川村結花

あああああライブがしたい。心ゆくまで弾き歌いまくりあげたい。

 2020年は、シンガーソングライター“川村結花”のCDデビュー25周年アニバーサリーイヤー!そこで、今日のうたコラムでは、その記念企画として1年を通じてのご本人によるスペシャル歌詞エッセイをお届けしてきました。更新は毎月第4木曜。そして今回が、今年の最終回となります。

 シンガーソングライターとして活躍しながら、様々なアーティストへの楽曲提供も行い、ここ数年はピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている彼女。この1年の連載でどんな言葉を綴ってくださったのか。ぜひ改めて、バックナンバーから全12回のエッセイを読み返してみてください!

 さらに、ユーザーのみなさまからの好評の声にお応えし、なんと2021年も引き続き連載が決定!来年も月に1度の歌詞エッセイをお楽しみに…!

第12回歌詞エッセイ:「Oh, Yes

今年の1月から1年間、歌詞にまつわるエッセイを、ということで毎月書かせていただいて参りましたこちらの連載も今回ついに12回目を迎えいよいよ最終回となりました。皆様お過ごしでしょうか。

、、、という出だしになるはずだったのでありますが、読んでくださる皆様のご好意、そして歌ネットさんのご厚意により、なんとあと1年連載を続けさせていただくこととなりました。わーい。なんてありがたい、、、。いつも読んでくださる皆様、歌ネット関係者の皆様ありがとうございます。そしてここからまた1年、よろしくゆるゆるお付き合いくださいませ。


それにしても今年もあと1週間。誰がなんと言おうと年の瀬まっしぐら、ザ・年末なわけですが、なんだか実感がわきません。わたしの場合、毎年のことではあるのですが、だとしてもいつもとは段違いな実感のなさであります。理由はもうそりゃあコロナによるものに決まっているわけなのですが。人で混み合った街に心ウキウキとクリスマスのお買い物をしに行くなんてことをする気になれず。そもそも混んだとこ行くの自体ちょっとなあ、と考えた時点で元気なくなるし。なのでなんか今年はもうええわー、という気分であります。

ただ、おせちだけは毎年必ず家で作っているので、そこだけは死守する所存であります。全然豪華なものでなくていいから、とにかくお重箱を出したい。そして今年一年良い年でありますようと願いながら、ひとつひとつ詰めていく時のちょっぴり厳かでぴしっとした気持ちになるのが好きなんです。まあそんな感じで、オシャレして冬のイルミネーション灯る夜の街へ出かけて云々、などというのはナシにしても、お雑煮と数の子さえあればお正月はええねん。あと美味しいお酒と。あ。ついハナシがお正月に飛んでしまいました。ということで今年に戻して。


そう、先日気づいたら、今年リキッドファンデーションずーっと同じの使っていました。パウダーもしかり。リップのひとつもキラキラ系アイメイク用品なんかもぜーんぜん新調していません。これはひとえにライブがなかったから。あるはずだったのに次々中止になったから。加えてマスク生活の中すっかりきちんとメイクをすることもなくなって、ライブのお洋服を選ぶこともなくなって。そら元気なくなるっちゅうねん。

だからというわけではないですが、それも含めてあああああライブがしたい。心ゆくまで弾き歌いまくりあげたい。いらしてくださった皆様と音楽で心つながり合い響き合いたい。あのかけがえのない時間をともに過ごしたい。安心してその幸せな時間を持てるよう今しばらくはそのための曲作りや自己鍛錬に引き続き励もう。


夢など描いてる場合じゃないこんな時代に
相変わらず僕は 愛の歌を歌ってる
君が笑うだけで僕の世界に風が吹いたから
まだ信じてていいような気がしたんだ
なにか変えて行けるような気がしてるんだ



これは2007年、藤木直人さんに提供(作詞作曲)させていただいた「Oh, Yes」という曲のサビ部分。

今から13年も前に書いた、この曲の歌詞メロディともに、なんだか今の自分自身の状況及び心境にリンクしすぎていてちょっとびっくりするくらい。<君が笑うだけで>の<君>は、ライブにいらして笑顔をくださるお客様であり、わたしの曲で感動したとか力を得たなどメッセージくださる方々であり、提供させていただいた曲を喜んでくださるアーティストの方やスタッフの方でありー、身近にいてわたしの音楽を愛してくれる家族やマネージャーやミュージシャンや友人であり。わたしが音楽を紡ぐこと奏でることで、たとえほんの少しでもどこかの誰かのお役に立てることー。それがあるかぎりまだ信じてていいような気がするし進んで行けるような気がするのです。


今年は途中からライブなどの動き自体は止まってしまっていたけれど、心は強く音楽を欲し、ひたすら淡々とインプットに励む一年でした。それらが今体の中でグツグツ煮えています。

とはいうものの現実的なところ、年が明けたら急に劇的に変わるわけではないと思いますがそれでも少しずつでも、音楽家として音楽に邁進し、外に発信して行けるような状況になりますようにと願うばかりです。どうか皆さまにおかれましても来たる2021年が良き年でありますようお祈りいたします。そしてそしてなにとぞ。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

<川村結花>

◆紹介曲「Oh, Yes
作詞:川村結花
作曲:川村結花

◆プロフィール

川村結花(シンガー・ソングライター)
大阪府生まれ。東京芸術大学作曲学科卒業。1995年、アルバム「ちょっと計算して泣いた」でシンガーソングライターとしてデビュー。同時に作詞家作曲家として楽曲提供を行い、主な提供楽曲は、夜空ノムコウ(作曲)をはじめ2019年現在までに100曲以上。2010年「あとひとつ」(作詞作曲共作)でレコード大賞作曲賞を受賞。2017年、アルバム「ハレルヤ」をリリース。ここ数年は、提供楽曲の作詞作曲も行いながら、ピアノ弾き語りのLiveをコンスタントに続けている。

オフィシャルサイト:https://www.kawamurayuka.com

◆歌詞エッセイバックナンバー
【第1回】
【第2回】
【第3回】
【第4回】
【第5回】
【第6回】
【第7回】
【第8回】
【第9回】
【第10回】
【第11回】
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