ひとり夢追って調子こいて、こんな男のために…。
桑田佳祐
ひとり夢追って調子こいて、こんな男のために…。
夢って大変なものなんだよ。 うっとうしいし、捨てようとしても捨てられない。 もつれた糸みたいに心に絡んで取れなくなる。 それが夢。 (ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』より) 現在公開中の映画『金メダル男』はもうご覧になりましたか?今作は“内村光良”さんが原作・脚本・監督・主演を務めました。さて、この映画の主人公もまた、夢が<もつれた糸みたいに心に絡んで取れなく>なり“大変な人生”をおくることになった男のひとり…。まず主人公・秋田泉一は、小学生のときに運動会の徒競走で一等賞に輝いたことがきっかけで“一番になること”の幸福感にとりつかれます。それ以来、あらゆるところで一番になり続けるのですが、そんな日々は長くは続きません。中学に入って、異性のことが気になり始め、集中力を欠くようになってから“一等賞”にすっかり見放されてしまうのです。 そこから彼は「とにかく金メダルが欲しい!なんでもいいから一等賞をとりたい!」と懸命に巻き返しを図るのですが、待ち受けているのはめくるめく七転び八起き人生(泣)。しかし、何度ザセツしてもこの“金メダル男”は全力すぎるほど全力で一番を目指し続けていく模様…。一体、最後の最後で奇跡は起こるのでしょうか…!そして、そんな映画『金メダル男』の主題歌として書き下ろされたのが、“桑田佳祐”の「君への手紙」です。この曲は、<手紙>にちなんで11月23日=<いいふみの日>にシングルリリース。歌ネットでは、発売より一足早く歌詞掲載をスタートしました。 空を眺め佇む 羽のない鳥がいる 水のない川を行く 櫓(ろ)のない船を漕ぐ キミはいつも 冷たい雨に打たれ 傘もささずに 旅をする 波音に消えた恋 悔やむことも人生さ 立ち止まることもいい 振り向けば道がある だからボクが 夢の欠片集めて キミに捧げる 歌がある 「君への手紙」/桑田佳祐 「君への手紙」は、監督・内村さんからの手紙での主題歌オファーに、桑田さんが「僕はこの映画を観て、こう感じましたよ」と“返事の手紙”を書くように作られたそうなんです。歌詞の冒頭で描かれている<羽のない鳥>や<水のない川>と、<冷たい雨に打たれ 傘もささずに 旅をする>“キミ”がどこか重なりますね…。それは、誰よりもザセツを重ね、身も心もボロボロになり、それでも前へ進もうとする映画の主人公・秋田泉一の姿でもあるのでしょう。きっと桑田さんはそんな彼のために捧げたい言葉を<悔やむことも人生さ 立ち止まることもいい 振り向けば道がある>…と、湧き上がるままにこの歌へと詰め込んだのではないでしょうか。 いとし Brother, sister, mother & father 時計の針を止めて サヨナラと出逢いの繰り返し ひとり 夢追って 調子こいて こんな男のために 小粋なバカが集まったな 「君への手紙」/桑田佳祐 そしてこのように幕を閉じてゆく歌。サビからは、桑田さん自身が常日頃、身近な人々を大切に想う気持ちも伝わってきます。そして最後の<ひとり 夢追って 調子こいて こんな男のために 小粋なバカが集まったな>というひとフレーズは、原作・脚本・監督・主演をすべて務めあげ、ある意味で“金メダル男”である内村光良さんへの称賛のようにも感じますね!こうして『金メダル男』によって生まれた新たな名曲…。是非、映画も主題歌も楽しんでみてください♪ また、11月23日にリリースされるニューシングル収録曲の歌詞公開もお楽しみに! ◆ニューシングル「君への手紙」 2016年11月23日発売 CD初回限定盤 VICL-38200 ¥1,296(税抜) CD通常盤 VICL-38201 ¥1,296(税抜) アナログ VIJL-61700 ¥2,037(税抜) <収録内容> 1. 君への手紙 2. 悪戯されて 3. あなたの夢を見ています 4. メンチカツ・ブルース