朝が来る

くだらない話題でふたり朝まで
いつまでこんなことできるだろう
明け方窓から入り込む朝風
今までで一番綺麗だったな

悲しい温度に飲み込まれてしまわないように少しだけ嘘をついた
本当かどうかはここには要らないから魔法をかけて少しだけ

マーブル模様の心を彩る
あなたのことを
そんなに深くは知らないけれども
そのほうがいい

意味もなく貴方の名前を書いてみる
何故だか愛おしくなってくる

星さえ見えない街だけれど夜空が好きになるこれだけは嘘じゃない
本当かどうかはこれからも要らないから魔法よどうか解けないで

心の温度は誰にもバレずに
少しずつ上がる
全てが嘘でも本当がなくても
知らないでいい
何度も重ねたふたりだけの会話
すこしずつ解け
理由もないままなくなるみたいに
入り込む光

何処まで行っても自分が好きだと
言えるようにいよう
変わりゆく景色の中でまた朝がくる
知らないことや知りすぎたことが
いつの日にか苦しくなっても
変わりゆく景色の中でまた朝が来る
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