人を想うということ

 2026年5月20日に“なきごと”がニューシングル「204号室」をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『彼女、お借りします』第5期エンディングテーマです。初回生産限定盤と期間生産限定盤の2形態を同時発売。初回生産限定盤には「204号室」と「甘々吟味」(Glico「ポッキー」CMキャンペーンソング)の2曲を収録。期間生産限定盤は、キャラクターデザイン・平山寛菜による描き下ろしジャケット仕様となっております。
 
 さて、今日のうたでは“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 第2弾は、タイトル曲「204号室」にまつわるお話です。作品へ向けて書き下ろしをする際、自身が大切にしていることとは。そして、『彼女、お借りします』の原作を読み終えて心に残ったものは…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイをお楽しみください。



M-1「204号室」ライナーノーツ
 
恋をした時。
相手を想う気持ちと同時に、
自分への自信のなさで不安になる。
 
でも、少し期待している自分もいて、
あの子のためならなんだってやれる気がしてくる。
 
 
へっぽこな僕かもしれないけれど
君にとってのヒーローでありたい。
 
僕になにができるかと言われると
なんだか不安になるけれど
ただ、僕にできることと言えば
君のことを想うことだろうか。
 
 
大袈裟なように聞こえるかもしれないけれど
君が誰かに攻撃をされていたら駆けつけに行く、
君が孤独を感じたらそばにいたいし、
君にはできるだけ笑っていてほしいし、
君が流す涙は、悲しみからくるものじゃないといい。
 
君の隣にいて、君を守っていいのは、
他の誰でもなく僕がいい。
僕は君のことがどうしようもなく…
 
 
総じて僕の好きは
 
“君を守りたい”
 
といったところだろうか。
 
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「204号室」という曲をかいた。
 
『彼女お借りします。』ラストシーズンの
エンディングテーマとして書き下ろしを担当させていただいた曲。
 
作品へ向けて書き下ろしをする時、水上は原作を大事にしたいと思っている。
この作品の場合、最新話までの漫画を読んでから歌詞をかきはじめた。
 
というのも、やはり、自分が好きなアニメをみた時、
この曲の作者は原作読んでいる、と伝わってくると純粋に嬉しい。
 
漫画からアニメになった時も、
アニメ見終わった後に原作を読んだ時でも、
やはり原作を読んでいるか、そこに愛が詰まっているかは、
そのファンなら一聴して歌詞をみたらわかるものだったりする。
 
だからこそ、自分が関わる作品には、
原作ファンもアニメファンにも、原作者の方にも、
納得のいってもらえる作品になるよう
たくさん勉強をしてから、向き合うようにしている。
 
ちなみに204号室は、作中に出てくるヒロインの部屋番号であり、
私自身も過去に204号室に家族で住んでいた経験があるため、
思い入れの強いタイトルになった。
作品には水上と同じ誕生日の隣人が出てきたり…
正直、読んでいるうちに登場人物への愛着が湧いてきて、
展開が気になってしまってあっという間に読み終えた。
 
やはり読み終えて心に残ったのは、
“人を想うことの尊さ”だ。
言語化するには勿体無いほどの、
胸に込み上げてくる感情を音に閉じ込めたいなと思った。
 
きっと、そんな作品を書き下ろすことができたと思う。
 
友達のバンドマンが書き下ろし担当したアニメも、
どんな作品にどんな詞を、曲を、つけたのかを見てみるのも面白い。
 
なぜその曲になったのかまでを想像するのも
(友達にキモいと思われないか心配)
書き下ろしの醍醐味だとおもう。
 
そんな目で、今まで聴いてきたタイアップソングを
聴いてみるのも面白いかもしれませんね。
ふふ、おすすめの楽しみ方です。
 
あなただったら、この作品にどんなイメージを持つか、
色、匂い、見せたい景色、心情?
想像して、誰にも見せないロックをかけたメモ帳に
ひっそりとかいてみるのも面白いかもしれないですね。
 
いつか見せてくださいね。ふふ。
 
今週は「204号室」についてでした!
次で早くも最終回…!来週もぜひお付き合いください!
 
<なきごと・水上えみり>



◆紹介曲「204号室
作詞:水上えみり
作曲:水上えみり

◆ニューシングル「204号室」
2026年5月20日発売