三線を今までやってきた私だから分かることがきっとある。

 2021年2月10日“いーどぅし”がニューアルバム『HOPE』をリリース!沖縄県出身の“かーなー”と“なみなみ”によるポップス・デュオ。今作には、BEGIN・島袋優をプロデューサーに迎え、Kiroro・金城綾乃や多くのミュージシャンが参加。心揺さぶられるアルバムが誕生いたしました…!是非、彼女たちのあたたかな歌声をご堪能あれ。

 さて、今日のうたコラムではそんな“いーどぅし”による歌詞エッセイを3ヵ月連続でお届けいたします。今回は第2弾。執筆はなみなみが担当し、自身の音楽人生を振り返り、明かしてくださいました。是非、その軌跡も味わいながらじっくりと今作を聴いてみてください。

~歌詞エッセイ第2弾:私の音楽人生~

私の音楽人生は3歳から始まった。祖父が琉球民謡の先生で、私は物心ついた頃には三線を握っていた。1回3時間の稽古に週3回欠かさず通っていた。小さい頃は“眠たい”が勝ってしまい半分寝ながら稽古をしていた。三線を教えるときはとても厳しく、三線を置いたときは誰よりも優しかった、そんな祖父が今も大好き。高校生になるまで色々な賞を頂いた。

高校生になり県内で唯一沖縄の伝統文化を学べる南風原高校郷土文化コースに入学し、古典を始めた。その後大学では、沖縄県立芸術大学 音楽学部 音楽学科 琉球芸能専攻 琉球古典音楽コースに入学し、相方と出会った。私の三線歴は17年、人生の半分以上三線を握っている。

いーどぅしとしての私はギターを担当しているが「なんでなみなみはギターなの?」「三線は弾かないの?」と聞かれることがある。自然に三線とギターのスタイルになったって答え方が合っていると思う。

大学の休み時間や放課後に、よく相方といろんな楽器を弾いて遊んでいた。時にはピアノと三線、時にはトランペットとお箏、太鼓と笛など。相方と何も考えずに2人でひたすら音楽で遊んでる時間がとっても幸せだった。その中でも、ギターと三線で音を合わせた時に「これだ!」って2人で思った。

それから私たちは自然に三線とギターで遊ぶようになり、スリーコードしか弾けないほどの初心者の私が、五年前に「海の声」のカバー動画をあげた。1日に2万再生を頂き、今では300万再生。人生で初めてバズった。

いーどぅしに結成日などはないが、ここからスタートしたのではないかと思う。この動画をきっかけに、いーどぅしとしてライブをすることが増え、ありがたいことに県外でライブする時はほとんどsold out。

嬉しいことだが、ギター初心者の私が周囲の期待に答えられているのか不安だった。なかなか技術が追いつかず、毎日毎日必死に練習をした。三線に合わせるギターの弾き方について、三線を今までやってきた私だから分かることがきっとある。相方に寄り添う弾き方を日々研究した。

私のギター人生、私の音楽人生すべてを込めて一音一音演奏しました。ギターを始めて約5年の私をNEW ALBUM『HOPE』で是非聴いてください。

<いーどぅし・なみなみ>

◆ニューアルバム『HOPE』
2021年2月10日発売
ASCU-6110 ¥2,500 (税込)

<収録曲>
1.Hope
2.便座
3.アナタにアイタイ
4.真夜中のウチナーンチューン
5.キミの島
6.かなさんどー(いーどぅしVer.)
7.雄飛
8.エンディングサーサー
9.マタハーリヌ
[Bonus track.]世界はおくりもので出来てる(いーどぅし×HoRookies)