ホタル

藍坊主

ホタル

作詞:佐々木健太
作曲:佐々木健太
編曲:藍坊主・野間康介
発売日:2012/04/04
この曲の表示回数:52,009回

ホタル
ひかりの消えた町で僕らは 大人が消してく明かりを探す
またひとつまたひとつ消えてく 消されないように僕らは走る

あの夏と同じ風が吹いてる 目を細めるほど全てが青くって
炭酸のような一瞬抱え 確かに僕らはここに立っていた

月明かりのロータリー 夜行性の鼓動
バイクの暴れる遠い音 あの日のように 笑っておくれ

きっと空にそれてく流星の 淡い透明は君のもの
僕たちはどこを目指してる 大人になったって 見えやしねえ
ずっと褪せない僕らの青春が 行こうぜ行こうぜって軋みだして
雨上がり 月が響きわたった 螢田駅の空

潰れて回せないネジのような
煮え切らない想いがこのごろ増えた
これが大人になるってことかい
そして僕は電車を降りたんだ

蝉時雨の交差点 山にかかる雲
錆びた一斗缶を囲む草
あの日のように 畦道越えて

ずっと褪せない僕らの青春を 歪んで固まった心を
越えてゆけ 夏草かき分けて 咽せるような風を踏んで

ただうまくいかないだけだといいな
なんで大人になっちまったんだろう
息をして吐いてくだけで また失って それが未来なんて

きっと空にそれてく流星の 蒼い透明は僕のもの
意味なんて 必要ないだろう またこの場所で 会えたらな
いつか空にそれてく流星を ここで見せたい人がいる
雨上がり 稲穂がざわめいた 水銀灯が彼方から  ゆれる ホタルのように

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