってくれ もう一度 夜がこなければ 誰が愛を語るだろう 夜が恋しくて 俺は目を潰すだろう 夜がこなければ夢は灰に変わるだろう 夜が恋しくて干からびた吸血鬼 神は知らぬ振りさ 白夜 白夜 胸が壊れそうさ 白夜 白夜… |
蛍THE BACK HORN | THE BACK HORN | 松田晋二 | THE BACK HORN | | 星よ 月の雫よ 誰の道を照らすのだろう 風よ 森よ 命よ 孤独さえも包むのだろう 夢中で追いかけた微かなその光 銀河に届きそうな空の下で 張り裂ける夜の中を俺達は走り出す 行き場所を探しながら彷徨った蛍のように 今 雲が空を奪って 優しすぎる雨を降らす 過去の傷や涙を 癒しながら消し去ってゆく 儚く揺らしてる小さなその体 飲まれてしまいそうな闇の中で 駆け抜ける日々の中に想い出の花が散る 寂しさを抱えたまま別々の旅路を歩く 今 遠ざかる蝉時雨 風に消えた夏の香り 張り裂ける夜の中を俺達は走り出す 行き場所を探しながら何処までも行くのだろう 駆け抜ける日々の中に想い出の花が散る 寂しさを抱えたまま別々の道を行く 心にたった一つ消えない景色がある 迷ったその時にはいつでも思い出してくれ |
グラディエーターTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 松田晋二 | THE BACK HORN | | 迷い込んだ砂漠の果て 生きる意味を無くしたまま 握りしめた剣はただ一つの誇りだった 夜に滲む罪の跡 燃える生命の花 揺れる衝動のまま たぎるエナジー そう命は確かに未来を望んだ この世界は砂塵の中 闘う日に終わりはない 振りかざした剣は音もたてず崩れ去った 夜に垂れる蜘蛛の糸 叫ぶ欲望さえも 消える静寂の闇 響く魂 そう命は微かに呼吸を続けた サソリの死骸 蹴り飛ばす 霞んだ視界 晴れてゆく 空に映る影 あなたの顔 生きる意味が今溢れ出すよ 遠く地平の彼方 照らす太陽の下 歩き出した この大地を強く踏んで 燃える生命の花 揺れる衝動のまま たぎるエナジー さあ命が示した生きる場所目指し |
人間THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 人間はカナシイ 人間はハカナイ 人間はミニクイ 人間はキレイダナ 産まれ落ちたことが有罪だとしても命を抱きしめたい 人と人の間 そこにある何かが僕らを明日へと繋ぐの? 人間はコワレタ 人間はコワレタ 人間はコワレタ 人間はキレイダナ 君に触れてたいよ だけど触れられない 世界は張り裂けてく 君を神と呼ぶよ 君を愛と呼ぶよ 救いの歌は聞こえない 地球最後の日に咲いた忘れな草 裁きの鐘が響く 首吊り台の上 産まれ生きた日々を愛しく想えるかな? 人間… |
罠THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 絶望は甘い罠 鎖されたその扉 心が戦場だから誰にも救えない ゼンマイの心臓が運命に操られ ブリキの兵隊達は殺戮を始める 命さえも玩ぶのか 壊れかけたおとぎの国で 胸の奥に走る痛みをどうかずっと忘れぬままで 欲望は毒林檎 手に入れたものは何? 未来の子供達へと遺せるものは何? 愛を知らず揺れるゆりかご 燃え尽きてく眠りの森で 共に生きる喜びさえも消えてしまう 遠く 優しさを信じ 全てを許して 慈しむように ただわかちあって わかりあって 命さえも玩ぶのか 壊れかけたおとぎの国で 胸の奥に走る痛みをどうかずっと忘れぬままで 愛を知らず揺れるゆりかご 何故僕らは生まれたのだろう 遥か彼方 祈りのような子守歌が響く 優しさを信じ 全てを許して 慈しむように ただわかちあって わかりあって |
生まれゆく光THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 何を話そう 未だ見ぬ君へ 僕が見てきた悲しみの果て 傷つけ合って奪い合うこと 僕がしてきた今までのこと その目背けないで探し続けてくれ 美しい生き方を 今 泣きながら僕ら産まれてきた 愛し合うことを知る為に 優しさはきっと弱さじゃない 暗闇を照らす 照らし出す光 痛みの雨が降り続いてる 抱き締めていた滲んだ手紙 生まれ変わる時は君のもとへゆくよ 穏やかな日溜まりの中で 巡り会う僕ら夜を越えて 信じ合うことを知る為に 一つだけ きっと見つけ出せる 星屑の中で揺れている祈り この大地に還ってゆく魂達 今 遙か彼方へ命の河が流れ続けてゆくよ 泣きながら僕ら産まれてきた 愛し合うことを知る為に 果てしない時を重ねてきた 許し合うことを知る為に いつの日かきっと見つけ出せる 暗闇を照らす 照らし出す光 |