LIVE REPORT

フジファブリック ライブレポート

フジファブリック

『ホシデサルトパレードTOUR 2011』

2011年12月16日@Zepp Tokyo

撮影:河本悠貴/取材:高木智史

2011.12.20

3人での編成としては初のツアーとなる『ホシデサルトパレードTOUR 2011』。“今日は飛ばしていくんで”と、冒頭のMCで山内総一郎(Vo&Gu)が語った通り、のっけから「STAR」「理想型」と畳み掛け、凄まじいダイナミズムを見せながら飛ばしていく。続く「夜明けのBEAT」では炸裂する刺激的なビートに会場は早速沸騰。最新アルバム『STAR』の楽曲を中心に披露しながら、アコースティックセットでは「アイランド」を演奏したり、曲間で山内と金澤ダイスケ(Key)がギターとキーボードの掛け合いからせめぎ合っていくバトルを繰り広げたり、落語から謎掛けを披露した加藤慎一(Ba)による“カトーク”と、メンバー3人が三様に演奏だけでなく、ライヴを牽引していった。そのひとつひとつを温かく迎えるように、また、参加するように声をあげるオーディエンス。その光景はバンドとファン全員で新たなフジファブリックをこれから作り上げていく瑞々しい力をたたえているように見えた。そして、もちろん「B.O.I.P」や「虹」などのフジファブリックを代表するキラーチューンも鳴らされる。当然だが志村正彦(Vo&Gu)とは違う性質の山内のヴォーカル。真っ直ぐで力強いその声は、過去の楽曲をまた新たに生まれ変わらせているようにも感じた。終盤、山内は“CDをリリースできて、ツアーができてうれしい”と語った。何と言うこともないひと言だが、志村の亡き後、彼らにとってはこれが全ての言葉なのだろう。その後、“休むことなく活動していきます!”とも語ってくれた。3人での活動が始まったばかりとあって、これから進化していくフジファブリックが本当に楽しみだ。
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  1. 1

    STAR

  2. 10

    MUSIC

  3. 11

    Drop

  4. 17

  5. 18

    ECHO

  6. 20

    TAIFU