1912年、日本がアメリカに友好の証として贈った「桜」の返礼として、1915年に日本へ贈られたのが「ハナミズキ」です。2015年は“ハナミズキ返礼”から100周年を迎えます。そんな記念年に一青窈が代表曲の「ハナミズキ」を初のセルフカバー!不朽の名曲に新たな命が吹き込まれ生まれ変わります…!同曲は、7月22日に発売予定の邦楽カバーアルバム「ヒトトウタ」に収録。
さまざまアーティスト達にもカバーされる「ハナミズキ」は、今や結婚式の定番ソングとして多くの感動の現場で愛されています。とくに“君と好きな人が百年続きますように。”というフレーズなんて、愛を結ぶ大切な日に聴いたら嬉しいですよね。
でも、この曲の歌詞、よく読んでみると“片想いソング”なんです…。この“君と好きな人が百年続きますように。”というフレーズにたどりつくまでには
“僕から気持ちは重すぎて
一緒にわたるには
きっと船が沈んじゃう”
“どうぞゆきなさい
お先にゆきなさい”
“僕の我慢がいつか実を結び”
といったフレーズが登場します。つまり、自分は身を引いて我慢してでも、好きな人の幸せを祈ります…、という意味にもとれませんか?そうなると、結婚式で友人が新郎新婦に向けてこの曲を歌うのってなんだか切ないような気持ちになってしまうんです。単純に“船が沈む・先にゆく・我慢”といったワードが、夫婦の門出の場にはネガティブすぎるというのもあります。
とはいえ、そもそもこの楽曲は一青窈が9.11の米国同時多発テロの際、アメリカにいる友を案じて書いたもので、「友を想フ」気持ちが込もっている歌詞。そんな真心に溢れる名曲の歌詞を深読みしすぎるのもナンセンスですね!言葉になっているものだけが、伝わるすべてではありませんので、自分なりの解釈でその曲を愛するということが大切なのかもしれません。
さて、結婚・妊娠と自身も人生の転機を迎えた一青窈が、母となる気持ちで今あらためて歌う「ハナミズキ」にはどんな想いが込められるのでしょうか…。
◆カバーアルバム「ヒトトウタ」
2015年7月22日発売
通常盤(CD) ¥3.000(税抜)
初回限定盤(CD+DVD) ¥4.200(税抜)