時の鐘Prague | Prague | 鈴木雄太 | Prague | | 下り坂を転がる夜は長く 逆撫でする静けさに身をよじる 鳴らせるんだ時の鐘を そろそろ朝が来るよ 挫けてしまったあの時も何となく許せるよ 濡れた靴の重さに慣れるまでの 道のりはどこまでも先へ伸びる 遠回りして見つけた川 どこに行くかもわからぬまま 朝露しぶきをあげた葉が ゆらゆら風と遊ぶ 鳴らせいつも通りの鐘を 塗り替えるよう雪が降る 響かせよう どこまでも行けそうだよ 君となら 思い通りならなくても 当たり前に海を飛ぶ鳥達が揺れながら遠くなり消えてく 喧騒も嘘も全部泡になって此処ではない遠くへ流せたら 心臓の音がほら少しずつ聞こえてくるから 鳴らせるんだ時の鐘を 今なら間に合うよ 響かせよう どこまでも行けそうだよ 君となら 思い通りならなくても 当たり前に海を飛ぶ鳥達が遠くまでこの声を運ぶよ |
バランスドールPrague | Prague | Yuta Suzuki | Prague | | ゆっくりと目を覚ました 狂おしい程 変わらぬ世界で 感覚が麻痺してるから 落ちる空と輝く雲を見て バランスとっても崩れゆくばかり 逆さまの太陽見下ろして 叫んでも 壊しても 満たせないものがあるな 退路はどこにもないから 傷つきたくはないけど空を見上げて 進んでくんだ この先も 一人じゃ支えらんないから 人混みでも安らぐ幻想に 紛れてかくれんぼしてるから どちらにしても嘘くさいバランスだ そう何回目の愛を振り返ろうと 恥さらしな記憶を責めるだけだよ 違いはない 僕らはいつでも急ぎ足だ 夜が迫ってくるから 一度追い越してまた追い越される 繰り返すんだ 何度も 火の粉を払うような感覚に囚われ それでも最後は深呼吸して 叫んでも 壊しても 満たせないものがあるな 退路はどこにもないから 傷つきたくはないけど空を見上げて 進んでくんだ 心が求めるまま |
街路樹Prague | Prague | 鈴木雄太 | Prague | | 通り雨が窓の上で踊ってる まるで小さな虫のように流れる そのうち空は晴れると気にしないで 注いだグラスのくすみを眺める 窓を開け 目的の無い今日を許して 冷たい風 巻き込んで無数の感情をもっと 手のひらに溢れる程 舞い落ちてくる希望を放つのは あなたに届くまで 花びらのように色付き 道が香りだすような 季節に変わるまで 立ち上る霧はどこまで続いてる 視界がぼやけて初めて気付ける 何を頼りにしてたか知らずに 足下ばかりを眺めて歩いてる 道の端でささやく独り言なんて 渦巻いてる排気ガスにかき消されてく 勘違いしてみたことも 大切な風景と美しくなじむまで 静かに止む雨 緩やかに 新しく日差しが和ませて 手のひらに溢れる程 舞い落ちてくる希望を放つのは あなたに届くまで 花びらのように色付き 道が香りだすような暖かな 季節に変わるまで |
夜に溶けた観覧車Prague | Prague | 鈴木雄太 | Prague | | この眺めは少しだけの 強がりを隠せる 輪を描いて浮かび上がる ここは夜の宝石 触れることは出来ないから 空の上を見上げる 足りない言葉を見つけ出して 息を潜め呟く 回る夜へ 光を撃て 月の裏の君を見よう 誓いをたて 震える声 溶け出す海の方へと 風が凪ぐ 静まる街の灯に沿って 探す人 崩れる人 耐える人 霞んでゆけど 忘れられないことがある 支える夢 かき乱れて ふいに壊れたとしても 散らばる破片 かき集めて 何度も作り出せるよ 回る夜へ 光を撃て 月の裏の君を見よう 誓いをたて 震える声 溶け出す海の方へと |
秋揺れPrague | Prague | 鈴木雄太 | Prague | | 長い道のりの中で手にしてく一つ一つ 勇ましくは進むけれどまだ何も出来ちゃいないんだ 流れる季節よそっと 輝けもっと 足踏みする心を照らすように 大切なその光は絶やさず 放さぬように 漂う風に揺られて 放つ言葉ははためく アスファルトに溶けた街が止めどなく語りかける 耳を塞いでしまった弱さにさえ 目を閉じてしまった過去でさえ 大切な言葉だけが与えてくれる感情を 優しい風で抱き締める秋の空 悲しみで満たさぬように 振り切るように駆け抜けた夕暮れが 瞼の奥に広がる 落ち葉の中に埋もれた 時間が動き始める 石ころのように転がって 少しずつ見えなくなる 手を繋ぐ木々の葉が赤く染まり 消えいりそうな想いを示す 身を委ねて景色の中で自由に駆け回れ 立ち止まらず通り過ぎる秋の空 逃さぬように追いかけて がむしゃらに伸ばした手で掴むものが 忘れないでと語りかけるよ 愛しさに目を開けば秋揺れ 悲しみに耳すませば秋揺れ 耳を塞いでしまった弱さにさえ 目を閉じてしまった過去でさえ 大切な言葉だけが与えてくれる 変えてくれる 引き裂かれそうな感情を 優しい風で抱き締める秋の空 悲しみで満たさぬように 振り切るように駆け抜けた夕暮れが 胸の中で燃え上がるよ 愛しさに目を開けば秋揺れ 悲しみに耳すませば秋揺れ |
五線譜の脈動Prague | Prague | 鈴木雄太 | Prague | | 改札を抜け立ち止まる僕の声 狭い空 液晶漏れ 隠されたメッセージを思い出そうとして 乗車券を捨て闇雲に街を駆る 逃げるように 招かれざるリズム代わる代わるテンポを増す 急かすように 結び繋ぐ点と点 今脈打つ線の上 聴こえるよ 唄って刻め 伝う一瞬の脈動 消えないで その目を開く鼓動 先を争い零れ落ちてく点の群れ 小さ過ぎてこれだけじゃ足りないよ 唄って刻め 伝う一瞬の脈動 消えないで その目を開く鼓動 |
スノーランPrague | Prague | 鈴木雄太 | Prague | | そっと触れた手に溶ける雪の結晶 高まる僕の体温を冷ましてくれるよ 足跡つけて 君がいる街の方へ 恥ずかしがりな太陽 雲隠れ見てるよ かぶさる雪のカーテンに差し込む光を 握りしめてギュッと 届けるよもっと 君がいる街の方へ 転がる未来で傷つく程 僕らは世界を救えるかな 街がかじかんで静まるなら 集めた願いを掻き鳴らしに行くんだ 遠い泣き声が夜風を吹かせるよ スノーラン飛ばされぬように乗り越えて行こうよ 小さな温もりを握りしめてるんだ この手を風上の方へ 鏡のように映しだすのは 吹雪の中 心細さのよう 恐れてないで目を閉じても 微かな光が隠れてくから 見逃さないでどんな思いでも次の世界へ続くから 真っ白な息を止め 木々の音に耳を澄まして 聞こえる暖かな言葉を届けに行くから 鏡のように映しだすのは吹雪の中 心細さのよう 転がる未来で傷つく程 僕らは世界を救えるかな 街がかじかんで静まるなら 集めた願いを掻き鳴らそう 真っ白な息を止め 木々の音に耳を澄まして 聞こえる暖かな言葉を届けに行くから |
化石の顔Prague | Prague | 鈴木雄太 | Prague | | 猿のように横暴な主張 亀のようにのろまな思想 忘れちゃう人が人である理想 鶴のように振る舞い逃げ出す 化石になるならどんな顔 それまでゲームは続けましょう 楽しい濃厚な毎日を 初めてならイージープレイ 教えてよ操作を 選べないよキャラクターが何個マスクを持とうと 生きてる息してる間の魔法 そう何度も何度も使えないだろう 最後に選べる顔があるなら 逆巻く日々を立ち回るよ 猿のように横暴な主張 亀のようにのろまな思想 忘れちゃう人が人である理想 鶴のように振る舞い逃げ出す 化石になるならどんな顔 どこまでゲームは続くだろう ひきつる軽薄な毎日を どこまで行こうとイージープレイ もう変えられないの 選べないよキャラクターが何個マスクを持とうと 生きてる息してる間の魔法 そう何度も何度も使えないだろう 最後に選べる顔があるなら 逆巻く日々を立ち回るよ |
滑空Prague | Prague | 鈴木雄太 | Prague | | 金色の草原を見た 疲れも忘れて目指した 先頭を歩く人は傷だらけ 蜃気楼を掴みに来た 灰色の崖の上から 懲りもせず 飽きもせずにまた落ちてゆく 開いた世界へグライダー 未来を信じていたいんだ 国境線上の蟻が 4次元の隙間を見つけた 魅力的な匂いにつられて吸い込まれた 開いた世界へグライダー 未来を信じていたいんだ 急いで届いてグライダー 蜃気楼へ |
サーカスライフ(Album Version)Prague | Prague | Yuta Suzuki | Prague | | 夕暮れ、小さな花火を合図に町が賑わいだした 頭上は光るライトの群れ 始まる僕らのサーカスが 嵐のような期待を笑っておどけろ 火の輪をくぐってく日常を裸足で突き抜けるんだ 見渡せば平然と広がる炎 冷静を演じろ踏み出せ足を 膨らんでった風船が彩る街を眺めてるだけなんて 錆び付いた階段を上るまえに震えても 君の舞台はここだけなんだよ 掴めるよ何度でも空中ブランコ手を伸ばそう 痛みも弱さも受け止めれば君のもの 何に悩んで何を恐れてるかわかるのはこの幕の向こうなんだって 錆び付いた階段を上るまえに震えても 舞台は君のため輝き始める 掴めるよ何度でも空中ブランコ手を伸ばそう 出来るさその手で受け止めれば君のもの |
太陽と少年Prague | Prague | 鈴木雄太 | Prague | | 立ち上がる朝だ 冷たい息が白に染まる 流流と吹く風が 背中を強く押した今 張りぼての太陽 ネジ巻き式の神様 流星の行く先は おそらく今日のような朝だ 少年の足跡は 消せない旅路を選んだ 漂白されたような 日々をなぞる意味を得た 少年の足跡は 消せない旅路を選んだ 流星の行く先を 目測する術を得た 立ち上がる朝だ 冷たい息が白に染まる 流流と吹く風が 背中を強く押した今 |