上野優華

好きでいるだけでも、自分の大切な何かを捨てなきゃいけない。

 2020年12月24日に“上野優華”が新曲「好きでごめん」をデジタルリリース。今作は、上野優華が冬をイメージして作詞作曲をした切ないバラードとなっております。これまで「好きな人」(奥華子 作詞作曲)、「あなたの彼女じゃないんだね」(wacci・橋口洋平 作詞作曲)など恋愛バラード曲に定評のある彼女の新境地となる楽曲をご堪能ください…!

 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“上野優華”による歌詞エッセイをお届け!今回はその【前編】です。綴っていただいたのは、新曲「好きでごめん」に込めた想いです。誰を好きになろうと恋することは自由だ。そう思おうとしても、どうしても「好きでごめん」という気持ちになってしまう。幸せと同じくらいに苦しい。恋をしているあなたへ、この曲とエッセイが届きますように。

~歌詞エッセイ【前編】:「好きでごめん」~

誰かを好きになったり
誰かに好きと言われたり。
そんなのって自由だと思ってた。

好きになってしまうのは仕方ないし
好意を向けられるのだってありがたい事だと。

でもどんな形の「好き」にも
資格が必要なんじゃないか。
そんなふうに思った瞬間がありました。

そこから生まれたのが
「好きでごめん」という1曲です。

「なんでごめんなの?」
「謝ることある?」
なんて言葉もいただいたりしたんだけど
そんな気持ちになったことある方
意外と少なくないと思うんですよ。

好きになると苦しいよね。
幸せな事よりも苦しい事の方が多い。

それと同時に
こんなに想ってくれているのに
自分はこの人の想いに答えられない。

それも結構苦しいよ。

こっちを見て笑う顔も
何気ないLINEも
全部好きを感じてしまったら
「叶えてあげられなくてごめん」って思ってしまう。

だから「好きでごめん」になっちゃう。

好きなだけなのに
好きでいたいだけなのに
諦めるなんて出来ないのに
でも困らせたくない。

だから恋は自由じゃないんだなと思ったんです。

世の中に溢れてるラブソングは
叶わない恋が多い。

私が歌ってきたラブソングも
ほとんど叶ってないです。

幸せが遠いなぁ…笑 なんて思っていたのですが

<君に恋して 痛いほどに 幸せだった>

こんなフレーズがこの曲にあるのですが
ここが私のお気に入りなんですよ。
叶う恋だけが幸せじゃないって思ったんです。

叶わない恋だって
胸が
頭がいっぱいになって
すごく痛い。

でもそれがとても幸せな事だってある。

たった1人を愛せる事って
自分を誇っていいと思うんですよ。
色んな事があるじゃない。
昨日まで好きだったものが嫌いになったり
興味がなくなったりするなんて良くある事。

だけど涙が出るほど好きになった。

叶わなくたって
そばにいられなくたって
私があなたを好きになったという事実が
嬉しいんだ。

だからお願い。
好きでごめんね、なんて言わせないで。
気づかせないで。
好きでいられなくなっちゃうから。

そばにいたいとか
彼女になりたいとか
欲張ったりしないから。
好きでいさせて。

好きでいるだけでも
自分の大切な何かを捨てなきゃいけない。

そうやって誰かを想う資格を得るんだと思う。

<上野優華>

◆紹介曲「好きでごめん
作詞:上野優華
作曲:上野優華
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