合い着

街路樹が色付いて悲しみをそっと拭うように
降りた駅引き返しもう少し街にいたくなる

向かい風が強く折れそうになったら
下を向く誰にもバレずに
何も望まずに強さを覚えたなら

本当のことを言えば君が好き
嘘をついていいなら君が嫌い
何もないフリして時々頼ってくる
どこかで素通りしたいつかの道
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