ニューアルバム『FASHION』を発売!アイドラの3つの<流儀>とは…?

 4人組バンド<アイドラ>こと“I Don't Like Mondays.”が、9月28日にセカンドアルバム『FASHION』をリリースしました!彼らは、自らディレクションを務めるファッションブランドを設立したり、世界的ファッションフォトグラファー“Leslie Kee”が監督を務めたヨウジヤマモトのショートフィルム『THE INDEPENDENTS』にサウンドトラックを提供したりなど、音楽と同じくらい<ファッション>を大切にしてきたバンド。今年7月にシングル「TONIGHT」をリリースした際には、歌ネットのインタビューにボーカル・Yu(悠)さんが登場し、こんなことを語ってくださいました。
 
「僕からするとファッションも音楽も言葉も全て通じているというか、一緒ですね。どれも並列で、誰かに何かを伝えるための大切なツールなので、同じように可愛がっています。正直、このバンドをやる前はいろんなことに興味がありすぎて自分がどういう仕事につけばいいかわからなかったんです。でも、“バンド”というものには、僕がやりたかったものがすべて集約されていました。言葉は歌詞で表現できて、映像はPVで表現できて、デザインはバンドグッズやCDジャケットで表現できて、舞台演出はライブで表現できて。だからアイドラは作品のいろんなことを自分たち自身で手がけていますね。バンドは、やりたいことが全て叶う天職です。」

 最新アルバム『FASHION』というタイトルは、まさに彼らの音楽を表すにピッタリの言葉ですね!また<ファッション>には、“流儀”という意味合いも込められているんだとか。では、アイドラ流の音楽の伝え方、こだわりとは一体どんなものなのでしょうか…。そこで今日のうたコラムでは、アルバムに収録されている新曲をピックアップ♪ 歌詞の面からわかる“3つのアイドラ流儀”をご紹介いたします!

疲れたら着替えて何処かに出かけてみるのさ
探していた大切なものがそこにはあるから
Light up your fire and remember
It is not too late shine
Keep on dreaming, lasts forever
Just do what you want to do

Show me your style Be who you are
誰にも惑わされぬように
You gotta keep up with your passion
Baby you know that it's your fashion
Show me yourself Be who you are
君が君でいられる方へ
You gotta keep up with your passion
Baby You know that it's your fashion
「Fashion」/I Don't Like Mondays.

 まずは、アルバムと同タイトルである「Fashion」という楽曲。自分の心の中の情熱や輝きを思い出して、あなたの生きたいように生きてほしい。あなただけのスタイル・ファッションで魅せ続けてほしい。そんなメッセージが込められております。さて、この曲からわかる1つ目の<アイドラ流儀>は“日本語詞と英語詞を自然になじませること”です。作詞を手がけているYuさんは、洋楽からも邦楽からも影響を受けて生きてきたため、自分たちの音楽でもその両方をうまくミックスしてアイドラのオリジナリティーにしたいというこだわりがあるのだそう

「J-POPの歌詞の良さと洋楽の良さを両方とも取り入れたバンドになっていきたいと思います。リズムや響きの良さだけを重視して、全英詞で歌うことも簡単なんですけど、でもそれじゃつまらなくて。日本語で「あ、ここでこんなこと言えたわ」という瞬間が嬉しかったりするんです。(中略) これはこの曲の軸となるワンフレーズになったなぁって、そういうのを考えるのも楽しいんですよね。だから歌詞の魅力もいいバランスで伝えていける楽曲を作っていきたいです。」(7月・Yuさんインタビューより)

It smells like a sunny day
久しぶりの休みの日だから
まだぐっすりと眠るアナタを起こさぬように気をつけるよ
I just wanna make some Caffe Latte and breakfast for you
Baby You don't need to wake up
アナタが目覚めるまでパンケーキを焼きながらそっと待つよ

You were always looking for the happiness
And I was always searching for the true love
今 目の前に起こるすべてが
僕の探していたものだから
「Marry me」/I Don't Like Mondays.

 お次はこのラブソング。「結婚してください」というストレートなタイトルと、優しさに満ちた歌詞に胸が温かくなります。そして、「Marry me」からわかる2つ目の<アイドラ流儀>は“日本語の文字並びの美しさを大切にすること”です。Yuさんは「歌詞を活字として読んだときのことを考えるのが好き」で、「文字の並びが綺麗じゃないと僕の美的センスにそぐわない」と語っており、文字のビジュアル面もかなり大事にしているんです。ひらがな・カタカナ・漢字の表記もこだわり抜かれているため、ひとつのフレーズを目にしたとき気持ちが良いんですよね…!
 
 さらに、3つ目の<アイドラ流儀>は“歌詞で嘘をつかないこと”です!Yuさんは、ラブソングをいつも「理想の恋愛をしているテイ」で書くのだそう。その想像と実体験を結びつけ、歌詞を綴るんだとか。また、インタビューで『歌詞を書くときに一番大切をしていること』を問い掛けると、こんな答えが返ってきました。

「自分が聴きたい言葉かどうかかなぁ。『僕自身はそういう恋愛の考え方はしないけど、気に入ってくれる人もいるかもしれないから…』というような自分が納得できないラブソングを書くことはないです。言われたいワード、聴きたいフレーズ、それをいかにサウンドやメロディーに乗せていくかということを大切にしていますね。」(7月・Yuさんインタビューより)

 つまり今回のアルバム収録曲にも隅々まで、Yuさんが聴きたい言葉がギュッと詰め込まれているということ…!さて、“日本語詞と英語詞を自然になじませること”、“日本語の文字並びの美しさを大切にすること”、“歌詞で嘘をつかないこと”、歌詞の面だけでもこれだけのこだわりがわかるアイドラ楽曲。是非、アルバム『FASHION』を手に入れて、まだまだいろんな面から<アイドラ流儀>を見つけてみてください!

◆ニューアルバム『FASHION』
2016年9月28日発売
初回盤(CD+DVD) COZP-1236〜7 ¥3,800+tax
通常盤(CD) COCP-39703 ¥2,800+tax

<収録楽曲>
1 Introduction
2 Crazy
3 Don't look back
4 Game over
5 Sorry
6 Marry me
7 Right before sunset
8 TONIGHT
9 Fashion
10 Stranger
11 Girlfriend
12 Freaky boy
13 LIFE