みちのく 銀山 なみだ雪

ともるガス灯 人混みに
あなたの姿 遠ざかる
世間が指差す つらい恋
今夜を限りに 終わらせる
追って行きたい 行かれない
湯の町 銀山 別れ橋

たとえ誰かを 泣かせても
あなたと暮らす 夢をみた
女の愚かさ 身勝手を
今さら詫びても 遅すぎる
せめて最後の 思い出に
あなたと訪ねた 出湯(いでゆ)町

雪が静かに 降り積もる
涙に滲む 宿灯り
あなたの吐息の 優しさを
思えば素肌が 狂おしい
泣かぬつもりで いたものを
みちのく 銀山 紅(あか)い橋
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