恋い焦がれた未来の
ずっと遠くで光る僕がいた
今までに意味を成した
手招きする時代の 逆方向へ行け
僕が僕であれば 迷わないさ
I've got over you
「Over You」/SHE'S
雨止んで 虹かかり 太陽が僕ら照らす
It's a beautiful day
転んで 落ち込みながらでも明日へ行け
It's a beautiful day
「Beautiful Day」/SHE'S
さらに、「Lantern」が照らした先には様々な種類の“光”が広がっております。自分が今放つ光、数年前に見えていた光、信じたい未来の光…。また、虹、太陽、青葉、季節、お気に入りの音楽、大切な人の存在、日常の中にあるそういったものからも、色とりどりの光が見えてくるかのよう。そして、その光が人間の感情を次々と呼び起こすのでしょう。だからといって、全ての曲が明るさに満ちているわけでもありません。
2人の未来
それより君の 現状も知れないのが
悔やんでも 悔やみ切れない
夢を叶えるところも
はしゃぎ笑う顔も 見たかったけど
もう今は 新しい誰かのものなんだな
「Someone New」/SHE'S
<冗談だろう>…というフレーズで幕を開けるこの曲で描かれているのは、彼女にフラれてしまった彼の心情。歌詞では<受け入れるよ 僕ならもう 上手くやれているから>などと綴っているものの、その根本にあるのは<“別れこそが最大の出逢い” そう唱えていないと 息すら吹き返せない>という破れかぶれの想いと後悔です。しかし彼女はもう<新しい誰かのもの>で、愛しいお相手と一緒にいるわけですから、あくまで<君>だけは“光”に照らされている歌と言えるのかもしれませんね…。
決められた生活をこなし
溢れた陽の明りに微睡んだ
今はもう逢えない時間を
誰かを想う瞬間が包む
そこにある光
何でもない話の中
あなただけにしか見えない場所まで
光まで歩いていってね
「aru hikari」/SHE'S
しかしSHE'Sはそんな「Someone New」の報われない“僕”のこともちゃんと、アルバムを通じて光で照らしているのではないでしょうか。ラストに収録されている「aru hikari」の<今はもう逢えない時間を 誰かを想う瞬間が包む>というフレーズからは、どこか先ほどの失恋してしまった彼を思い出します。どんな悲しみを抱えていたとしても、<眠れない夜>も、<冷たい雨の中を進むとき>も、<そこにある光>を信じて歩いてゆけば大丈夫。光はある。そのような優しく強いメッセージを、この曲が放っているのです。
1曲目の「Lantern」から最後の「aru hikari」まで、色を変え、形を変えながら繋がってゆく“光”を是非、歌詞からも味わってみてください。
◆紹介曲「Over You」
作詞:井上竜馬
作曲:井上竜馬
「Beautiful Day」
作詞:井上竜馬
作曲:井上竜馬
「Someone New」
作詞:井上竜馬
作曲:井上竜馬
「aru hikari」
作詞:井上竜馬
作曲:井上竜馬
◆4th Mini Album『Awakening』
2017年6月21日発売
CDのみ TYCT-60099 ¥1,700
<収録曲>
1.Lantern(inst.)
2.Over You
3.Someone New
4.Don't Let Me Down
5.In the Middle
6.Beautiful Day
7.aru hikari