港のロキシー

夏の終わる頃が近づいてくると
つかの間の楽しみが消えていくみたいで
笑顔は寝顔へとさざ波立って
寝顔は笑顔へとまた寄せかえし
渚づたいに誰かの笑顔と
並んで重なってどこまで歩いてく
窓辺にまどろんだ夏の寝顔さえ
ゆらいでもかすんでも それでも続いてた

夏の終わる頃が近づいてくると
映画で遊んだ友達も帰るのだろう
夏雲は映画館の屋根の上から
秋風のプラットホームに手を振りながら
渚づたいに誰かの笑顔と
並んで重なってどこまで歩いてく
窓辺にはにかんだ夏の素顔さえ
はなれてもかすんでも ずぅっと憶えて
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