月追いの都市 Acoustic Story Live ~Studio Recording~」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し

プロローグ〜捻子巻く月

終焉の都市

月追いの都市霜月はるか霜月はるか日山尚霜月はるか谷岡久美“Lei-ol-zet, Tu o i nam ir fida ar.”  走り出す時計の歯車は廻り 軋みながら誰かの命を刻む 空が霞むほどに花を散らして  無数の意識の中で確かな鼓動を聞く 繰り返す悪夢を砕いて聖鐘を鳴らす影は…  永遠を夢見た少女は独り 贖うべき罪の重さを認めて 哀しい眼差しの奥に潜む黄金の色は 終焉の都市を照らし続ける  狂い出す時計の歯車は廻り ひび割れた大地にも命を注ぐ 空が凍るほどに花は気高く  薄れる意識の中で小さな願いを聞く 命脈の狭間に佇み ただ微笑む影は…  近付く足音から逃れるべく 月(ひかり)を目指せば影を別つ定め 優しい眼差しの奥に宿る黄金の色は 創世の都市を描き続ける  永遠を呪った都市は血に囚われ 二度と目を覚まさず 湖に沈む 冷たい眼差しの奥に潜む黄金の色は 月追いの都市を照らし続ける

創世と終焉

光との邂逅霜月はるか霜月はるか日山尚MANYO谷岡久美日暮れの色は優しく 欠けた景色 照らしてくれる 透き通る影から心が溶け出して ぬくもりを確かめた右手が 震えるあなたに気付いた  壊れていく世界を嘆かないで 失くしたなら もう一度 砂から掬いあげて やがて全て過ぎ去ったとしても ひとしずくの光は残る  流れる水を堰き止め 映るものを暈かす指先 濁したらはじめに何が沈むのでしょう  歪んだ視界の果て 溺れる いつかは堕ちていくのだから すれ違う心を預け わたしを感じて…  契られた約束は たやすく意味なくすけれど 忘れていく言葉よりも強く てのひらに絆は残る  もしあなたが世界を続けるなら 欠片でいい わたしを風から掬いあげて いつか道を別つときが来ても あなたを想う光は残る
瞳を継ぐ者霜月はるか霜月はるか霜月はるか霜月はるか谷岡久美常夜 駆け抜ける蹄は誰に烙印を負わせる? 魂は死とまぐわい 生き乱れては撓う 高き宿命を受け容れし者に告ぐ 意識の筺に渦巻く紅き血で 真綿が形造る世界を染めよ 理さえ絶ち切る瞳から 鎖り囚われて 逃れえぬ傀儡  陰る風に掠れる呪文 誰が濁流に飲まれる? 亡骸は正に舫い 朽ち乱れては縋る 昏き宿命を受け容れし者に告ぐ  卑しき筺に逆巻く紅き血で 不規則を奏でる世界を鎮めよ 疵に絡み引き裂く瞳から 楔差し込まれ 抗えぬ傀儡  Zelef, I sefira o nen nai. Va i quara sef lux ar liss.
聖鐘霜月はるか霜月はるかmyumyu谷岡久美Laq o i kas zai ar tu “Laq-Quara”. Wisi eclef ar osn zai moa. Ar dei yud wet jue ir.
遠い少女へ霜月はるか霜月はるか日山尚たくまる谷岡久美誰にも告げずに何処かへ消えてしまおう 行方を北風にも追われぬ遠い場所まで 君への想いを模る唇から 別れの言葉が音もなく滲む  氷を隔てて笑みかける少女の影は 僅かも揺らめかず あの絵の中で咲く花の残り香のよう  自分の姿も声も忘れてしまおう 未来も記憶も僕をつくるもの全て 精神と物質を交える掌から 伝わる熱には紅色が芽吹く  氷が割れたら 君までも失うことは 気付いていたのに春を待つ振りをし続けて  ふと覚めた夢の透き間 何を望んでいたのだろう 雪消えの前に 僕は笑みを返したい 凍てる君に触れながら  このまま二人で跡なく溶けてしまおう 涙も血潮も流れぬ遠い異国へと

蒼い花の幻想

花ひらく蒼天霜月はるか霜月はるか日山尚霜月はるか谷岡久美天上(そら)にひらける花は 蒼く儚く散りゆく運命を知り 現実(いま)を見届けるLip-Aura 呪いの花  ゆるむ蕾が薫らせる 幻影 とどければ 追い風は花片を乗せて 楽園に誘う  わたしにも涙(みず)をください 乾いてゆくこのからだ あなたには潤せますか 空に解いてくれますか  時間を手放す意思が 願いを呟くなら 抱き留めたはずの永遠は色に呑まれていく  踊る少女は軽やかに 未来(きおく)を手繰りよせて 自らが枯らす世界に息吹を重ねる  わたしにも光(うた)をください すべて失くした心が 最期まで視ていられる夢にも つづきがあるように…  まわる刻の輪 くり返し 終末をささやく 大切なあなたのために 記憶(みらい)を示しながら  睡る少女は安らかに 遠い明日 えがき 空はいまだ蒼いまま 落日を待ち焦がれる
白き想歌霜月はるか霜月はるか日山尚細井聡司谷岡久美夜が途切れた雲間から閃く 君が手放した永遠を誓う紡ぎ詩  疼く傷痕に触れる霧が 冷たい記憶を呼び覚ましていく 月が心を満たしてくれても  哀しみは溢れない 痛みは ただ重ねられて 咎となり織られていく  名前残した君の指輪は 知らない湖の色に錆び付いた 月が灯りを弱めてくれても  真実は薄れない 永別は ただ有りの儘に 幾重にも織られていく  夜明けに此処を離れ 僕は独り歩いて行く 新しい月を追って  変わらぬ永遠が もしも在るとすれば 過去の僕が君だけを愛したこと

創世の都市

捻子巻く時計が月の満ち欠けを刻む霜月はるか霜月はるか日山尚霜月はるか谷岡久美ひとり捻子を巻き続け 砂に埋もれる絡繰り時計  刻が留まる部屋は訪れる者もなくて 淡き風も吹かない月の光だけが届く場所  夜露に冷やされた蜘蛛の巣は 張り巡らされた黄金色の鎖 外れないほど固く幾度も 君を絡めているのなら  閉じ込められた世界を解き放ちたい 君が眠る棺を抱いて想いを繋ぎ 満ち欠けゆく月影に時を刻む針を映す  ...Lag-quara chi “ir” sirea fid lei o we fan jue “ar”...  今も捻子を巻き続け 何処に沈まる絡繰り時計  刻が凍れる君の魂が彷徨う空に 煙る過去の記憶が乾く言葉の響き遺している 翼に護られて咲く花を狂わせていった蒼色の香り 還るための呪文の在り処すら君は忘れてしまうから  閉じ込められた世界の醒めない夢は 君と僕を巡り合わせて滅びを紡ぎ 満ち欠けゆく月影に時を刻む針を落とす  ...Lag-quara chi “ir” sirea fid lei o we fan jue “ar”...  閉じ込められた世界で壊れていく僕は その手を唇に重ねて想いを塞ぎ 満ち欠けゆく月影に時を刻む針を戻す 棺を開けて全てを穢し 捻子巻かれる月影に時を刻む針を止める

エピローグ〜閉じられた世界

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