amazarashi「虚無病」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
僕が死のうと思ったのはPLATINA LYLICamazarashiPLATINA LYLICamazarashi秋田ひろむ(amazarashi)秋田ひろむ(amazarashi)僕が死のうと思ったのは ウミネコが桟橋で鳴いたから 波の随意に浮かんで消える 過去も啄んで飛んでいけ 僕が死のうと思ったのは 誕生日に杏の花が咲いたから その木漏れ日でうたた寝したら 虫の死骸と土になれるかな  薄荷飴 漁港の灯台 錆びたアーチ橋 捨てた自転車 木造の駅のストーブの前で どこにも旅立てない心 今日はまるで昨日みたいだ 明日を変えるなら今日を変えなきゃ 分かってる 分かってる けれど  僕が死のうと思ったのは 心が空っぽになったから 満たされないと泣いているのは きっと満たされたいと願うから  僕が死のうと思ったのは 靴紐が解けたから 結びなおすのは苦手なんだよ 人との繋がりもまた然り 僕が死のうと思ったのは 少年が僕を見つめていたから ベッドの上で土下座してるよ あの日の僕にごめんなさいと  パソコンの薄明かり 上階の部屋の生活音 インターフォンのチャイムの音 耳を塞ぐ鳥かごの少年 見えない敵と戦ってる 六畳一間のドンキホーテ ゴールはどうせ醜いものさ  僕が死のうと思ったのは 冷たい人と言われたから 愛されたいと泣いているのは 人の温もりを知ってしまったから  僕が死のうと思ったのは あなたが奇麗に笑うから 死ぬことばかり考えてしまうのは きっと生きる事に真面目すぎるから  僕が死のうと思ったのは まだあなたに出会ってなかったから あなたのような人が生まれた 世界を少し好きになったよ  あなたのような人が生きてる 世界に少し期待するよ
星々の葬列amazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa今でもよく思い出すんだ 昔見た 賑やかな行列 ブラスバンドに鼓笛隊 それはそれは華やかなパレード 白い鳥が雲に混じって 花火が弾けて振り向いた 沢山の人が笑ってた 僕もつられてきっと笑ってた  暗い海に 君と二人 そんな昔話をしてた 物憂気に星を見ていると こんなおとぎ話を教えてくれたんだ  笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード さぞかし大きな星が死んだのでしょう  父が僕の手を強く引く いつもは無愛想な癖して あんまり子供みたいだから 僕もはしゃいでる振りをしたんだ ボロボロのサーカステントは あちこちに穴が空いていて 暗くなると光が漏れた まるで満天の星空みたい  暗い海に 君と二人 言葉もなくただ座ってた 波の音がリズムになった 僕らが見送る葬送行進曲  笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード さぞかし綺麗な星が死んだのでしょう  沢山の人が集まった 静かな黒ずくめの行列 ブラスバンドは来ないけれど 花火ももう上がらないけど 灯りを掲げた行列は 夜空の星の映し鏡 沢山の人が泣いていた 僕もつられてきっと泣いていた  笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード どこまでも長い行列  笑って 笑って 天の川は星々の葬列 宇宙のパレード 宇宙のパレード さぞかし大事な星が死んだのでしょう
明日には大人になる君へamazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa明日には大人になる君へ 距離の最小単位を 時間の最小単位を “私”の最小単位を 細切れになった 映画フィルムの一コマのような静謐な場所で 自覚と無自覚の交差する三叉路で 初秋の風が撫ぜる歩道橋で そこで待ち合わせしよう  明日には大人になる君へ 私は自死を否定しない 私は孤独を否定しない 私は“私”という定義の領分については懐疑的でありたい 社会における境遇と その惰弱な精神を拠り所にした “私”と呼ぶには未成熟な自意識を 混同したりはしない  明日には大人になる君へ これから来る人生の屈辱においては 報復を誓うのも無理はないのかもしれない しかしながらその痛みが 君の尊厳に値するか知るべきだ 金品目的の窃盗犯は 私の書いた詩の一行だって盗めやしない 私はそれを尊厳と呼ぶ
虚無病GOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa諸行無常未来都市 輪廻の環状線 抜け出せない因果と 去勢に至る 未来無き未来 選択肢なき幸福 感染 反戦 我に返るも 手遅れ 潜れ 潜れ オーバーテクノロジーと心中して 生け贄 犠牲 人間性  侵入禁止区の春 生命の樹形図  患って列をなせ、弱きブレーメン 人間反対の姿勢を声高に表明 総人類、何らかの病気だろどうせ 欠陥品どものファンファーレ  虚無の犠牲者  夕焼け溺死、滅亡前夜の 緑地公園クレーター跡地で 隣人ですら疑い合うから 争いも致し方ない ミクロ マクロ 本能のフラクタル ブラフマ 気まずさと迎合 因果交流電燈の曼荼羅 収束するべく いがみ合う  シェルターにノゲシが咲く 循環のライフゲーム  社会性脱ぎ去った我らは動物 北へ北へと頼りなく行軍 あらゆる恐怖症に欠落に躁鬱 失敗作どものファンファーレ  虚無の犠牲者  夢もない 希望もない 目的もない 味方もいない いない いない 人が嫌い 世界嫌い 言葉が嫌い 過去、未来 怖い 怖い 怖い しいたげられて 追いつめられたら やむをえず防衛機制 復讐の狼煙 脅し 暴利 思い通り 思い通り 思い通り  逆上して列をなせ、若きレベルエール 愛された事ないから愛は知らない 総人類、何らかの負い目を背負って 出来損ないどものファンファーレ  虚無の犠牲者
メーデーメーデーamazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa茫漠たる享楽の混濁する網膜を 老若男女すべからく漂白するコンダクト 思考なきマスゲーム 堕落の行進曲 反旗も空しく 価値と数の暴力 否応もなく 突き立てられる喉仏 己を殺せ 無明の権化 無能、クズも仏 色めき立つ世俗共の純粋なるアンチで 近代合理主義のここどん詰まりにて  テレビの向こうの多数の犠牲者には祈るのに この電車を止めた自殺者には舌打ちか 溜め息に似た自覚無き悪意が ファストフードの油の匂いみたいに飽和している東京 黙祷 少し黙れ喋り過ぎだ って我慢できず喋り出す自意識が 空白を埋めるな 踏みならすアスファルトに 生命浄化のアナトミー 等しくこの土地に死すなら  シスター どうか慈悲を我らアウトランダー 背徳とはなんだ 善は悪を孕んだ 罵ったあとですぐ抱きすくめる「この売女」 二十一世紀ようやく迎えた人類の反抗期 値段も善悪も美醜も移ろうように 謀反にするどく研ぐ段平 泣きじゃくりの賛美歌 己を忘却してはいないか? 中古本屋で百円均一のハイデガー  高層ビル 名無し アイロニー 物質主義 吐く血 センシティブ 燃やす運命 分別ない文明 香典返しは歌のラストシーンで死んで いずれ来る寂滅 自ずと判明する判決に泣いて メーデー メーデー って子供みたいに泣きじゃくる無邪気な愛で  大学卒業後、中小企業に就職 それを機に同級生の彼女と巣を作る 息子、娘一人づつ、四人家族の幸福 激務だが平均年収、越えて撫で下ろした胸 色んな事を諦めた 屈辱に顔しかめた そのお陰か都内の新築マンションには手が届きそうだ 少し光が射した 今まで以上に気張った それがまずかった  向上心や見栄が仲間を遠ざけた 鼻につくと陰口 罵り 嘲り 自分諭す、無になれ 同調圧力、ヒエラルキーの下で 住宅費 頭金 積み立て 鎖に繋がれた飼い犬だと気付いた 喜んでくれた妻の笑顔を裏切れなかった  ────これは全部想像だ 今日、電車に飛び込んだ男についての  高層ビル 名無し アイロニー 物質主義 吐く血 センシティブ 燃やす運命 分別ない文明 香典返しは歌のラストシーンで死んで いずれ来る寂滅 自ずと判明する判決に泣いて メーデー メーデー って子供みたいに泣きじゃくる無邪気な愛で  切り捨てるべきか 差別するべきか 淘汰されるべきか 実は悪意こそが普遍だ 「自分だけは大丈夫」という確信を この時代に持てるんなら 相当な権力者か馬鹿だ 八つ当たりの偽悪をひけらかしたいだけなら そのだらしない下水溝みたいな口を閉ざすべきだ 愛なき時代か そうは思わないが ぞんざいに扱われる愛も数知れず見た  僕は人を愛すが、それ以上に人を憎んだ 殺したい奴はいるが、守りたい人もできた 世界を恨む時代は終わった 貸しは返すつもりだが その期に及んで競い合うつもりか 勝つか負けるか 上か下か そうじゃない 賞金も勲章もない もはや生存競争だ なり振り構ってられるか 口を閉ざしてたまるか どうか生き残ってくれないか  高層ビル 名無し アイロニー 物質主義 吐く血 センシティブ 燃やす運命 分別ない文明 香典返しは歌のラストシーンで死んで いずれ来る寂滅 自ずと判明する判決に泣いて メーデー メーデー って子供みたいに泣きじゃくる無邪気な愛で
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