三井の晩鐘

くれてやります 男をひとり
今日であなたを あきらめる
離れた心に 縋(すが)るのは
みじめなだけです つらすぎる
琵琶湖疎水(びわこそすい)の 岸辺にたてば
三井の 三井の晩鐘 心に沁みる

熱い吐息に 包まれながら
聴いたあの日の 雨の音
幸せやっぱり 続かない
こぼれていました この手から
夢を見ました 束の間夢を
三井の 三井の晩鐘 涙を誘う

捨てて行きます 思い出全部
重た過ぎます この胸に
男と女は 五分と五分
恨みはしません 悔いはない
夢の欠片(かけら)か 舞い散る紅葉
三井の 三井の晩鐘 心に沁みる
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