いつの日かそのやさしさを、愛する誰かにつなげておくれよ。

 NHK Eテレの番組『おかあさんといっしょ』の11代目うたのおにいさん“横山だいすけ”が2017年8月23日に「さよならだよ、ミスター」で初のソロCDデビュー!彼は、今年3月にうたのおにいさんを卒業しましたが、歴代最長の9年もの間、子どもたちに親しまれてきたため、その後の活動も大いに話題となっております。さて、そんな横山だいすけのデビュー曲の作詞作曲を担当したのは、いきものがかりのリーダー“水野良樹”です。歌ネットではリリースに先がけ、7月14日から歌詞先行公開がスタート!解禁直後から即アクセス数が上昇し、リアルタイムランキングの1位を独走。デイリーでも1位を記録しました。

僕は思うのさ 人生ってやつは
ときにせっかちで 冗談のきかないものだ
ねぇ みせておくれ とびっきりの笑顔を
すてきなまほうだ やさしくなれるからね

さよならだよ、ミスター
旅はもうはじまるのさ
きみはこれから「しあわせ」という途方もないものをさがす
でもそれはきっとそんなに悪い日々じゃない
こころはじゆうだよ ほら 顔をあげて
「さよならだよ、ミスター」/横山だいすけ

 この曲のテーマは【親から子への旅立ちのエール】です。我が子の成長や自立を祈る多くの方々の想いを、水野良樹が言葉に綴り、横山だいすけが歌声に込めたのです。わたしたちが幼い頃、親というのは、なんでも正しいことを知っているような、無敵で絶対的な存在に感じられました。でも、自分が大人になるとわかるように、どんな親もただの“僕”であり“私”であり、イチ個人としていろんな悩みも迷いも抱えていたはずなんですよね。きっと、子どもが自立するまでは、それを見せないようにしてくれているのでしょう。

 だけど「さよならだよ、ミスター」は、旅立ちの歌。もう<きみ>は“ミスター”が似合う大人の仲間入りです。だからこそ<僕>は我が子に向けて、自分がひとりの人間として経験してきた難しいことや、ありのままの現実を、包み隠さずに打ち明けます。歌詞からは、彼自身<「しあわせ」という途方もないものを>探して生きてきたのだということがわかりますね。でも、それは<そんなに悪い日々じゃない>…。キレイゴトじゃない本音と共に伝えてくれる言葉は、子どもにとって、これから心強いお守りになるのだと思います。

悲しみは消えやしない
だから よろこびでくるんじゃうのさ
そしていつの日か そのやさしさを
愛する誰かに つなげておくれよ

さよならだよ、ミスター
ぼくはきみに出会えて
ちょっとだけ「しあわせ」について
わかった気がするんだ
名前をつけるなら この気持ちを歌うのなら
いや やめておこう 泣いちゃうから
「さよならだよ、ミスター」/横山だいすけ

 また、これまで<僕>は親として子を照らしてきましたが、<きみ>もまた親を照らしてきたかけがえのない光。「しあわせ」という途方もないものを探していた<僕>は<きみ>のおかげで<ちょっとだけ「しあわせ」について わかった気がする>のです。そしてその「しあわせ」のバトンを繋いでほしいという願いも込めて<いつの日か そのやさしさを 愛する誰かに つなげておくれよ>という想いを歌っているのではないでしょうか。家族は、一方向ではなくお互いに照らし合って、生きてゆくものなんですね。

さよならだよ、ミスター
旅はもうはじまるのさ
きみはしあわせになるために 生まれてきたんだから
さびしさにふるえて 風のなかでたちどまるな
おもいだしておくれよ
ぼくはずっときみを 想っているよ
「さよならだよ、ミスター」/横山だいすけ

 余談ですが、以前ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で、次のようなセリフがありました。【ブドウの花はブドウの味がする。バナナの花はバナナの味がする。愛するって心から心へ残していくことだと思う】…。この言葉のように「さよならだよ、ミスター」の親子も心から心へ「しあわせ」を残し、繋いでいくのでしょう。そしていつかは、この歌を<きみ>が我が子に歌う日が来たなら、素敵ですよね…!横山だいすけの放つ、大きくあたたかな愛を是非、歌から受け取ってください!

◆「さよならだよ、ミスター」
2017年8月23日発売
FT-63253 ¥1,080(税込)

<収録曲>
M-1. さよならだよ、ミスター
M-2. さよならだよ、ミスター カラオケver.