作詞家をはじめ、音楽プロデューサー、ミュージシャン、詩人、などなど【作詞】を行う“言葉の達人”たちが独自の作詞論・作詞術を語るこのコーナー。歌詞愛好家のあなたも、プロの作詞家を目指すあなたも、是非ご堪能あれ! 今回は、キリンジのVo/Gtとしてデビューし、キリンジ在籍中にソロアーティスト活動を開始。2025年に20周年を迎えたソロプロジェクト「馬の骨」こと堀込泰行さんをゲストにお迎え…!
堀込泰行(馬の骨)
代表作
作詞論

僕の場合はメロディが先にあって、その後に歌詞を考えることが多いです。

メロディが物語るもの、例えば「嬉しいのか、悲しいのか、切ないのか、普通なのか」、
「熱いのか、クールなのか、温かいのか」、「カラフルなのか、モノトーンなのか、淡い色彩か、
ビビッドな色彩か」などを頼りに、言葉を紡いでいきます。

最初はとても抽象的な言葉の羅列でしかありませんが、
だんだんと整理されて一つの世界観や物語、主張が形成されていきます。

ただし、どの歌詞の場合でも意味について語りすぎずに、
聴いた人の想像力や解釈が入り込む余白のある表現を目指しています。
[ 堀込泰行さんに伺いました ]
歌 手
馬の骨
タイトル
Let’s get crazy
歌い出しのメロディに「Let’s get crazy」という言葉がバチっとハマったので、そこからその後の歌詞の着想を得ました。「クレイジーになろう」という意味ですが、なぜ「クレイジーになりたいのか?」というところから「SNSでのちょっとした一言で傷ついてしまって、憂さ晴らししたい」という理由を思いつき、スマホから眺めるSNSを「小さな窓の小さな世界」という言葉で表現しました。「音楽のグルーヴに身を委ねて嫌なことを忘れる」という状況をシンプルな言葉で表せたかなと思っています。
2005年キリンジの在籍時に堀込泰⾏が⽴ち上げたソロプロジェクト。
時に無⾻に、時にスマートに、より等⾝⼤なメッセージとサウンドを探究するべく誕⽣。
同年デビューアルバム「⾺の⾻」そして2009年セカンドアルバム「River」を発売。
アルバム発売時には全国ツアーも敢⾏し、キリンジとは⼀味違うオルタナティブなバンドサウンドとスウィートな歌で観客を魅了。
2025年、⾺の⾻デビュー20周年を迎え、16年振りの新曲を含むベストアルバム「BEST OF UMA NO HONE 2005-2025」をリリース。

INFORMATION

馬の骨20周年記念ベストアルバム
『BEST OF UMA NO HONE
2005-2025』

2025年9月24日発売
COCP-42531 ¥3,300 (税込)

7inch アナログ盤
『Let’s get crazy / 燃え殻』
2025年11月26日発売
COKA-104 ¥2,000 (税込)
馬の骨20周年記念スペシャルライブ開催 「Uma No Hone LIVE 2025 ~Back Again!!!!!~」
2025年12月28日(日) 東京・SHIBUYA WWWX OPEN:17:00 / START:18:00
詳しくはコチラ【馬の骨20周年特設サイト】