“いい人”は“どうでもいい人”…!?「無印良人」をピックアップ♪

豆腐の角にでも
ぶちあたればどうだろ
憂鬱な空にでも
星は光るよ だいじょうぶだ

『いい人』って結局のとこ
『さよなら』と同義語
ささくれた心でも
花は開くよ だいじょうぶだ
「無印良人」/ハナレグミ

 この曲は、ハナレグミが8月19日にリリースした通算6枚目となるアルバム「What are you looking for」に収録されている1曲です。2011年に5thアルバム「オアシス」をリリース後、ロングヒットを続けているカバーアルバム「だれそかれそ」をはじめ数々の作品やライブを通じていろんな形で音を届けてきたハナレグミの待望の新作ということもあり、大注目です。今作には、自身の楽曲に加えて、RADの野田洋次郎、真心ブラザーズのYO-KINGによる提供楽曲や、レキシの池田貴史、大宮エリーらとの共作楽曲が収録されていることも話題になっております。

 冒頭で紹介した「無印良人」は、キリンジの堀込泰行との共作曲。“『いい人』は結局のとこ『さよなら』と同義語”そんな切ないあるあるフレーズが印象的です。恋バナのなかではよく、“いい人はどうでもいい人”ともいわれますよね。そういえば歌人・穂村弘のエッセイには『「いい人」は嫌だ。「いいひと」には展望がない。』『ワイルドでわけわかんない男のトラブルに関わって振り回される方が、優しくてわけわかる男に夜御飯を奢って貰うより、ずっと楽しいのだ。』という一文もありました…(「もしもし、運命の人ですか。」より引用)。

 そんな「いいひと」たちの嘆きは、J-POPの歌詞にもたびたび現れます…。

小さい頃から恋が叶ったことなんて 
一度もない
いいヤツ止まり親友なんて言われる度に 
傷ついた
「たとえ届かなくても」/erica

「いいひと」で終わる
「いいひと」で終わる
「いいひと」で終わる
僕はいつでも

どっかでやっぱり自信が無くって
しっかりちゃっかり自分を守って
嫌われるのが何より怖くて
「いいひと」/ゴールデンボンバー

君にとってはいい人 その他大勢だ
僕はどうでもいい人 愛されることはない
それで構わないと思った
君の近くにいられるのなら…
愛はいつでも自己満足なんだ
たとえ僕に気がつかなくたって…
「どうでもいい人仮面」/NMB48

 どうしてかいつも“いい人”で終わってしまう…、そんな方のために恋愛系コラムサイトでは、「良い人どまりで終わらせない!」心理作戦やコツを紹介している記事が多々あります!癒しよりも緊張感が大切…?仲が良い=恋愛対象ではない…?頭でわかっていても、実行するのはなかなか難しいかもしれませんが…気になる方は是非、検索してみてください!

◆6th Album『What are you looking for』
2015年8月19日発売
完全限定生産盤 VIZL-862 ¥4,000+税 
通常盤 VICL-64398 ¥3,000+税