サイダーガール

夕焼けと思い出はセットだ。

 2020年9月2日に“サイダーガール”が両A面ニューシングル『落陽/ID』をリリースしました。ドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』の主題歌として書き下ろされた「落陽」は、内なるエナジーを最大限にぶつけた、疾走感あるロックチューン。アニメ『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』エンディング主題歌として書き下ろされた「ID」は、理想と現実の葛藤を抱える不器用な自分も、いつか愛せるようにと希望を込めた、ミドルテンポの優しいメロディが心地よい楽曲。サイダーガールの魅力を存分に詰め込んだ一作です…!

 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“サイダーガール”による歌詞エッセイをお届け!【前編】はメンバー・知が執筆。綴っていただいたのは、新曲「落陽」にまつわるお話です。みなさんには、憧れはありますか?コンプレックスはありますか? 「落陽」に込められた想いを是非、歌詞と併せて受け取ってください。

~歌詞エッセイ「落陽」~

夕焼けと思い出はセットだ。

夕焼けを見ていると色んなことを思い出す。愁いでいる時にふと窓の外を見れば、夕焼けが街を赤く染めている。そんな単純明快な日々の中、生きてきたのだといつも思う。

大人になれば好き嫌いが減ると思っていた。そんな理想の大人にはなれず、好きなものも嫌いなものも、段々と増えていった。比例して、自分の好みを大っぴらに人に話す機会もあまり無くなった。自分を顧みると、減るのではなく言わないだけなのかな、とも思う。誰でも、好きなものは心の中に抱えているんだと改めて感じると、沈んでいた気持ちがほんの少し軽くなった。

原風景は覚えていないが、気が付いたらバンドサウンドが好きで、友人と好きな音楽を共有している時もバンドの話ばかりだった。そうして当然のように自分もエレキギターを手にしてからは、振り返る過去にはギターが、バンドが、音楽が、必ず付いてくるのだ。古いTシャツからじっとりと感じる汗の匂いのように、僕の人生からはあの時初めて鳴らしたEコードの音がどうやっても染み付いて消えない。


こんにちは。知です。ともって読みます。サイダーガールのギターを担当しています。作詞作曲もしています。

今回、「落陽/ID」リリースにあたり、うたコラムを書かせて頂くことになりました。よく爽やかな曲を書いてるので本人も爽やかなんでしょう、と言われますが全然そんな事はありません。休日は引きこもってゲーム実況を見ながらずっと寝ています。あまり外出しないので、外に出るとすぐ日焼けします。友人にバレたくないというネットリテラシーの高さ故に、顔出しをしていないバンドをやっています。どちらかと言えば間違いなく陰属性なので、生温かくて滑る何かを触るように読んで下さいね。

僕は憧れとコンプレックスについてよく考えます。それがあるからこそ音楽という形を通して自分を表現したいのかもしれません。不思議なものですが、憧れは常に変わります。誰かに認められたいからではなく、自身が認めたいからなのだと思います。憧れになれない自分に対する劣等感で胸がいっぱいになります。そんな事でばかり悩んでちゃ損だよ、とたまには自分を慰めたくなります。

しかし、それを忘れてしまうとなんだか自分ではなくなってしまう気がしてしまうのです。人それぞれが持ち合わせている原動力、エナジーがたまたま僕の場合はこの二つだっただけなのです。

ギターロックって格好良いじゃん。そんな安直な思いから生まれた曲ですが、体現できたと思います。ただ単に、僕がギターロックが好きで憧れているからでしかないのです。とやかく言いましたが、この曲がどんな曲かなんてそれぞれの感性で受け止めてもらって構わないです。でも、この「落陽」を聞いて感じるものが、少しでもあなたのエナジーになればいいなと思います。


夕焼けと思い出はセットだ。

あの時初めて鳴らしたEコードを思い出しながら、今日もまた夕焼けが僕を赤く染めている。

<サイダーガール・知>

◆紹介曲「落陽
作詞:知
作曲:知

◆5th Single『落陽/ID』
2020年9月2日発売
初回限定盤(CD+DVD) UPCH-7568 ¥2,000(税抜)
初回限定アニメジャケット盤(CD) UPCH-7569 ¥1,300(税抜)
通常盤(CD) \1,200(税抜) / \1,320(税込) UPCH-5974
UNIVERSAL MUSIC STORE 限定 『サイダーガール アニメジャケット盤絵柄 T シャツ』付初回限定アニメジャケット盤 ¥5,500(税抜)


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