真夏の夜の夢松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 骨まで溶けるような テキーラみたいなキスをして 夜空もむせかえる 激しいダンスを踊りましょう 私 遠い夢は待てなかった 最後は もっと私を見て 燃えつくすように さよなら ずっと忘れないわ 今夜の二人のこと 花火は舞い上がり スコールみたいに降りそそぐ きらきら思い出が いつしか終って消えるまで あなたの影 私だけのものよ 最後は もっと抱いて抱いて 息もできぬほど さよなら ずっとアモーレ・アモーレ この世であなたひとり 踊るライト まわるダンスフロア カリビアン・ナイト もっと私を見て 燃えつくすように さよなら ずっと忘れないわ 今夜の二人のこと 最後は もっと抱いて抱いて 息もできぬほど さよなら ずっとアモーレ・アモーレ この世であなたひとり カリビアン・ナイト ああふけてゆくわ もり上がるリズム さよなら ずっと忘れないわ 今夜の二人のこと |
中央フリーウェイ松任谷由実 | 松任谷由実 | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆 | 中央フリーウェイ 調布基地を追い越し 山にむかって行けば 黄昏がフロント・グラスを 染めて広がる 中央フリーウェイ 片手で持つハンドル 片手で肩を抱いて 愛してるって 言ってもきこえない 風が強くて 町の灯が やがてまたたきだす 二人して 流星になったみたい 中央フリーウェイ 右に見える競馬場 左はビール工場 この道は まるで滑走路 夜空に続く 中央フリーウェイ 初めて会った頃は 毎日ドライブしたのに このごろは ちょっと冷いね 送りもせずに 町の灯が やがてまたたきだす 二人して 流星になったみたい 中央フリーウェイ 右に見える競馬場 左はビール工場 この道は まるで滑走路 夜空に続く 夜空に続く 夜空に続く |
ダンデライオン ~遅咲きのたんぽぽ松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 夕焼けに小さくなる くせのある歩き方 ずっと手をふり 続けていたいひと 風に乗り飛んで来た はかない種のような 愛はやがて来る 冬を越えてゆく きみはダンデライオン 傷ついた日々は 彼に出逢うための そうよ 運命が用意してくれた 大切なレッスン 今 素敵なレディになる つみとってささげたら ひとに笑われそうな 私にできる全てをうけとって ふるさとの両親が よこす手紙のような ぎこちないぬくもりほど泣きたくなる きみはダンデライオン 本当の孤独を 今まで知らないの とても幸せな淋しさを抱いて これから歩けない 私はもう あなたなしで とても幸せな 淋しさを抱いて これから歩けない 私はもう あなたなしで |
ひこうき雲松任谷由実 | 松任谷由実 | 荒井由実 | 荒井由実 | | 白い坂道が空まで続いていた ゆらゆらかげろうが あの子を包む 誰も気づかず ただひとり あの子は昇っていく 何もおそれない、そして舞い上がる 空に憧れて 空をかけてゆく あの子の命はひこうき雲 高いあの窓で あの子は死ぬ前も 空を見ていたの 今はわからない ほかの人には わからない あまりにも若すぎたと ただ思うだけ けれど しあわせ 空に憧れて 空をかけてゆく あの子の命はひこうき雲 空に憧れて 空をかけてゆく あの子の命はひこうき雲 |
緑の町に舞い降りて松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 輝く五月の草原を さざ波はるかに渡ってゆく 飛行機の影と雲の影 山すそかけおりる 着陸ま近のイヤホーンが お天気知らせるささやき MORIOKAというその響きが ロシア語みたいだった 三つ編みの髪をほどいてごらん タラップの風が肩にあつまる もしも もしもこの季節 たずね来ればきっとわかるはず あなたが気になりだしてから 世界が息づいてる 銀河の童話を読みかけて まどろみ 心ははばたく あてもなく歩くこの町も 去る日は涙がでるわ セロファンのような午後の太陽 綾とる川面をゆっくり越えて いつか いつかこの季節 たずね来ればきっとわかるはず 誰かが気になりだしてから 世界が息づいてる 新しい笑顔お土産に誰かのもとへ帰る |
青春のリグレット松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 笑って話せるね そのうちにって握手した 彼のシャツの色がまぎれた人混み バスは煙り残し 小さく咳きこんだら 目の前が滲んだ黄昏 あなたが本気で見た夢を はぐらかしたのが苦しいの 私を許さないで 憎んでも覚えてて 今では痛みだけが真心のシルエット ほんの三月(みつき)前は 指からめた交差点 今も横を歩く気がする 夏のバカンスを胸に秘め 普通に結婚してゆくの 私を許さないで 憎んでも覚えてて 今でもあなただけが 青春のリグレット 私を許さないで 憎んでも覚えてて 今では痛みだけが真心のシルエット 笑って話せるの それはなんて哀しい だってせいいっぱい愛した あなたを愛した |
DOWNTOWN BOY松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | あんなにナイーブなひとには それまで会ったことなかった私 きたないシャツ着たやつだと 兄貴は電話さえ取り次がないの 工場裏の夕陽の空地 二人は愛を誓い合った あなたは素敵な Down Town Boy 不良のふりしている 気まずいことがおこっても 私をあきらめないでね 家族に会うのはいやだと あの日も近所で私を降ろした ついてはゆけない私は ミラーに泣きながら小さくなった 宝島だった秘密の空地 今ではビルが建ってしまった 勝気な瞳の Down Town Boy 未来を夢見ていた どこかで恋をしてるなら 今度はあきらめないでね 本当は淋しい Down Town Boy まぶたの奥に立ってる あなたの思い出つれて 今日もビルに夕陽落ちる 勝気な瞳の Down Town Boy 未来を夢見ていた どこかで恋をしてるなら 今度はあきらめないでね あなたは素敵な Down Town Boy 不良のふりしていた ハートにしまった輝き 死ぬまで失わないでね 本当は淋しい Down Town Boy まぶたの奥に立ってる あなたの思い出つれて 今日もビルに夕陽落ちる Down Town Boy Down Town Boy |
瞳を閉じて松任谷由実 | 松任谷由実 | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆・Tatsuro Yamashita | 風がやんだら 沖まで船を出そう 手紙を入れた ガラスびんをもって 遠いところへ行った友達に 潮騒の音がもう一度 届くように 今 海に流そう 霧が晴れたら 小高い丘に立とう 名もない島が 見えるかもしれない 小さな子供にたずねられたら 海の碧さをもう一度伝えるために 今 瞳を閉じて 今 瞳を閉じて |
卒業写真松任谷由実 | 松任谷由実 | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆 | 悲しいことがあると 開く皮の表紙 卒業写真のあの人は やさしい目をしてる 町でみかけたとき 何も言えなかった 卒業写真の面影が そのままだったから 人ごみに流されて 変わってゆく私を あなたはときどき 遠くでしかって 話しかけるように ゆれる柳の下を 通った道さえ今はもう 電車から見るだけ あの頃の生き方を あなたは忘れないで あなたは私の 青春そのもの 人ごみに流されて 変わってゆく私を あなたはときどき 遠くでしかって あなたは私の 青春そのもの |
最後の春休み松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 春休みのロッカー室に 忘れたものをとりに行った ひっそりとした長い廊下を 歩いていたら泣きたくなった 目立たなかった私となんて 交わした言葉数えるほど アルファベットの名前順さえ あなたはひどくはなれてた もしもできることなら この場所に同じ時間に ずっとずっとうずくまっていたい もうすぐ別の道を歩き 思い出してもくれないの たまに電車で目と目があっても もう制服じゃない 窓の近くのあなたの机 ひとりほおづえついてみる ふたをあけると紺のボタンが 隅のほこりにまぎれてた もしもできることなら この場所に同じ時間に ずっとずっとうずくまっていたい もうすぐ別の道を歩き 思い出してもくれないの そよ風運ぶ過ぎたざわめき 今は春休み 今は春休み 最後の春休み |
リフレインが叫んでる松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | どうして どうして僕たちは 出逢ってしまったのだろう こわれるほど抱きしめた 最後の春に見た夕陽は うろこ雲照らしながら ボンネットに消えてった ひき返してみるわ ひとつ前のカーブまで いつか海に降りた あの駐車場にあなたがいたようで どうして どうして私達 離れてしまったのだろう あんなに愛してたのに 岬の灯 冴えはじめる 同じ場所に立つけれど 潮風 肩を抱くだけ すりきれたカセットを久しぶりにかけてみる 昔気づかなかった リフレインが悲しげに叫んでる どうして どうしてできるだけ やさしくしなかったのだろう 二度と会えなくなるなら 人は忘れられぬ景色を いくどかさまよううちに 後悔しなくなれるの 夕映えをあきらめて 走る時刻 どうして どうして僕たちは 出逢ってしまったのだろう こわれるほど抱きしめた どうして どうして私達 離れてしまったのだろう あんなに愛してたのに どうして どうしてできるだけ やさしくしなかったのだろう 二度と会えなくなるなら |
よそゆき顔で松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | Masataka Matsutoya | 砂埃りの舞う道のわきに 小さなガソリンスタンドがある 松の林と曇った海に 最後の風を喫いに来た 私は明日から変わるんだから 悪ぶってた思い出は捨てる 結婚なんてまだしたくない けれど今日まで流されて よそゆき顔ですれちがったら いやなやつだとおこってもいい よそゆき顔ですれちがったら すきなだけ笑って 砂埃りの舞うこんな日だから 観音崎の歩道橋に立つ ドアのへこんだ白いセリカが 下をくぐってゆかないか いく人かのカップルで昔 追い越したり抜かれたり走った 今の相手はかたい仕事と 静かな夢を持った人 よそゆき顔ですれちがうなら 二度と会えない方がいいのね よそゆき顔ですれちがうなら それまでだった恋 よそゆき顔ですれちがったら いやなやつだとおこってもいい よそゆき顔ですれちがったら すきなだけ笑って |
輪舞曲(ロンド)松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | キャンドルに灯をともしましょう 思い出みんな照らすように あなたのくれた微笑みで 泣きだしそうに見えるでしょう おどけてほほを寄せれば 背中に置かれた手のひら あなたの知らぬ傷跡も 雪解けに咲くクロッカス さあ ヴェールあげて 初めての瞳で 誓いのキスに 高くはばたかせて さあ ページあけて 名前綴ったなら 愛の証しは フォルクローレになる 奏でて消えないメロディー 思い出かき消すくらいに 誰ともできなかったほど 幸せそうに踊りましょう 私を愛したことを 後悔はしていないかしら あなたと紡ぐ年月が たったひとつのタピストリィ あなたに抱かれ まわるまわる輪舞曲(ロンド) 涙も夢も めくるめく フィエスタ もう神様しか 二人を離せない 語り継がれる フォルクローレになる 歓びとは 溶けて落ちる 哀しみの上にゆれる炎 Ah さあ ヴェールあげて 初めての瞳で 誓いのキスに 高くはばたかせて さあ ページあけて 名前綴ったなら 愛の証しは フォルクローレになる あなたに抱かれ まわるまわる輪舞曲(ロンド) 涙も夢も めくるめく フィエスタ もう神様しか 二人を離せない 語り継がれる フォルクローレになる さあ ヴェールあげて 初めての瞳で 誓いのキスに 高くはばたかせて さあ ページあけて 名前綴ったなら 愛の証しは フォルクローレになる あなたに抱かれ まわるまわる輪舞曲(ロンド) 涙も夢も めくるめく フィエスタ もう神様しか 二人を離せない 語り継がれる フォルクローレになる |
サーフ天国、スキー天国松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | ゲレンデのカフェテラスで すべるあなたにくぎづけ 派手なターンでころんで 煙が舞い立つ スタイルなんてどうでも あなたらしけりゃ最高 プロの選手もコーチも 出る幕がないよ 自然は雪や太陽つれてレビューを見せに来る 夕映え 樹氷を染めれば しばらく地球は止まってる スウィングしてる粉雪 Highな気分にさせるよ つれてゆこうかこれから スキー天国へ シャワー・ハウスで着がえて くり出せ熱い波乗り 焼きに来たのとビーチで 寝てるだけじゃだめ 悩みごとはとりあえず 帰ってからの宿題 につまる恋はこのさい 都会に置き去り 自然は波や 雨雲つれてレビューを見せに来る チューブを透かして見る空 しばらく地球は止まってる 光るしぶきに抱かれて Highな気分になろうよ つれてゆこうかこれから サーフ天国へ つれてゆこうかこれから スキー天国へ |
海を見ていた午後松任谷由実 | 松任谷由実 | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆・Tatsuro Yamashita | あなたを思い出す この店に来るたび 坂を上って きょうもひとり来てしまった 山手のドルフィンは 静かなレストラン 晴れた午後には 遠く三浦岬も見える ソーダ水の中を 貨物船がとおる 小さなアワも恋のように消えていった あのとき目の前で 思い切り泣けたら 今頃二人 ここで海を見ていたはず 窓にほほをよせて カモメを追いかける そんなあなたが 今も見える テーブルごしに 紙ナプキンには インクがにじむから 忘れないでって やっと書いた遠いあの日 |
情熱に届かない ~Don't Let Me Go~松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | | 快速電車を見送った 川近い駅の夕焼けに きみがいた夏の匂いが 吹いて来る 細めた瞼くすぐるように 遠くの道路の橋桁が最後に眩しく溶けていた 時を追い越して はしゃいだ私達 みんな みんな きかせてよ あのときのうた あなたの声で もう一度だけ ガードが轟きちぎれ飛ぶ Don't let me, don't let me go 忘れたくない あの時の夢 今は情熱に届かない きっとそれぞれに思ってた 何を目的に生きてくの 口には出来ない不安を抱きしめて ずっと ずっと 描いてよ あのときの空 あなたの腕に もう一度だけ 白いキャンバスが燃えるほど I want to, I want to know 失くしきれない あのときの夢 いつか情熱に届きたい きみがいた夏の匂いが吹いて来る そっと そっと きかせてよ あのときのうた あなたの声で もっと激しく 夕陽の彼方にちぎれ飛ぶ Don't let me, don't let me go 忘れたくない あの時の夢 今は情熱に届かない あのときのうた あなたの声で もう一度だけ ガードが轟きちぎれ飛ぶ |
カンナ8号線松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | Masataka Matsutoya | チェックのシャツが風にふくらむ うしろ姿を 波をバックに焼きつけたかった まぶたの奥に それははかない日光写真 せつないかげろう 胸のアルバム閉じる日が来るの こわかったずっと 雲の影があなたを横切り… 想い出にひかれて ああ ここまで来たけれども あのころの二人はもうどこにもいない カンナの花が燃えてゆれてた 中央分離帯 どこへ行こうか待ちどおしかった 日よう日 いつかさそって昔のように 笑いころげたい うらまないのもかわいくないでしょう だから気にせずに ドアを開けて波をきこうよ… 想い出にひかれて ああ ここまで来たけれども あのころの二人はもうどこにもいない 想い出にひかれて ああ ここまで来たけれども あのころの二人はもうどこにもいない 想い出にひかれて ああ ここまで来たけれども あのころの二人はもうどこにもいない 想い出にひかれて ああ ここまで来たけれども あのころの二人はもうどこにもいない |