朝ましまろ | ましまろ | 真島昌利 | 真島昌利 | | 未明の湿度に ほどけた倦怠 無償の影だけ 浮きだす朝だよ 記憶の十字路 轍を残して ななめに新しい 浮きだす朝だよ 浮きだす朝だよ 浮きだす朝だよ 浮きだす朝だよ 浮きだす朝だよ |
さがしものましまろ | ましまろ | 真島昌利 | 真島昌利 | | 無色透明 駐車場には 4本足のガイコツ座る 風の指揮棒 森がうたえば 雪どけの水 しみる溶岩 オチはつかない 瞳の底で 所在ないのは いつもの通り 自由に 歩いて さがしもの 菩提樹の下 ホアンが籐の 籠を編んでる きれいな指だ ウソはつかない 瞳の底で はかれないのは いつもの通り 自由に 歩いて さがしもの |
けあらしの町ましまろ | ましまろ | 真城めぐみ | 中森泰弘 | | けあらしの町へと 赤錆たバスが行く 哀しみの潮風 冷えた髪 きしませる 人いきれの 夏はまぼろし こぼれ落ちる砂で 宙に浮いた 台詞書いた時 からまわるブルース 人いきれの 夏はまぼろし 波に消えたひみつ 夜明けの町 少しきらめいた あたらしい季節 |
ひき潮ましまろ | ましまろ | 真島昌利 | 真島昌利 | 土屋玲子 | 貝がら 拾って すすいで ながめる まぶしい 潮風 かもめは 真白 とぎれた 言葉に 波音 しとやか ならんで すわって だまって 休日 |
ナポリの月ましまろ | ましまろ | 真島昌利 | 真島昌利 | | ナポリの月は ポンペイの夢 ビール注ぎ ひとしぼり ナポリの月は 青くやさぐれ フェラーリさえ カタツムリ 湾を見おろす 古い石壁 今よりのどやかな世界を 望む猫 ナポリの月に 話しかけても 眠たそうに 知らん振り 湾を見おろす 古い石壁 今よりのどやかな世界を 望む猫 ナポリの月に 話しかけても 眠たそうに 知らん振り |
遠雷ましまろ | ましまろ | 真島昌利 | 真島昌利 | | わだかまる雲 ひっぱるネオン 半開きの窓 南へ走る 列車の音が 風に途切れてる フラリフラフラ 考えている 考えてもない 眠くない 錆つく鉄の 橋の下には カラスの休日 海賊達の はるかな歌を 思い出している フラリフラフラ 考えている 考えてもない 眠くない 遠くの空で 雷の音 いらないものに いるものまじり ハッキリとしない ハッキリしない いつでもそんな ハッキリとしない フラリフラフラ 考えている 考えてもない 眠くない 遠くの空で 雷の音 |
ローラー・コースターましまろ | ましまろ | 真島昌利 | 真島昌利 | | ちっちゃな大事な魔法が褪せたって 背骨の凍ったライオン失せたって 犬のそばからいつでも向い風 今いるここで生きている 象もいる 逆さにきれあがる海に猫走る 風がなければ風車は回らない ひとから見りゃ何の役にもたたない いろんな事が今日も僕をつれてく 大雪降る日も寝苦しい夜だって 乗りこえ流れて回って転がって むずかしい事そんな沢山ない ひとから見りゃ何の役にもたたない いろんな事が今日も僕をつれてく そして思った事考えた事 いろんな事が今日も僕をつれてく |
成りゆきまかせましまろ | ましまろ | 真島昌利 | 真島昌利 | | 寺町横切り木星を抜けて 2つ目の角を左に曲がれば 10月に咲く桜もあって愉快だよ 地球の夢が行ったりきたり繰り返す 成りゆきまかせで 成りゆきまかせで 彫刻のような黄昏の道は 静かに昂ぶる調和と混沌 大きくしてもしょうがないからいいんだよ 地球が君を好きなんだってかわいいね 成りゆきまかせで 成りゆきまかせで |
妙なねじれましまろ | ましまろ | 真島昌利 | 真島昌利 | | チャンスはもう 2度とはもう 許されたキスためらう ほどけたリボンさざめく 夢の中で 待ち合わせて そのまま目がさめたような 枯葉がだまりこむような 街の中では 時は流れず 昇り降りしている非常階段 ぬれはじめた アスファルトに 大袈裟な事言わない こんがらがってるだけだよ 街の中では 時は流れず 昇り降りしている非常階段 ぬれはじめた アスファルトに 大袈裟な事言わない こんがらがってるだけだよ |
わたりどりましまろ | ましまろ | 真島昌利 | 真島昌利 | 土屋玲子 | 招かれた空に なまめかしく 約束の地へ 予言されていた 翼の夢 海峡すべりだす 輝きのあと 無表情の気流に 雲の山脈 越えてゆく 輝きのあと 無表情の気流に 雲の山脈 越えてゆく おまえがつかんで なぜた風が 今日ぼくに吹く |